院長ブログ – ページ 5

2/11宇部市渡辺翁記念会館で柳家喬太郎落語会がありました。

立川志の八師匠の落語会は何回か行きましたが以前テレビで拝見した柳家喬太郎師匠の落語が印象深かったので是非と思いたちました。会場は師匠の人気を表すように超満員でした。現代ネタで大いに笑った後に古典落語の文七元結(ぶんしちもとゆい)がありました。博打で借金を背負った男が吉原の女将から娘を預かられ50両の借金をして家に帰る途中で、50両を無くして身投げしようとする若い男に貸してあげた心意気にお金を貸した男の主人が感動して50両を返しに来ただけでなく、娘さんも50両で引き取ってくれたという心温まるエピソードですが目の前にその光景が広がるような師匠の落語に聴き入りました。

2/10山口市医師会吉南医師会女性医師会部研修会があり参加しましたの。講師はやまぐち発酵文化研究所の柏木亮先生の「日本酒」・雑学を拝聴しました。日本酒は米、米こうじ、水を原料として発酵させてこしたもので清酒酵母はアルコールとエステルを造りエステルが香りを作るそうです。香りには変遷があるそうです。1906年に桜正宗が第一号で18号酵母まであります。酵母はブドウ糖を食べてアルコールを産生します。米麹は酵素の塊でこの製造の優劣で酒質が決まるそうです。宮水が酒造用水としていいと言われるのは鉄が少なく、適度なカルシウム、マグネシウムを含有するからとのことです。酒造好的米として1936年に出た山田錦が有名ですがタンパク質が少なくアミロース含量がおおく粘り気が少ないことが特徴で山口県ではタンパク質の含有で価格を決めるそうです。玄米50%以下に磨いたものを大吟醸と呼び35%以下では管理が難しいとのことです。最近では酒造家が独自に好適米を栽培するようになっているそうです。日本酒は一本のタンクに3回に分けて仕込み初添、中添、留添という三段仕込みを経てもろみの中ででんぷんブドウ糖アルコールが発行して完成します。現代の清酒はアルコール15-18%、純米酒が主流でバイオ技術による酵母の改良も盛んとのことでした。生酛は乳酸菌を生育させて1ヶ月かけて乳酸・酸性にするそうです。又先生が力を入れておられる清酒醸造で得られる固形の副産物である酒粕について教えて頂きました。ビタミンB群、アミノ酸・ペプチド、グルタチオンが含まれており最高のサプリメントであるので酒粕を練り込んだかまぼこを開発され特許を取られたそうです。日本酒の奥深さを再認識しました。

2/12山口市外科系当番でした。朝から多くの急患の患者さんが受診され捻挫や骨折の患者さんや怪我での縫合処置もあり夕方まで忙しかったですが受付2名、看護師2名体制で頑張ってくれました。

明日からは通常診療です。

2/8 ユウベルホテル松政で久光製薬社内講演会があり講師を務めました。慢性疼痛に対する薬物療法、運動療法について当院での薬物治療の治療成績も交えて講演しました。多くの質問もありMRさんの熱心さに感心しました。

3匹のわんこたちがトリミング後の恒例の記念写真を撮影してもらいました。いつも癒されていますが今回は特に笑わされましたので親バカですがアップさせて頂きます。

 

2/4広島で温泉療法医会近畿中国四国地区研修会に参加しました。広島はくしま病院内科の保崎先生の温泉医学総論がありました。温泉医学はBalneologyといわれ古くは古代ギリシャ、ローマの時代からあったとされ当時は熱気浴であり、欧州には4大温泉地があり温泉療法は保健適応がある地域もあるそうです。日本は枕草子に玉造、有馬、榊原温泉の記載があるそうです。鳥取の三朝温泉も鎌倉時代の記載があり、近くの人形峠がウランの生産地である関係からラドン含有が多いとのことでした。温泉の効果は体温上昇による血流量の増加がありますが42度以上では心拍数が上がるので38-41度で入浴時間は5-7分、全身浴より半身浴の方が湯冷めしない、入浴後の水分補給も注意すべきとのことでした。飲泉は許可された温泉地のみで使用されますが飲み過ぎには要注意とのことで、先生が三朝温泉で施行されている温泉療法を紹介されました。最後に美人の湯と言われるのは川中温泉(群馬)、龍神温泉(和歌山)、湯の川温泉(島根)が3大美人の湯と言われていましたが、島根の美又温泉もメタケイ酸が3大美人の湯より多いとのことを教えて頂きました。

1/28オンラインで九州・山口地区小児整形外科教育研修会があり拝聴しました。小児整形外科の専門医の先生の講演があり、脊椎(脊柱変形、側弯、腰椎分離症)、関節(先天性股関節脱臼、変形性股関節症、股関節炎、くる病、Blount病、スポーツ外傷・障害)、足(内反足、扁平足、)など幅広く教えて頂きました。今後の臨床に活かしていきたいと思います。

山口県中部地区Meet the Expertがあり沖本クリニックの沖本信和先生の講演があり座長をしました。「地域における多種職連携骨粗鬆症治療で骨折は減っているのか?顎骨壊死・骨髄炎は減っているのか?ー骨粗鬆症治療の進め方を考えるー」という非常に興味深い講演でした。沖本クリニックのある呉市で多種職連携、医科歯科薬科連携に尽力され市のレセプトデータを活用してビスフォスフォネート製剤の顎骨壊死の頻度が約1000人に1.33人、デノスマブが0.125%というデータを示されました。また2023ポジションペーパでは歯性感染を放置しないことが顎骨壊死の発症予防につながるので骨粗鬆症治療開始時に歯科紹介は行い医科歯科連携を行うことの重要性を教えて頂きました。骨形成促進剤は骨折危険性の高い骨粗鬆症には第一選択であるが薬剤副作用などには注意する必要があることもご教授して頂きました。

当院のレントゲン撮影室には骨密度測定装置とデジタルX線撮像装置があり、放射線技師が撮像しますが、今週2機目のデジタルX線撮像装置が入りました。開院時の装置とはかなり重量が軽くなって、画質も向上しているのでx線診断の向上に寄与してくれることを期待しています。

1/21かめ福オンプレイスでニューレジリエンスフォーラム山口大会があり参加しました。感染症や自然災害に強い社会を目指し令和36月に設立された団体で政府に五つの提言(機能する危機管理体制の司令塔を、現場の声を生かす体制の構築を、中小企業を支える緊急支援を、緊急事態に即応できる法体制を、憲法に基づく緊急事態宣言の発出を)をしているとのことでした。来賓の挨拶の後、櫻井よしこさんの「この国の行方日本のあるべき姿」を拝聴しました。櫻井よしこさんはNTVニュースキャスター、現在もメディアに出ておられているので有名な方で御年78才とのことですが背筋も伸びてお話も興味深く拝聴しました。