院長ブログ – ページ 17

日本整形外科学会が2026年に創立100周年を迎えるにあたって100年プロジェクトなるものを進めているそうですので紹介します。運動器を扱う専門医として人生100年時代に相応しい目標と思いますので当院でもこの目標に向けて取り組みたいと思います。

1/14 18:00から山口県臨床整形外科医会が山口グランドホテルで開催され参加しました。最初に山口大学整形外科講師西田周泰先生が非骨傷性頚髄損傷のバイオメカニクスについて講演されました。山口大学の服部の分類から脊髄のバイオニクス研究を発展させて西田先生のグループは3次元モデルによる高齢者の脊髄は若年者より脊髄応力が増加すること、圧迫骨折のバイオメカニクス解析などを紹介されました。又シミュレーションのための人体モデリング、医工獣産学連携の為の取り組みをお話されました。先生がコロナ禍での海外留学の経緯も興味深く拝聴しました。骨折の伴わない頚髄損傷の軟部組織(椎間板、前縦靱帯、後縦靱帯、黄色靱帯、棘間靭帯など)のバイオニクスでの研究結果、マツダとの共同開発による衝突事故のバイオニクス研究など多彩な研究をされていることを報告されました。

次いで小郡第一病院服部泰典副院長の手外科のcommon diseaseの講演がありました。更年期の女性の手の障害をmenopausal handと言われているそうです。その中で手根管症候群について臨床症状、電気生理学的検査、治療について解説されました。手根管内のトリアムシノロン注射は効果がありますが神経毒性や神経損傷に注意する必要があるそうです。手術は鏡視下手術と直視下手術がありますが鏡視下手術は再手術例や抗凝固剤中止困難例は適応外とのことでした。小郡第一病院での手根管手術は80%以上は鏡視下で行われ、高齢者が増加する傾向があるとのことで母指球筋萎縮がありつまみ動作が困難な場合には対立再建術も適応になります。先生が従来の対立再建術であるカミッツ法の変法を開発され紹介されました。次いで変形性関節症でへバーデン結節の手術治療、母指変形性CM関節症のステージ分類と手術的治療、ブシャール関節の手術治療(シリコンインプラントによる人工関節置換術)を教えて頂きました。先生の沢山の症例から関節の固定角度、術後のリハビリが重要であるということがよく理解できました。

1/14. ウェブセミナーで我孫子薫氏の「ディズニーの現場力」を拝聴しました。ディズニーランドのスタッフはキャストと呼ばれてお客様を楽しませることや接遇に関しても見習う所がたくさんあります。ディズニーの成功要因としてオープニングの時だけでなくゲストに持続的にきてもらうために様々な工夫(イベントの投入、入場料など)をして通年で安定した入場者をキープされていましたが、コロナ禍で3000万人であったのが1000万未満になったそうですが今年は2000万人を超えるとのことでした。それにはディズニーフィロソフィーの浸透、パークの運営力(キャストのモチベーションが高い、現場マネジメント力ー妥協しない、徹底する、継続する)、ホスピタリティの実現が要因とのことでした。パークを構成するためにアトラクション、心地良さ、キャストが重要であり、現場力を高めるために大人や子供も楽しめるという事業ビジョン、キャストがどのように行動するか?というミッション、行動基準があるそうです。東日本大震災の時にゲストの安全を第一にしてキャストは自主的に考えて行動した結果、翌月まで25000人の滞留者の安全を確保したそうです。このような行動の背景にディズニーフィロソフィーがありキャストのミッションとしてかハピネスの提供、行動基準として多様性の尊重、安心安全、礼儀正しさ、ショー、効率があるそうです。キャストは毎日が初演の気持ちを忘れず仕事に向き合うことでパークの品質を保つ秘訣であるとのことでした。ディズニーランドには接客のマニュアルはなく、考え方とガイドラインのみあるそうです。又障碍のある方や高齢者、視力障碍の方や車椅子でも楽しめるように工夫されているそうです。人が育ち人が輝くためにキャスト教育が構築されていて、ディズニーユニバーシティなるものがあり部門、エリアごとのトレーニングを繰り返し自分で考え自分から行動できるキャストを目指し、現場に立ち常にパーク品質を評価し維持する機能をスーパービジョンシステムというそうです。仕事の品質に妥協せず認めて感謝してありがとうを伝えるプラスストロークを行い積極的コミュニケーションを行なっているそうです。最後にウォルトディズニーの魔法を作るのはあなた、という言葉で締め括られました。

1/13 クリニック終了後夕方からホテルニュータナカにて某MRさんの社内勉強会の講師として参加しました。通常は講演をするのですが、今回は初めての試みでMRさんとDrのやりとりをシミュレーションする勉強会で私も初めての体験でした。Dr役の私にある設定でMRさんが薬剤の説明を行い、どのような点が問題か?など評価するという勉強会でした。よく勉強されているお二人のMRさんの相手をしてDr側としてもしっかり勉強していないといけないな、との気持ちを強くしました。

 

令和4年度院内感染対策講習会を無事終了しました。年末年始にかけてウェブで講義を受講して一応試験を受けて合格して修了証を発行できました。

今後も感染対策には注意して診療します。

 

1/4から新年の診療を開始しましたが初日とあって新患の患者さんが多かったです。捻挫や骨折、交通事故など年末年始に受傷されたのを我慢されていた方が多かったのだな、とつくづく思いました。コロナ感染の拡大により救急搬送受け入れが困難な病院もあり、今後の感染拡大が落ち着くよう見守っていきたいと思います。

 

新年あけましておめでとうございます。2024年が始まりました。規制なしの年末年始ですがコロナの第8波はまだまだ余談を許しません。1/1 昼前に初詣に行きましたが数年ぶりに混雑していましたが今年も診療、医師会理事としての業務、講演の依頼も頂いているので体力の維持に努めながら地域医療に貢献していきたいと思いますのでどうぞ宜しくお願い申し上げます。

クリニックは12/28が今年最後の診療日で1/4から診療開始ですが、12/29はスタッフとクリニックの大掃除をしました。私は院長室の片付けに追われましたが皆それぞれ朝から掃除してくれて断捨離や整理整頓もできました。皆に感謝です。

毎年行われる今年の漢字ですが一位はご存じの方も多いと思いますが「戦」でしたね。ウクライナの紛争などの影響でしょうが人それぞれと思います。私の今年を振り返ると漢字一字ではコロナ陽性となりクリニックを休診したことも今となってはかなり昔のことのようですがまだまだコロナとの戦いは終息しそうにありませんがその後より一層健康にも気をつけるようになり夏から年末になり水泳に力を入れるようになったことも思い出すときりがありません。しかしながら私にとってクリニックにとって今年一番の出来事は致知の勉強会を始めてスタッフとの相互理解が進むことも期待して始まりの「始」にしたいと思います。

 

 

いよいよ今年もあと1週間になりましたが12月になると交通事故患者さんが多くなります。師走ということで交通量が増えることが原因の一つだそうで、過去5年間でも12月の交通事故死も最多だそうです。12/23,24の雪の日の事故は特に多かった様です。くれぐれも事故には気をつけてお過ごしください。

https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/35/14619.html