院長ブログ – ページ 94

9/28 19時からサンルートホテル徳山で講演を行いました。慢性腰痛症と変形性膝関節症におけるデュロキセチンの臨床経験、という演題で五島整形外科の宮本先生に座長をしていただきました。残念ながら聴衆は少なかったのですが、大先輩である宮本先生の前で話せたのは光栄でした。ディスカッションもできて大変有意義でした。(写真ピンボケですいません・・・)

 

9/27山口市リウマチセミナーがあり、参加しました。最初にステロイド性糖尿病と骨粗鬆症について山口赤十字病院内科の永尾先生の講演がありました。ステロイド糖尿病についてのメカニズムをレクチャーされました。ステロイド投与で膵α、β細胞量は増加せず機能障害で生じるとのことでした。ステロイド投与中止しても血糖は正常にならない場合はもともと糖尿病があった可能性が高いそうです。短期間のステロイド投与は患者さんの生活の質を考慮して血糖コントロールを行う必要があるそうです。糖尿病では骨折リスクが上昇することは知られていますが骨量低下より骨質低下が原因と言われているので骨密度が正常でも糖尿病性骨粗鬆症のリスクが高い場合には治療の対象になるとのことでした。

次いで山口赤十字病院整形外科の加茂先生の関節リウマチとステロイド性骨粗鬆症の講演があり、ました。最初に先生が取り組んでおられる股関節の上方アプローチを紹介されました。関節リウマチでステロイド投与と同時にアレンドロネート、リセドロネート製剤を開始します。ステロイド投与は1ヶ月おきに1mg減量する方法をとられるそうです。関節リウマチ患者さんの服薬遵守率は39パーセントでリウマトレックスでも6割、ステロイドは3割というデータを紹介されました。治療効果は服薬を守れているかにかかっているのですが原因として多剤になるためという問題があります。予防のエビデンスのあるリウマトレックス投与の場合の葉酸、ステロイド投与の場合の骨粗鬆症薬については投与すべきとのことでした。生物学的製剤の使用は多剤併用の弊害を減らすことにも貢献すしますし、手術をうまく使いこなすことも必要とのことでした。

9/23 山口グランドホテルでKスタジオのスタッフエミさんの結婚式があり、上司としてスピーチをしました。少し緊張しましたが無事終了し、乾杯の後、ケーキ入刀ならぬまぐろ入刀がありびっくりしましたが素敵な会でした。
9/21 午後から上田塾がありました。スタッフの5分間スピーチで自分の人生をそれぞれ振り返りましたが、様々な自分史があり非常に有意義でした。リーダーミーティングでも充実した話が出来ました。
神戸で台風が通過する中を一晩過ごした後、フットケア指導士技術講習会に参加しました。フットプリントも初めて体験して爪切り、胼胝、鶏眼の処置など普段やっていますが色々気づきがありました。最後の写真は私のフットプリントで第5足趾の浮き趾があります。


 

9/17神戸で日本フットケア学会神戸セミナーに参加しました。ランチョンセミナーで西田壽代先生の「足から紐解くココロ、ココロから詠み解く足」という演題を拝聴しました。西田先生はフットケア指導士認定テキストの著者でもあり、フットケアの先駆者でもあります。足は潜在意識が現れやすいところであり、無意識の足の状態から隠れた病気を紐解くこともできるよう意識することが必要とのことでした。足に触れることはココロに触れることであり、ココロあるケアをするとケア自体への信頼が高まり、プラセボ効果をうまく利用することをお話されました。次いで下北沢病院足病センターの菊池先生の一歩進んだフットケア〜なぜそこに胼胝が出来るのか?〜の講演を拝聴しました。胼胝は皮膚の角質層が肥厚した状態であり、足首の関節の動き、足のアーチ、蹴り出しは?足部の変形、履物の問題が考えられます。足底圧は重力の床反力であり、歩行運動は地面からの反力を適切な圧に変え、前に進むことであり、踵接地(ヒールロッカー)から足関節を底屈させ(アンクルロッカー)前足部を踏ん張って(フォアフットロッカー)蹴り出します。アーチの変化として加重時距骨下関節の回内回外があります。回内で扁平足化し回外でハイアーチ化します。胼胝は歩行における足底圧の歪みであるので同じ環境下では何度でも発生するのでオフローディング(歩行環境の改善)する必要があります。足趾間や内外側の病変は靴による影響を考えます。前足部の胼胝は足関節の可動域制限と関連があり、第一足趾の胼胝は第一足趾MP関節の可動域制限距骨下と関連があります。第1、5中足骨MP底側の胼胝は回外、ハイが原因アーチ、第2-4足趾MP底側の胼胝では扁平足が原因とのことでした。胼胝の防止にはオフローディングが必要あり靴の中を見ることなどチェックポイントを解説していただきました。フットポスチャーインデックスに基づきライブで距骨下関節の回内回外、扁平足の見方など教えていただきました。最後に手術についてはアキレス腱延長術などの足関節可動域の改善と骨の変形矯正(中足骨骨頭切除など)、装具の選択などを解説していただきました。
最後に神戸大学形成外科の寺師教授の静脈うっ滞性潰瘍の病態、治療、予防の講演を拝聴しました。静脈うっ滞性潰瘍とは静脈の還流障害が原因です。動脈は心臓がポンプですが静脈は下腿の筋肉がポンプになり第二の心臓とも言われています。深部が8割で中年女性に多く、大伏在系穿通枝が8割、リウマチ患者に合併しやすいと言われています。弾性ストッキング包帯使用が再発予防に重要です。弾性包帯は足関節付近の圧迫圧を高くして上ほど圧迫圧を低下します。慢性静脈不全症にCEAP分類があり静脈が4mm以上であると静脈瘤で、C5、6が潰瘍になります。PAD(閉塞性動脈硬化症)が2割合併するのでABIの検査も必要とのことでした。静脈うっ滞の検査にはduplex scan(静脈エコー)が必要です。再発率はストッキングを履いても3割あり、履かなければ100パーセント再発します。潰瘍の治療は浸出液が創周囲に漏れると皮膚炎を起こしやすいので適切なドレッシングが必要とのことです。圧迫包帯は足関節から大腿まで同じ張力で巻くといいそうです。手術前後の深部静脈血栓症の予防としての弾性ストッキング装着が閉塞性動脈硬化症が合併している場合があるので足背動脈、後脛骨動脈を触知するか?をチェックする必要があるとのことでした。

9/10 博多イムズホールで立川生志師匠の落語会に参加しました。立川志の八さんの師匠でもあり、志の八さんが前座を務めていました。初めて聴きましたが時事ネタから古典落語まで噺に引き付けられました。目の前に噺の光景が浮かんでくる語りには感銘しました。

 

 
 
9/10 リハビリ部長の林さんと朝から日帰りで千葉県市川で開催されたエコー下筋筋膜リリースとコンディショニングのセミナーに参加しました。講師の鎌田先生と岩本先生のお話と自裁にエコーで自分たちの身体で体験もでき、参考になりました。帰りは林さんと品川のスタバでフラペチーノを飲みました。翌日の診療でしっかり役立つことが出来ました。
9/7 夜はグランドホテルで運動器疼痛を考える会があり、座長をしました。演者はリハビリの夜などの著者で東大先端医学センター准教授の熊谷晋一郎先生の「痛みの当事者研究」について講演していただきました。慢性疼痛は痛みの記憶の持続であり、痛みの記憶を消せないことである、とお話しされたのが非常に印象的でした。
懇親会の際に当院の理学療法士の中田も一緒に写真撮影させていただきました。山口大学整形外科田口教授も一緒に写っていただきました。
サインも達筆で見習うところが多々ありました。