院長ブログ – ページ 21

10/14オンラインで医系統合実践塾主催の神田昌典氏の講演を拝聴しました。神田昌典氏は経営コンサルタントとして有名な方です。内容は愛されるクリニックになる秘訣として未来予測、長寿社会で求められる仕事、子供との共創についてのお話でした。特に共感できたのは長寿社会でウェルビーイング(持続的幸せ、人が身体的精神的社会的に良好な状態であること)が重要であること、子供の新学習指導要領が改定され社会問題を解決することなどが重要視されることなど明るい未来が想像できました。

10/15山口グランドホテルで臨床整形外科研修会で山口労災病院脊椎脊髄病センター長の寒竹先生の「脊柱側弯症の診断と治療のポイント」を拝聴しました。脊柱側弯症は側方彎曲に伴い回旋変形を伴うことが特徴で特発性が6-7割を占めます。遺伝子因子と環境因子が関与しますが遺伝的要因が大きいとのことです。9才以下を早期発症、9才以上を思春期発症と分類され、胸椎カーブと胸腰椎カーブ(右凸が多い)、腰椎カーブ(左凸が多い)に分類されます。早期であれば足底板で脚長差を調整して側弯の進行を改善することも可能だそうです。前屈して背部の肋骨突出(リブハンプ)を確認します。X線立位正面像で彎曲の頂点同士に平行線をひき垂線を立てて交わる角度をコブ角といい10度以上を側弯状態、20度以上を側弯といいます。治療としては定期的X線撮影でコブ角の進行を確認してコブ角25度以上の場合には装具療法を行いますがさらに進行性の場合には手術を検討するとのことです。装具治療の成功率は装着時間に相関することがエビデンスとされています。手術は成長終了前のコブ角45度以上のカーブや成長終了後の50度以上とされており脊髄のモニタリングを行いながら椎弓根スクリューとロッド(支柱)を用いて側弯回旋変形を行う後方固定術を選択されます。注意すべきは男児、腹壁反射異常、10才未満の側弯、ダブルカーブなどはMRIを撮像し小脳扁桃が下垂するキアリ奇形と脊髄空洞症を合併する場合は先にキアリ奇形の手術(後頭下減圧術)を行って側弯の改善を認める場合もあるそうです。側弯の診断から手術までわかりやすく教えて頂きました。

以前から気になっていたポケモンのスクラブ(クラシコ社製)が届きました。早速10/14から着て診察していますが子供たちやお母さんが見つけてくれて喜んでくれたり、怖がる子供に見せると笑顔になるのが嬉しいですね。

ちなみにピカチュウ、イーブイ、カビゴンがあります。

10/9 アナクラウンプラザホテル宇部でスポーツ予防医学研究会主催で安田女子大学の友末亮三教授の積極的マイナス思考〜スポーツにおける自然体の作り方〜の講演をスタッフ4名と一緒に拝聴しました。日本は世界的に経済的には裕福な方ですが自殺率は高いこと、一般的にはプラス思考が良い、マイナス思考が悪いと言われていますが、人間の思考は単純ではなく、日本人は真面目でストレス過多になりやすく、プラス思考でもストレス増大に繋がることもあり、マイナス思考でもストレスから逃げないというスタンスだとストレス耐性が高まることから先生は積極的マイナス思考を思いつかれたそうです。先生は積極的プラス思考、消極的プラス思考、消極的マイナス思考、積極的マイナス思考に分類され、消極的プラス消極的マイナス思考積極的マイナス思考積極的プラス思考に転化していくとのことでした。そこで必要なことができない自分を認めること、情けない自負から逃げないこと、自然体でいることの大切さを教えて頂きました。先生が若い時に出演されたテレビで全力でテニスのサーブをする松岡修造氏がトランポリンを飛んで脱力してサーブを打つとスピードが上がるという実例を見せて頂きなるほどと納得しました。身体がガチガチに硬らせていたり、こうでないといけないという考えに捉われすぎているといい結果が出せないことにも通じるものがあるとつくづく思いました。

うちの3匹のワンコ達はトイプードルですが家での癒しになっており、それぞれ性格は違いますが休みの日は歯磨きしたり、抱っこしたり、庭で遊んだりしています。

10/6 山口グランドホテルで山口中央リウマチ研究会があり参加しました。山口大学整形外科関万成先生が「高齢者RA患者に対する治療」を拝聴しました。高齢発症の関節リウマチが増加しており大関節の発症が多く関節破壊が急速に進行するとことでした。診断がついて早期治療が奏功しても手術が必要となるケースもあるとのことでした。日本のリウマチ患者さんの70%が高齢者であること、高齢リウマチ患者さんは腎機能低下も率も高く(約半数が慢性腎障害)MTXの使用率が若年者より低く、サルコペニアの合併も多く、疾患活動性のコントロール不良例が多いとのことでした。MTXの使用困難の高齢リウマチ患者さんの治療には全身状態を配慮した上で生物学的製剤やJAK阻害剤の使用も選択肢の一つであり、安全性に考慮して患者背景に応じた適切な薬剤を選択するとのことでした。

次いで豊橋市民病院リウマチ科の平野裕司先生の「実臨床におけるJAK阻害剤治療 ベフェシチニブと手術関連について」を拝聴しました。JAK阻害剤は日本では5種類あり代謝排泄経路が異なり、ベフェシチニブ を含む2種類は肝代謝であり、ベフェシチニブは腎機能低下例でも使用可能だが重度肝障害には禁忌であり、それぞれのJAK阻害剤の特徴を詳細に解説して頂きました。JAK阻害剤は心血管障害発生のリスクに注意しながら貧血(ヘモグロビン8未満禁忌)、帯状疱疹の発生率高いことで対策としてリコンビナント帯状疱疹ワクチンを予防的に投与するなどの対策で発生率抑えられる、感染リスクなど注意が必要であることも教えて頂き勉強になりました。

10/2 15時から近畿地区慢性疼痛診療連携セミナー〜インターベンショナル治療が有効な腰痛を知ろう〜をウェブで拝聴しました。奈良県立医大、兵庫医大、神戸大学、大阪大学の麻酔科・ペインクリニック科の先生方が腰痛、臀部痛、下肢痛をどのように診断、治療されるかを説明していただき、特にブロック主義だけではなく、難治性疼痛に対する高周波熱凝固療法、高周波パルス治療、脊髄電気刺激両方、硬膜外腔癒着剥離術(Raczカテーテル、TSCP)などの最新の慢性疼痛治療法について講義があり勉強になりました。

 

9/29クリニック終了後「木鶏会キックオフミーティング」を開催しました。雑誌「致知」を読んだ感想文を小グループに分かれて発表しあい、人間学を高める、スタッフの一体感を高めることが目的です。代表で読まれた感想文は人それぞれ感じることが違う、と改めて感心しました。スタッフ同士お互いを知る、いい機会にもなると思います。これから毎月行う予定です。

9/28クリニック終了後に急いでウェブ講演会の配信されるホテルで移動して講演を行いました。運動器疼痛(主として神経障害性疼痛)における薬物療法・運動療法という講演で、ミロガバリンの当院での使用状況を中心に講演しました。座長は岩国医師会病院の貴船院長でした。質問も先輩の大谷先生からいただき実際にリアルでお話しさせていただけなくて残念でしたがいい経験になりました。

9/25webで先進運動器エコーフォーラム2022を拝聴しました。エコーの第一人者である皆川先生が司会でエコーの達人の四人の先生方の超音波ガイド下治療の講義を聴いて勉強しました。言葉の定義で石灰沈着症で石灰を針で刺して圧を加えることを一般的にパンピングと言っていたのですが海外でbabotageというそうですので今後世界統一の言葉として使用したいと思います。