山口整形外科病診連携懇話会

5/31山口整形外科病診連携懇話会がかめふくであり参加しました。山口済生会総合病院消化器内科の日高先生の整形外科医に必要な肝炎の知識と病診連携について拝聴しました。C型肝炎の発生は治療薬の進歩により2020年には56万人に減少しているそうです。C型肝炎抗体陽性でありPCR検査(HCV-RNA)で陽性であれば治療の対応になるとのことで抗ウイルス療法の変遷(インターフェロンから直接作用型抗ウィルス薬DAA)について教えて頂きました。抗ウィルス薬の治療効果は3ヶ月で95%の抗体が陰性化するとのことでした。

B型肝炎ウイルスはDNAウィルスなのでC型肝炎より治療が難しく発癌率は減っていないそうです。現在の治療の基本である核酸アナログは原則一生内服する必要があるとのことです。

又関節リウマチで免疫抑制剤を使用している患者さんのB型肝炎の再活性化の問題についてお話しされました。最後に日高先生が精力的に取り組んでおられる肝炎コーディネーターなどの取り組みも紹介して頂きました。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。