院長ブログ – ページ 5

11/11 クリニック終了後に維新ホールで第8回山口OLS研究会が開催されました。たちいり整形外科の看護師の風間先生の「徹底解剖!クリニックにおけるOLS活動」がありました。たちいり整形外科の骨粗鬆症の検査の紹介や転倒評価、パンフレット配布、治療介入への猶予、理学療法士による転倒予防の取り組み、自己注射の指導方法、病診連携、診診連携、医科歯科連携についても詳しく教えて頂きました。

次いで立入先生の「脆弱性骨折の骨粗鬆症治療」と講演を拝聴しました。二次骨折を防ぐもっとも効果的な国際基準として適切な連携の元推進するための取り組みとして国際骨粗鬆症学会のcaptured the fractureがあり、ブロンズメダルをクリニックとして初めて取得されたことも紹介されました。ゴールドメダルを獲得するには骨折後8週間以内に骨粗鬆症評価を行い、治療継続率が90%必要とのことでした。50才以上の脆弱性骨折患者さんには膝、肘、肋骨、足関節骨折で積極的な介入が必要とのことでした。立入先生の京都日赤病院時代に橈骨遠位端骨折手術例に骨密度、転倒評価を取り入れた結果、骨粗鬆症治療介入が飛躍的に増加したそうです。治療についてはたちいり整形外科の治療継続率は89%という非常に高いことには感服しました。最後に先生が実践されている鳥羽先生の転倒スコアの中で過去一年以内の転倒が一番重みが高いとのことでした。高齢者にはバランス訓練を併用しながら高強度訓練を行うことが最も効果が高く、座位での立ち直り動作、ステッピング動作が有効とのことでした。

11/8 クリニック終了後に山口県整形外科セミナーがあり拝聴しました

講師は慶應大学整形外科の中村雅也教授で超高齢社会における運動器疾患の治療戦略ー麻痺と疼痛の克服による健康寿命推進ーをウェブで拝聴しました。中村先生は脊髄損傷のiPS細胞を用いた再生治療の第一人者です。高齢化社会における慢性疼痛が健康寿命に影響を及ぼすことから整形外科から情報をもっと発信していく必要性を強調され、近未来に向けた取り組みとして新たな画像評価を用いた手術適応の見直しや、iPS細胞による慶應大学の臨床研究の進行状況(コロナで開始が遅れたが昨年から開始できたとのことでした)についても教えていただきました。

先日洞春寺にお墓参りに行った後に最近新しくお寺に寄贈された馬を観に行きました。見事な毛並みの馬で育てるのも大変と思いましたが癒されました。

11/3ウェブで関節エコー研究会を拝聴しました。

北海道大学 神島 先生の「リウマチ超音波検査の『死角』を考える」、新潟県立リウマチセンター阿部  先生の「手指屈筋腱のふしぎ」、日本赤十字社医療センター 鈴木  先生の「RAの早期診断・治療介入における腱鞘滑膜炎の意義」、北海道内科リウマチ科病院 成田  先生の「微妙なエコー所見をどうとらえるか?-高感度低流速血流検出法の評価を加えて-」、順天堂大学 小笠原  先生の「グレード1の血流、滑膜周囲の血流、滑膜病変およびその他のB-モード所見の意義と解釈のポイント」、獨協医科大学 池田 啓 先生の「分子標的薬の減量・休薬における関節エコーの役割」
を拝聴しました。関節リウマチで関節エコーの重要性について改めて勉強になりました。

 

木曜日午後恒例のパーソナルトレーニングにKスタジオに行きましたが途中にヘビに遭遇しました。

マムシなどの毒ヘビではなくシマヘビでしたが調べると凶暴性もあり、稀に破傷風菌を有することもあるとのことで刺激しないように気をつけましょう。

10/29 日本整形外科学会リウマチ医認定医研修会がウェブであり拝聴しました。小児リウマチ疾患、脊椎関節炎、薬物療法(MTX、生物学的製剤、JAK阻害薬)、MTX関連リンパ増殖性疾患、真の寛解を目指したリウマチ治療についての講義がありました。

小児リウマチ疾患は成人と比べて頻度が少なく小関節型と大関節型、リウマチ因子陽性型と陰性型などあり早期診断、早期治療が必要であるとのことでした。関節リウマチとの鑑別疾患として重要な脊椎関節炎の分類とそれぞれの特徴、治療、メトトレキサート(MTX)の基礎から投与禁忌や投与への注意事項、生物学的製剤投与での注意点なども勉強になりました。

先日リハビリカンファレンスがありました。今回は増永PT(理学療法士)が講師でファンクショナルピラティスについて講義してくれました。ピラティスにも様々な方法がありますがクリニックでも使えるやり方を他のPTに伝えて和気あいあいとした時間でした。

山口県臨床整形外科医会教育研修会がありました。第一講演の山口大学整形外科の船場先生が頚椎疾患の診断治療の最新知見の講演の座長をしました。頚部痛は成人の30%が経験するが頸髄症は10万人あたり60人以上とされています。見逃せない疾患として化膿性脊椎炎、頸髄腫瘍などが注意する必要があります。頸髄症の初発症状は手のしびれや脱力もありますが下肢の脱力が診断に有用なこともあるそうです。名古屋大学との共同研究で膝蓋腱反射、ホフマン反射、10秒テストと年齢を組み合わせる頸髄症の診断モデルを教えて頂きました。鑑別診断として神経根症、手根管症候群、頸椎症性筋萎縮症について鑑別ポイントを教えて頂きました。頸椎症性筋萎縮症の電気生理学的診断で山口大学での研究結果から予後予測についても教えて頂きました。頸髄症の山口大学での手術成績については年齢が若く罹病期間が短いと治療成績が向上し頸椎前屈での後弯が強い場合に手術法を変更する必要があるそうです。

次いで旭川荘療育医療センターの青木先生のDDH(先天性股関節脱臼)のリスク因子・画像評価・治療、成長痛の鑑別診断、子供の安全安心のためのエコー評価の講演を拝聴しました。肘内障のエコー動画、母子変形、特に強剛母指、握り母指、筋性斜頸のエコー所見を提示していただき治療について筋性斜頸はマッサージはしない方がいいことも教えて頂きました。成長痛は一過性の下肢痛であり、診断名ではないこと、鑑別診断について股関節疾患が多く特にペルテス病には注意が必要とのことでエコーで関節炎が長期で骨端線の不整も勉強になりました。最後に股関節脱臼検診についてのお話で開拝制限、大腿のしわの不対称、X線写真の左右対称性の注意点、特にグラフ法によるエコー診断について詳しく解説して頂き予防法と治療に関しても教えて頂きました。

10/17クリニック終了後にセントコア山口で山口大学霜人会山口支部総会があり参加しました。2012年に開業してから初めての参加ですが開業医だけでなく、山口済生会総合病院の先生方も参加されていました。山口大学放射線腫瘍学講座の田中教授の講演の後に懇親会があり先輩後輩の先生方とお話しできました。会長の福田先生はラグビー部の大先輩でもあり久しぶりにお話しできたことが一番嬉しい出来事でした。