院長ブログ

7/25山口グランドホテルで山口県臨床整形外科医会研究会があり座長をしました。トップバッターで井上病院副院長の佐藤宗彦先生の骨粗鬆症最適治療が切り拓く脆弱性骨折なき世界〜chronic kidney disease・透析と骨粗鬆症を合併した患者の治療戦略を含めて〜を拝聴しました。ロモソズマブが心血管イベントとの関連はテリパラチドと比較したビッグデータでは差がなく一年以内の既往のある方が多いとのことが判明したとのことでした。骨折抑制もロモソズマブがより有効性が高く、生命予後も高く認知症リスクを下げるデータもあったとのことでした。ロモソズマブの継続率は他の薬剤より高いとのことでした。骨密度はロモソズマブの後の逐次療法としてデノスマブ使用継続できると上昇効果が高いとのことでした。骨粗鬆症治療においては再骨折予防も重視するパラダイムシフトが生じておりゴールを見越した治療(goal directed treatment)が求められる時代であるそうです。心血管イベントリスクは骨粗鬆症が高く認知症予防に骨粗鬆症治療も貢献するとのことでした。骨粗鬆症治療方針も骨形成促進薬から骨吸収抑制薬に繋いでいくことで骨密度上昇効果と骨折予防効果が期待できるとのことでした。骨形成促進薬の適応としては骨密度が60%未満、骨密度70%以下でも 2椎体以上脊椎骨折があるか1椎体でも圧壊率高い(grade3)ことが適応になります。先生の御施設では腎透析の患者さんが多くロモソズマブの治療経験からのご経験をもとにお話しして頂きました。腎機能低下と骨粗鬆症が関連が高くCKDの方の大腿骨近位部骨折リスクは高いこと、椎体骨折既往ある方は近位部骨折リスクも高いとのことでロモソズマブは費用対効果の高い骨形成促進薬であることを教えて頂きました。有効性、安全性、利便性、医療経済性、再投与可能などのメリットも理解できました。

次いで山口大学神経筋難病治療学講座の竹下幸雄教授の整形疾患に紛れ込む神経内科疾患ー筋力評価の落とし穴と客観的評価の新しい試みーを拝聴しました。整形外科と神経内科の診断プロセス相違点、整形外科診断プロセス外にある神経疾患の対応をテーマに紹介のポイント、注意してほしい疾患、MMTについてお話しされました。整形外科ではphysical testで誘発兆候が多く構造変化を伴う病態に強いのですが神経内科では神経診察で障害部位を逆算する診断をすることで神経回路の機能障害を診断することが違う点であることを指摘されました。神経内科医は神経診察で脳、脊髄、末梢神経などの解剖学的診断と脳血管性、変性など病因的診断を組み合わせて診断されるとのことで障害部位を電気生理で診断されるそうですので構造破壊のない末梢神経障害の疑いの患者さんは神経内科に紹介してほしいとのことで大変勉強になりました。紹介するときに整形外科で説明できる所見と説明できない所見を入れてほしいとのことでした。整形外科医にも知っておいてほしい疾患としてCIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)とEGPA::血管炎性ニューロパチー(好酸球性多発血管炎性肉芽種)を紹介して頂きました。好酸球増加と喘息が先行し発熱と足のしびれ(じんじん)から両下肢脱力、歩行困難となり肺腎心脳虚血で重症化する疾患で発症から1ヶ月以内に治療介入すればよくなる可能性あるので疾患を念頭におくことを教えて頂きました。

7/22セントコア山口でジクトルテープ講演会in島根があり講演させて頂きました。最初に日本医療コミュニティケーション協会の須田先生の患者への接遇の質向上と職員のモチベーションマネジメントについての講演がありました。接遇からホスピタリティマインドへの変換、対話と連携でスタッフに心理的安全性を育む、スタッフのモチベーション向上策についての講演でした。接遇のポイントは1人の人間として主体的に患者さんの心に寄り添うことが大事であると強調されました。患者さんのマイナスの心の声に耳を傾け、患者さんの訴え気持ちを受け止める鍵は自己重要感とのことでした。相手の思いを的確に受け止め信頼関係を作り上げ互いに尊重し合いながら意思の疎通を図るような共感コミュニケーションが大事で職員と患者さんとのコミュニケーションも同様で、禁止という言葉を避けお願い、プラスの言葉への提案に変換することも教えて頂きました。スタッフとの対話と連携するため院長の思いを患者さん・スタッフに浸透させることを言語化することも大切とのことでした。チーム内で意見や想いのズレを共感するように対話を重視するためにアサーティブコミュニケーションを紹介されました。アサーティブとは私もOK,あなたもOKという自他尊重歩み寄りの精神で問題解決の姿勢を示すことです。最後にスタッフの特性から自己認識の低い(指示待ちHave→To→Be),がむしゃら(Do→Have→Be)スタッフのモチベーション向上のコツとBe→Do→Haveなスタッフができる職員であり、できるスタッフ育成のためプロセスや姿勢を認めることでスタッフの自己肯定感及び自信向上のポイントを解説されました。できるスタッフ育成のポイントとして入職2年目に教育指導する先輩上司の存在が重要であるとのことでした。会議の前に雑談する場を作り場の空気を和ませる、上司先輩へのリスペクト、医療の基本を尊重し大切にする心の二つのリスペクト(尊敬の念)を大切にするための唱和、院長のこまめな声掛け(承認)、相談しやすい時間を明確にすることなど非常に勉強になりました。

その後私の講演「ジクトルテープの当院での使用経験と使用後アンケート調査」を行いました。

島根の松江と浜田で公演を聞いて頂いたそうです。

6月に公開された映画「マイケル」が気になっていたのでようやく観に行くことができました。マイケルジャクソンの幼少期からジャクソン5誕生からブレイクして彼が成長して才能が開花していき独立するまでの軌跡を実の甥であるジャーメインジャクソンが演じています。父親から厳しい躾(というより現在ならペアレントハラスメント)を乗り越えて成長していく幼少期のマイケルを演じた子役も非常に名演でしたし彼が独立してから移り住んだネバーランドはその頃ピーターパンで読んだネバーランドに憧れていたことも描かれています。プロモーター兼マネージャーの父親の呪縛から抜け出そうとしてもがくマイケルの心情も描かれており感動的でした。マイケルの悪い噂には一切触れていない点は賛否両論あるようですがダンスや音楽性は天性の才能に加えて、子供の時からの練習と努力の賜物であると感心しました。父親役の俳優も名演技でした。

https://www.michael-movie.jp

Netflix契約されている方は話題作は気になると思いますが、最近テレビやネットでも見かける「ガス人間」を観ました。主役がNHK大河ドラマで信長役で本能寺の変で熱演した小栗旬で蒼井優、UTA(本木雅弘の息子)など皆さん好演されており、ガス人間を再現したVFX技術は素晴らしかったです。

https://www.netflix.com/jp/title/81714240

 

7/12ジクトルテープ講演会をウェブで拝聴しました。

慶應大学整形外科の岩本先生がメノポハンドについて講演されました。更年期女性に多い手指関節痛で滑膜炎による関節の炎症、腱の炎症を主体とする疾患でデュケルバン腱鞘炎、ばね指、へバーデン結節、手根管症候群などの総称した疾患です。ばね指でジクトルテープの様な消炎鎮痛剤使用、ケナコルト腱鞘内注射後に再発繰り返す場合手術になりますが術後屈曲制限が残存する場合には浅指屈筋腱を半切する方法もあるとのことでした。手根管症候群の原因としてアミロイドの沈着もありトランスサイレチン型アミロイド陽性例には心疾患の発症リスクが高いとのことでした。最後に関節リウマチの手指症状との鑑別、治療を教えて頂きました。次いで菅谷先生の中高年の肩関節疾患の診かたを拝聴しました。肩関節疾患は構造と機能を重視して中高年では腱板断裂、拘縮肩が代表的ですが胸椎後弯など胸郭の変形、肩甲骨のまき肩などの関与も大きいです。炎症性疼痛に対しては消炎鎮痛剤やステロイド注射は有効でその後理学療法を行うとのことでした。最後に腰痛に関して二階堂先生が講演されました。急性腰痛と慢性腰痛の鑑別、痛みのメカニズムにより侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、痛覚変調性疼痛の鑑別すること、急性腰痛が慢性化しない治療を心がけることを強調されました。

7/9第二回山口中央運動器セミナーがかめ福で開催され参加しました。山口県立総合医療センター人工関節センター長の椎木先生の「実臨床における人工膝関節置換術の有用性と疼痛対策」の講演を拝聴しました。年間500例以上人工膝関節置換術(ROSA,Mako2台のロボットも使用)を施行されており今も手術見学もされて自分のぎしをブラシュアップされているとのことでした。本日はキネマティックアライメント法、ロボット手術について問題点も含めて詳細に教えて頂きました。ロボット手術使用はオーストラリアは40%、日本10%だそうです。人工膝関節置換術後の感染に対して人工関節抜去後に抗生剤入りセメントで人工関節様に待機して歩行リハビリ、抗生剤投与後約2ヶ月で再置換術を行っておられるそうです。

歌心りえさんをご存知でしょうか?先週の女性部医師部会で講演された川井先生が一押しのアーティストとして紹介されたので検索すると、歌手として長く活動されていましたが、韓国の音楽番組(日韓で歌の上手い歌手が競い合う番組)に最年長の50歳で出演し準優勝してからメジャー再デビューされ韓国や全国ツアーを回られているとのことでした。you tubeでその歌声を聴いて自然と涙が溢れてくるその歌に魅了されました。

9/26に維新ホールでコンサートがあることも川井先生に教えて頂きましたので早速チケットを購入したので初ライブが楽しみです。

私のおすすめは彼女が歌うさだまさしの「道化師のソネット」です

https://www.youtube.com/watch?v=iC1Y-1pwbm0

令和八年度山口市医師会女性医師部会講演会があり参加しました。岡山済生会総合病院川井副院長の明日からの診療にすぐに役立つ医療AI入門ーAIは医師を置き換えない。AIを使う医師が使わない医師を置き換えるを拝聴しました。ChatGPTNotebook LM,open Evidenceのことを教えて頂きました。生成AIで作成された文書は確率で続きを書く機械であり、知識のデータベースではなく検索で根拠を補う生成エンジンとして使うこと、ハルシネーション(もっともらしい嘘)があることを認識する、最近検索機能が使えるようになったことも強調されました。chat GPTは文書作成が得意でアイデアは出してくれますが相談するシステムであり役割、依頼、出力形式を指示することがコツとのことでした。特にプロンプトの具体的な内容を教えて頂きました。プロンプトがわからなければ(最高のプロンプトをなどの指示)それを聞いてもいいそうです。先生のお勧めNotebook LMで根拠に基づくAIで回答に出典がつき、ガイドラインをアップすることも可能、音声入力などもでき、検査マニュアル、論文をアップしてスライドや一枚の表にまとめることも紹介して頂きました。open EvidenceについてはJAMA,NEJMなどフル論文データベースへのアクセスが可能ですので3500万件の論文を読み込んだデータから検索できる医療検索エンジンで日本語で検索可能とのことでした。(医師免許証のアップロードが必要とのことです)リスクとしてはマイナー論文はアブストラクトのみであることには注意が必要とのことでした。

ChatGPTNotebook LM、Geminiは私も使用していますが有効な使い方について参考になりました。

7/2松政でペインライブシンポジウムイン山口が開催され座長で参加しました。講師は山口大学整形外科鈴木准教授で腰椎椎間板ヘルニアの治療と神経障害性疼痛〜新しいエビデンスの創出〜の講演を拝聴しました。腰椎椎間板ヘルニアの病態と診断、治療について解説されました。腰椎椎間板ヘルニアはL4/5,5/Sレベルがほとんどで臨床診断には下肢伸展挙上テスト陽性、筋力低下、知覚障害から診断し、MRIで確定診断を行います。治療として薬物療法が有効ですがエビデンスレベルが低いとのことが問題点とのことでした。腰椎椎間板ヘルニアの治療戦略としては3ヶ月の保存的治療に抵抗する場合に手術の適応になりますが、手術の前に椎間板内注射(コンドリアーゼ)により手術を回避でき有効率が89%とのことで筋力低下の改善も手術と遜色ない結果を提示されました。

薬物療法の中で非ステロイド性消炎鎮痛剤が第一選択されますがエビデンスは決して高くなく、エビデンスがプレがバリン、ミロガバリンについても同様ですので先生が企画され全国多施設スタディをされ臨床研究の結果を出され論文化された結果を教えて頂きました。発症後3ヶ月以内の椎間板ヘルニアで消炎鎮痛剤単独群とミロガバリン併用群の比較データを示されました。下肢痛だけでなく、腰痛、睡眠障害に対しても改善効果を示されました。私もこの臨床治験に参加させて頂きましたので論文に求めた結果については改めて勉強になりました。

6/28山口市民会館で松元ヒロソロライブ2026があり拝聴しました。鹿児島出身のコメディアンで毎年山口でライブがあるとのことで山口any会員になって初めて知り参加しました。テレビに出れない?お笑い芸人とのことで政治、憲法ネタのスタンダップコメディを得意とされるとのことで観に行きました。会場は常連の中高年の方が多いようでしたが一人でマシンガンのような語り口に引き込まれました。74才という年齢を感じさせないパワフルですが人間味のあるトークに引き込まれ、あっという間の1.5時間でした。