院長ブログ

6/14山口県医学会総会終了後昼食を挟んで市民公開講座がありました。多くの市民が開演前並んで500人弱は来られたようです。オープニングセレモニーでバイオリン独奏のあと木山裕策氏の講演「がんが教えてくれたこと~自分と向き合って見つけた夢~とミニコンサートがありました。木山裕策氏は甲状腺がんの手術を受ける前に声が出なくなるリスクがあると言われたことを契機に手術後声が出るようになったことで歌手への挑戦を試みオーディション番組から2008年メジャーデビューされ紅白歌合戦にも出演したアーティストです。私も紅白に出たことは覚えていましたがその後も地道に活動を続けてこられて51歳で個人事務所を立ち上げられたそうです。講演では彼の実直な人柄と自分の人生を諦めず前向きに生きる姿に思わず感動して涙しました。その後のミニコンサートでデビュー曲のhomeを含めて5曲も歌われ、透き通った歌声に魅了されました。来てよかった、と感じた講演会でした。

6/14第104回山口県医学総会が山陽小野田市文化会館で開催され参加しました。昨年山口市医師会担当でしたので医師会担当の先生は準備にお忙しかったと思います。藤村小野田医師会長、加藤山口県医師会長のご挨拶のあと、特別講演として大阪大学忽那教授(山口大学ご出身)の「感染症の歴史と新興再興感染症」がありました。中世ペストは黒死病と言われ当時抗生剤がないため感染症が死に至る病とされました。検疫が始まり隔離が始まったのもペストの影響とのことでした。マラリアも原虫を蚊が媒介することが原因と判明する前は悪い空気が原因と言われていたそうです。19世紀のコレラ感染対策から感染疫学が始まったそうです。19世紀のゼンメルワイツの教訓から手指衛生の概念が始まり、パスツールが病原体(微生物)を発見したことで近代医学の道を開きました。近代細菌学の祖とされるコッホの原則や結核菌の発見による抗生剤治療法が開発された歴史、日本で北里柴三郎が破傷風の培養、免疫療法を確立され弟子の志賀潔、秦佐八郎、野口英世が日本だけどなく感染症治療の祖であること、牛痘ワクチンを日本で開発した緒方洪庵など教えて頂きました。インフルエンザ、スペイン風邪などからマスクの着用の重要性が認識されました。抗生剤の発展や多剤併用による耐性菌の問題、ハンセン病(らい菌)患者の(不必要な)隔離による弊害、HIVエイズ、Covid19コロナ感染などの誤った認識による差別などの問題、最近の話題である新興再興感染症など幅広く教えて頂き勉強になりました。

次いで山口大学救急医学講座の鶴田教授の「救急の日本史」がありました。最初に心臓疾患のある方で心停止の際ボタンを押さないで自動感知してくれるオートショックAEDについて、アナフィラキシー症状に対する第一選択はアドレナリン筋注であることを教えて頂きました。先生の豊富なご経験から救急とは何か?を考えさせられました。江戸時代は救急医療は漢方医、出産は産婆が担っていました。江戸時代の応急手当の本、救急蘇生法の解説本など出版されています。幕末に私塾が全国に設立され西洋医学が注目されて療養所と言われていました。明治時代に西洋医学が導入されて病院という用語も生まれ日本赤十字病院も設立されました。赤十字病院は災害医療の拠点であり、救急法、家庭看護など講習会も市民に教えて普及に努めたとのことです。1930年代勤務医が36%、開業医が64%でしたが民間病院が増加したそうです。昭和23年に警察から消防が独立し昭和38年に救急業務が法制化され、救急告示医療機関に交通事故のみ受け入れていたそうです。救急車の導入は山口県では下関市が最初であるとのことでした。1965年に救急医療体制を見直しを提案され1967年に救急医療センターが山口県では岩国医療センターが最初だそうです。昭和40年から休日夜間医療を開業医が担うようになり1987年から1から3次救急治療体制が確立されたとのことで大変勉強になりました。

6/7大阪でたまたまデパートでプーさん展が開催されていたので見てきました。

ディズニーの中でも愛されるキャラクターで癒されました。

6・5大阪にガウディ展に行きました。アントニオ・ガウディのサグラダファミリアのイエスの塔が完成したということで最近NHKでも放送され話題になっており、いつかは夫婦で行きたいね、と話していました。

会場がわかりづらく、人も多く、ゆっくり見ることができず残念でした。

6/4山口維新ホールで痛みを考える会イン吉南があり参加しました。山口労災病院脊椎脊髄外科部長寒竹司先生の「脊椎由来の疼痛の原因・病態と日常診療の実際~頸椎症性性神経根症の薬物治療の最新知見を含めて~を拝聴しました。運動器の慢性疼痛有病率は85%で腰痛、頚部痛が多く半数は一年後も疼痛持続しています。慢性疼痛患者の約2割が民間療法を行い治療満足度が低いのが特徴で原因・病態の把握が重要です。山口大学の鈴木らの臨床研究で腰痛の78%は診断可能と報告しています。特に椎間関節性、椎間板性腰痛の診断、治療について教えて頂きました。椎間関節性腰痛の電気焼灼術の治療成績も教えて頂きました。椎間板性腰痛の画像上特徴としてMRIでの椎間板のhigh intensity zone,Modic changeなど椎間板終板変性、椎間板ブロック、basivertebral nerve abrasion について教えて頂きました。特異的腰痛の中で頻度が高い腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症の腰痛の特徴も症例を提示されました。腰椎椎間板ヘルニアと反対側の症状の原因として硬膜の牽引による場合もあることも勉強になりました。薬物療法としてMiroHers studyの結果から腰椎椎間板ヘルニアのミロガバリンの治療成績についてもご提示されました。最後に頸椎症性神経根症の診断と治療について神経根性頚部痛が7割でMiroCens studyの結果よりミロガバリンの治療成績について教えて頂きました。

オーディブルで今村翔吾氏の「人よ、花よ」上下を聴きました。南北朝時代に活躍した楠木正成、正行親子を描いた歴史小説です。今村翔吾氏の小説「イクサガミ」がNetflixで映画化され、「黒牢城」も6月19日に映画上映され私も大好きな作家さんです。歴史的に楠木正成は軍神と崇められている武将で、鎌倉幕府の討幕に貢献しましたが、その後後醍醐天皇に反旗を翻した足利尊氏の率いる圧倒的な数の軍勢と戦って自害しています。「人よ、花よ」はその息子の楠木正行を主人公とした小説です。楠木正成、正行親子とも武にたけていますが、弱気を助ける優しい心の持ち主でどんどん人物像に引き込まれました。NHK大河ドラマで1991年「太平記」(主演真田広之)で武田鉄矢が楠木正成を演じたそうですが私は当時ドラマは見ておらずその人物像はほとんど知りませんでした。今村翔吾氏の「人よ、花よ」は是非ドラマ化してほしいのでNHKさんにお願いしたいものです。

https://webtripper.jp/n/n217b209f768e

山口市医師会報2026年春号が刊行されました。山口市医師会報は昭和42年に刊行後毎月発行されてきましたが今回から3ヶ月に1回の季刊発行になりました。医師会長として巻頭の言葉を述べさせて頂き医師会報の歴史を振り返りました。

かなり充実した誌面になっており会員の先生方にも好評いただいています。

5/17 第 179 回 山 口 県 医 師 会 生 涯 研 修 セ ミ ナ ーをウェブで拝聴しました。第2題目の産業医科大学第1内科中山田教授の「関節リウマチの最新治療」が整形外科医として勉強になりました。昨年講談社とコラボして学習資材「はたらく細胞 関節リウマチ・若年性特発性関節炎における関節炎の病態と抗リウマチ薬の作用機序」を作成された資料を提示していただきました。関節リウマチの治療戦略(治療前に全身CT撮像して腫瘍性病変など早期発見・治療など)、薬剤の適正使用(MTXがファーストチョイスで抗サイトカイン抗体、JAK阻害剤の使い分け)、プレシジョンメディシンへの挑戦(免疫フェノタイプによる治療選択など)という内容で基礎から臨床、今後の展望まで解説していただきました。

ゴールデンウィーク中にNetflixで話題の「地獄に堕ちるわよ」を観ました。細木数子の生涯を描いたドラマで女優戸田恵梨香が細木数子を演じるとのことで興味深く拝聴しました。終戦直後の東京で生まれ育ち様々な人々との出会いを介した人間ドラマが繰り広げられました。昭和初期のファッションもお洒落で特に俳優の中嶋歩(NHK大河ドラマ豊臣兄弟でも浅井長政役でした)が魅力的でした。

https://www.netflix.com/jp/title/81700182