院長ブログ – ページ 89
第三会山口中央骨粗鬆症OLS研究会
2018/03/07
3/3第3回山口中央骨粗鬆症OLS研究会がホテルニュータナカで開催されました。一般講演でかわかみ小児科整形外科クリニックの奥先生がお話しされテリパラチドパスを作成した後の内服継続率が低いことにスタッフが取り組まれ継続率が86パーセントに上がったと素晴らしい成果を報告されました。次いで骨粗鬆症に対する病診連携とリエゾンサービスの作り方について聖隷佐倉市民病院整形外科の小谷俊明先生の講演を拝聴しました。国立佐倉病院から聖隷佐倉病院に変わってから先生が赴任され骨粗鬆症椎体骨折の多職種連携に取り組まれていかれた取り組まれた経験をお話しされました。椎体骨折の患者さんにBKPという椎体形成術を取り入れられたそうですが骨粗鬆症治療を継続できないと再骨折を繰り返すことが問題となります。BKP後の骨粗鬆症継続に地域連携パスによる開業医との連携をするために病院全体で多職種ミーティングを開始すると同時にかかりつけ医を訪問して研究会に参加してもらい5ヶ月でパスが完成したそうです。フォルテオ、テリボンを使用すると治療継続率が上がりましたが、患者数が増えすぎたので初診完全紹介制にして逆紹介を増やすことで効率がよくなったそうです。その後骨粗鬆症リエゾンサービスを多職種で取り組みを開始して理学療法士をリーダーとなり市民公開講座を開いたり、見学に行き、会議もマネージャー主体で進行することで活性化するそうです。最後に同病院のリエゾンサービス委員長の加藤木先生が講演されました。骨粗鬆症一次予防に佐倉市の協力を取り付けて聖隷佐倉病院、開業医との連携を始められたそうです。特に内科の先生に逆紹介することで協力を取り付けたそうです。検診センターなどの骨粗鬆症検診でスクリーニングされた患者さんは聖隷佐倉病院で精査した後、逆紹介したり、リエゾン看護師外来を開いて骨粗鬆症、骨折予防のことを説明して定期的に受診してもらうことで一次予防をされています。骨粗鬆症マネージャーの実態は千葉県77人、山口県21人だそうです。骨折の二次予防として大腿骨近位部骨折でデノスマブを開始した例を紹介され、腎臓内科の先生をチームに入ってもらったそうです。CKD教育入院患者さんの横断調査で日本骨粗鬆症学会の奨励賞を受賞されたり、骨粗鬆症マネージャー同士の勉強会を開催される取り組みを紹介されました。多職種連携のための協議会を設立されたり、千葉大学の先生を巻き込んで多施設共同研究にも取り組まれている取り組みを報告されました。
西京マラソンに向けてー足底板を入れました-
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西京マラソンのユニフォームが出来ました
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鎮痛薬と心腎連関を考える会
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ノルディックウォーク指導者講習会更新
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拡張工事進行状況とペンキ塗り
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習田先生の疼痛治療のパラダイムシフト サインバルタ400例からの提言を拝聴しました
2018/02/27
座長の山口済生会総合病院整形外科岸本先生の恒例の演者紹介から始まりました。サインバルタの効く理由、投与のタイミング、などをお話しされました。サインバルタを処方数が200例に増加することで副作用が増加したそうで原因としてラポールの形成が不十分であったそうですが400例になると副作用も減ってきたそうです。慢性疼痛の初期の段階で投与する(感作が進行する前に)と副作用が少ないそうです。急性疼痛が軽減したがADLの障害が出てきた方に処方することもポイントだそうです。サインバルタの副作用は悪心、口渇、傾眠が多いのですが痛みの改善があることを聞くと改善例があるそうです。患者さんの訴えは痛みよりどんなことに困っているか?を聞く必要があり、中・長期目標を設定することも必要だそうです。RDQ24をかいてもらうことでどんなADL障害が可能となったか?を知ることができます。従来の抗うつ薬として捉えるのではなく、下降性疼痛抑制系を賦活化する作用が大きいのでADL・QOL改善薬として投与するそうです。
サインバルタ単独投与の慢性腰痛の成績ではRDQ24では平均4改善したそうです。腰痛の持続や睡眠障害が最もよく改善され、6ヶ月投与することで24項目中14項目改善したそうです。変形性膝関節症での慢性膝痛では半数以上がJCOMが30以上改善したそうです。
その後の講師を囲んでの話でも本音を聞かせて頂き参考になりました。