院長ブログ – ページ 5

成瀬は天下を取りにいくをオーディブルで拝聴しました。宮島未奈氏のデビュー作で、滋賀県大津市の中学2年生成瀬あかりの高校3年生の夏までを描いた物語で多数の賞を獲得しており注目していました。

主人公中2の成瀬あかりは、滋賀県大津生まれで同年代によくある目立たないでいじめの対象にならないように気を遣う同年代の子と違って我が道を突き進む自由奔放な性格でそんな成瀬を応援する周りの友達に知らない間に支えられて生きていることを本人が高3の受験を前に気付かされるまでをさまざまな視点から捉えた作品だと感じました。周りに同調し、自己主張することが難しい子供達が一歩踏み出せる勇気と希望をもらえる作品でもあり、地元愛に溢れた成瀬の堂々ぶりには思わず応援したくなります。

次回作も出ているとのことで楽しみですね。

4/11 スタッフ数人のタケノコ掘りに行きました。仁保の患者さんのご厚意で筍林にご招待していただきました。

皆せっせとタケノコ掘りに勤しみ30−40本の筍を掘りました。

それぞれ持ち帰ってタケノコ三昧が続きそうです。

 

先日何十年ぶりに習字をしました

山口市医師会報のタイトルを(この度医師会長に就任したので)私が書くことになりましたので早速練習しました。何回も書き直しをして幾つか候補を選んでクリニックに持っていきスタッフに選んでもらいました。完成したらアップしますので乞うご期待を!

4/7湯田温泉井上公園で湯田温泉祭りのステージがありkスタジオのダブクエの子供達がダンスを披露するので応援に行きました。初心者の子供から経験者の中高生までうまく皆でダンスを構成してありました。

4/5は当院の開院記念日ですがいつものように粛々と診療が終了しました。最後に帰る受付スタッフから開院記念おめでとうございます!と言われて嬉しくなりましたが、気を引き締めて今後も診療にあたります。

4/4 かめふくオンプレイスでシングレックス帯状疱疹予防セミナーイン山口に参加しました。おおどの診療所の吉兼先生の帯状疱疹の病態と疫学を拝聴しました。帯状疱疹の発症年齢は50才以上が66%で皮膚症状と神経症状が特徴的で下肢痛が17%を占めるので整形外科でも神経痛と鑑別が必要です。免疫機能が低下していると帯状疱疹が重症化リスクが高いとのことでした。宮崎スタディによると発症率は年々増加し80才までに3人に1人が経験します。夏に多く、再発が6.4%で60-70才で多いとのことでした。

次いでピーエスクリニックの都留先生の帯状疱疹と予防ワクチンのefficacyとeffectivenessを拝聴しました。ワクチンの有効性が70%というのはワクチンを打って罹患した人と打たなくて罹患した人の差であるとのことでした。(ワクチン打ってない人の70%は接種していれば発病しなかった)

ワクチンの有効率を調べる方法にコホート研究、症例・対照研究があること、抗体価により判断する方法の注意点も教えて頂きました。efficacyeffectivenessの違いは前者は無作為比較対照試験であるのでエビデンスが高く、試験によって結果が反対になることもあるので注意が必要とのことでした。帯状疱疹アジュバント(リコンビナント)ワクチンは安全性も比較的高いワクチンであるとのことでした。帯状疱疹後神経痛は日常生活が障害され三叉神経、顔面神経も障害されます。悪性リンパ腫や自己免疫性疾患、糖尿病などは発症率が高く、薬剤ではTNF阻害薬、JAK阻害薬は発症リスクが高く免疫抑制剤使用している方は生ワクチンは禁忌であり注意が必要です。生ワクチンは5年で有効率が5割であるのにリコンビナントワクチンは5年で90%前後、10年で80%前後の有効性があり性別年令人種による差はなく、自己免疫性疾患でのリコンビナントワクチンの有効率は70%前後とのことでした。

当院でも帯状疱疹ワクチン予防接種を行っているので大変勉強になりました。

クリニック駐車場にもやっと桜が咲きました。残念ながら雨が降ったので散ってしまうと思いますが晴れていた時の写真です。

3/30宇部市アナクラウンプラザホテルで山口大学整形外科同門会が開催され参加しました。河合伸也名誉教授が亡くなられて1年が経過したことも改めて気づきました。若手の先生の発表の後、総会、懇親会があり同門の先輩、後輩が一堂に集まるので旧交を暖めました。

 

3/22 かめ福で第2回山口市骨粗鬆症地域連携協議会講演会があり座長で参加しました。兵庫医大歯科口腔外科の岸本裕充教授の講演「骨粗鬆症治療中の歯科治療〜ポジションペーパ改定のポイント〜」を拝聴しました。岸本教授はポジションペーパ2023の総括をされており顎骨壊死の歴史的背景、顎骨壊死の原因は口腔内の炎症、感染が原因であること、ビスフォスフォネート製剤による顎骨壊死発生率が0.2%であること、抜歯が必要な際は速やかに施行することが望ましく、ビスフォスフォネート製剤の休薬の必要はないこと、骨粗鬆症治療をする全例が歯科紹介の対象にすることが望ましいこともお話しされ医師薬連携の強化の必要性について教えていただきました。

3/20小郡グランドホテルで長州スポーツ整形塾があり参加しました。帝京大学スポーツ医学センターの笹原先生のスポーツ損傷に対する超音波診療について講演されました。主として足関節捻挫、筋挫傷、アキレス腱付着部炎のお話しをされました。足関節捻挫の中に前距腓靱帯損傷と前脛腓靱帯損傷があること、足関節内側痛で屈筋支帯の損傷例、ショパール関節での異常(距舟関節)もあること、鼠蹊部痛症候群でのハイドロリリース、アキレス腱周囲炎でのプロロセラピー,超音波吸引器なども教えて頂きました。

次いで金沢星稜大学の人間科学部スポーツ学科の奥田先生がスポーツと腰痛について講演されました。腰痛の生涯有病率は疫学調査で38%と言われています。日本ではスポーツ選手の腰痛は34%で現在の腰痛は約10%とのことでした。水泳選手の腰痛は日本では多くバタ足による骨盤の動き、腰椎伸展、体幹の不安定性などが原因となるが18才以下のジュニアスイマーの腰痛には腰椎分離症が多いとのことでした。陸上選手の中に仙骨疲労骨折が比較的多く右に多い(トラック競技は左に多い)とのことでした。また腰椎分離症は10代に多いのですが20代以降にも発症するということも教えていただきました。