院長ブログ

山口県立美術館に「カナレットとヴェネツィアの輝き」を観に行きました。以前時山口市医師会女性部会の講演で拝聴していたので早く行こうと思っていました。日曜日午前中でしたが比較的空いていてじっくり鑑賞できました。カナレットの描くヴェネツィアの風景は写実的で遠近法が使用されておりその色調の鮮やかさは写真を見るようで特に印象的でした。最後にモネの絵画が2展展示されておりこちらも見所です。日本で4箇所しか開催されておらず山口が最後とのことで6/22までとのことですので興味のある方は是非ご覧ください。

4月から木曜日休診にしてから初めてのとよた整形外科勉強会を4/24に開催しました。kスタジオの袖丘インストラクターによるストレッチで体を動かして温まった後に部署別ミーティング、全体ミーティングを行いました。その後山口消防署による心肺蘇生、AED講習会を行い院内での緊急時への対応を復習しました。最後に私の骨粗鬆症の講演を行い終了しました。

6/8山口県医学総会が山口市医師会担当で山口県総合保健会館で開催されます。午後13:15から市民講座として山口大学国際総合科学部の小川仁志教授の「哲学で考える生老病死」の講演がありますので多くの市民の方に聴いていただきたいので当院では診察室の画像モニターのデスクトップ画面に表示しています。申込なし、入場無料ですのでどうぞご参加ください。

 

4/12山口市骨粗鬆症病診連携協議会講演会があり座長で参加しました。最初に呉市骨粗鬆症重症化予防プロジェクトにおける啓発検診・治療継続事業について呉市共済病院副院長の寺元秀文先生が講演して頂きました。山口市と呉市を比較して説明して頂きました。呉市のレセプトデータ分析により生活習慣病の中の糖尿病性腎症が多いことから糖尿病性腎症重症化予防プロジェクトの取り組みが全国的に評価されており呉市医師会と協力して骨粗鬆症性骨折患者の予防などレセプトデータを活用して骨粗鬆症重症化予防プロジェクトの内容を説明して頂きました。骨粗鬆症デーのイベントとして市民公開講座、骨密度測定など啓発活動、骨粗鬆症教室のyou tube動画など、ミドルリスク層への治療継続啓発、ハイリスク層に対してデノスマブ中断患者さんに受診勧奨事業により大腿骨近位部骨折、脊椎圧迫骨折の減少を認め、医療費の抑制にも寄与するとのことでした

続いて呉共済病院東森秀年先生の骨粗鬆症における多職種連携 MROJポジションペーパ2023を踏まえてを拝聴しました。骨粗鬆症治療薬の中で骨吸収抑制剤、骨形成促進剤の中のロモソズマブは薬剤関連顎骨壊死(MROJ)のリスクがあります。MROJポジションペーパ2023を踏まえて顎骨壊死の定義、骨吸収抑制剤の休薬について教えて頂きました。予防的休薬は抜歯時に休薬しないがインプラント、デノスマブでは抜歯タイミングの考慮があることも教えて頂きました。抜歯の適応は骨縁下う蝕、重度歯周病などで短期間の抗生剤投与して抜歯時には適度な緊張で、抜歯難民を作らないようにするために医科歯科紹介状を作成されました。骨粗鬆症検診率は5%未満であり呉市では歯科でのパノラマX線写真による骨粗鬆症スクリーニングによる骨粗鬆症疑いありとして整形外科に紹介したり、AIを利用したソフトを利用した取り組みを紹介されました。

呉市での医科歯科連携の歴史と医科歯科薬科連携の取り組み、65才の市民に無料でパノラマ撮影を行うことで医科歯科連携が増加した取り組みも紹介されました。又レセプトデータ活用して骨吸収抑制剤の顎骨壊死壊死発生率は0.13%であるという論文も出されており発症率を過小に見積もる医科と顎骨壊死を過剰に危惧する歯科、というフレーズが印象的でした。その後のディスカッションも大変有意義でした。

本日で開院13年目を迎えることができました。改めて年月の経過を感じますが、開業した時の初心に戻って今後も頑張って地域医療に取り組みます。写真は開院時に撮ったものです。

 

うちの末っ子のワンコのワインの髪型が変わりました。まだ見慣れないので似合っているのか?わかりませんが…

3/20 宇部市渡辺翁記念会館で立川談春師匠の落語会がありました。立川談春師匠はドラマ「ルーズベルトゲーム」や「下町ロケット」に出演され10年前に山口市で落語会があった時に聴きに行って心に残っていました。会場は超満員で、2演目落語を聴きましたが休憩を入れて3時間近く人を惹きつける話力と眼力に圧倒されました。

最後に写真をとっていいですよ、というサービスもあり大満足な落語会でした。

 

3/23日曜にクリニックに立ち寄ると日曜にも関わらず駐車場が超満員で何事かと?思いましたが、ながい眼科のお隣に7月から開院されるおおうち耳鼻科の餅まきがありたくさんの方が参加されていました。私も一番後ろでしたが400人を超える参加者で賑わっており、もちまき文化の根付いた山口県ならではの光景でした。2011年開院前に当院も行ったことははるか昔の思い出です。

3/19カリエンテ山口で旭化成骨粗鬆症セミナーをウェブで拝聴しました。沖本クリニックの沖本院長の「とりあえずではなく、有効かつ安全な骨粗鬆症治療を考える」の講演でした。ビタミンDはとりあえず使うという考えはしないように、骨吸収抑制剤と骨形成促進剤の使用方法も教えて頂きました。又骨折リスクに応じた治療薬選択に骨量減少にラロキシフェンかゾレドロン酸も推奨されるとのことでした。活性型ビタミンD内服する場合、テリパラチド投与の場合には高カルシウム血症に気をつける必要があります。ビスフォスフオネート製剤、ロモソズマブ、デノスマブはビタミンDは必ず補充すること、半年に1回カルシウムのチェックを行うように強調されました。ラロキシフェンは静脈血栓症のリスクを念頭において処方すること、ビスフォスフオネート製剤は腎障害、上部消化管障害、顎骨壊死などのリスクを考慮すること、デノスマブは長期使用可能ですが歯科紹介して医科歯科連携すること、3年以上使用した後ゾレドロン酸の点滴注射であれば骨密度低下を防げることなど教えて頂きました。 顎骨壊死は呉市レセプトデータを利用した研究の結果を教えて頂き、医科歯科連携が必要であることも教えて頂きました。既存椎体骨折患者の骨折予防効果が最も高いのが骨形成促進剤であるテリパラチド、アバロパラチド、ロモソズマブであり、テリパラチド、アバロパラチド、ロモソズマブは骨質を改善する効果が高いとのことでした。ロモソズマブは早期骨量が期待できるモデリング作用、テリパラチド、アバロパラチドはリモデリング作用で骨量増加を期待できるとのことでした。ロモソズマブは(特に一年以内の)脳血管、心血管リスクを考慮して使用すること、警告、禁忌に要注意することも教えて頂きました。(一例としてゾレドロン酸は腎障害に要注意) 最後に呉市の骨粗鬆症重症化予防プロジェクトの紹介で市と協力した取り組みにより骨粗鬆症治療が増加し椎体骨折が減少した取り組みも教えて頂きました。