院長ブログ – ページ 120

6/1からDrs.Fitness K STUDIO併設の野菜レストランalain croix(アランクロア)のランチ開始しました。道場門前にあって野菜をふんだんに受かったパスタランチが好評でしたので、食事だけでも来館可能ですのでぜひご利用ください。その際はK STUDIO見学もぜひお願いします。私も6/2クリニック終了後にパスタランチ頂きましたがらっきょうもはいっており新鮮でした。
選手末左前胸部が痛く肋骨かな?と思っていましたが月曜日診察時にだんだん痛くなり火曜日朝痛みが増強したのでエコーで骨折を確認しました。(段差があることから診断できます)治療はバストバンド固定と鎮痛剤がよく効きます。約ー4週間の固定でよくなりますが運動ができずストレスがたまりそうです。
KSTUDIOの看板が平川の山口大学通りに設置されました。私の顔写真もあるので少々恥ずかしいのですが認知していただき来館していただくことを期待しています。
5/28入会受付開始したDrs.Fitness K STUDIOですが初日は来館者が多かったですが翌日は雨のせいもありゆったりとしていましたが、奥田先生、中嶋先生、小篠先生が来館していただきました。本当にありがとうございました。撮りためた写真があったので今流行(といっても以前から流行かもしれませんが・・・)インスタグラムに挑戦してみました。写真を組み合わせたり、いろんな加工ができるので楽しみながら魅せる写真ができた・・・と思います。恥ずかしながら写真をアップしておきます。またKSTUDIOも来館をお待ちしています。
まず工事のビフォーアフターです。

次いで館内の様子です
併設レストランのアランクロアと夜景です
5/28 9時からDrs.Fitness K STUDIOの受付開始初日を迎えました。朝5時から掃除してくれたスタッフもいてみな張り切っていました。私が7時に行って8時過ぎにはクリニックに行きましたが午後はスタジオに行きました。たくさんの方々お来館、入会をお待ちしています。



かかりつけ医の在宅医療・緩和医療
世界の医療の課題として専門領域の医療の偏重、機能分化に伴うケアの断片化、自由放任主義の医療体制のひずみが挙げられ、解決策として高度な検査機器や治療追求への警鐘、患者の個別性を重視したケア、包括的で統合された対応、ケアの継続性を維持、初期治療を担う医師が常に変わらず信頼される存在であることがあげられており、プライマリケアを担うかかりつけ医の強化が必要となるそうです。プライマリケアが発達すると総死亡率の低下に加えて若年死亡率の低下と慢性疾患の罹患率も低下するので、政府の政策である地域医療構想と地域包括ケアシステムの中でかかりつけ医の診療所は地域医療の中核を担う役割を期待されています。在宅医療は通院困難な患者さんで脳血管障害後遺症、認知症、老人性運動器疾患及び関節リウマチ、慢性呼吸不全、慢性心不全、腎不全、老衰、神経難病、悪性腫瘍末期などが対象となります。在宅患者のケアは多職種連携が重要で訪問看護や訪問リハビリ、訪問歯科、薬剤師、ケアマネージャーと連携することが必要となります。診療情報の共有、介護情報の共有を行い、在宅ケアカンファレンスを定期的に行う必要があります。在宅診療実践のための取り組みの工夫、外来と在宅の時間配分、24時間対応における日中の医学管理や夜間対応には看護師連携による24時間対応であったり、3人以上の医師の連携、急性期病院連携、介護施設との連携などが対策としてあげられました。また在宅緩和ケアについても多職種連携が重要であり、患者の意思決定支援には看護師が重要な役割を果たすとのことでした。
最後に症例検討があり考えさせられましたが、その中で家族思考型プライマリ・ケアという領域を紹介され、生物心理社会アプローチの中で理解され、ヘルスケアの主役は家族という背景をもった患者さんであり、家族への介入で情報の記録、さざ波効果、家族を通常診療に招く、家族会議、家族療法という5ステップを紹介されました。
10時から17時という長丁場でしたが非常に勉強になりました。
かかりつけ医の倫理に求められているものとして、患者の尊厳への配慮、地域住民から信頼される、倫理的に適切な意思決定プロセスを踏んだ在宅看取り、地域包括の視点から多職種協働が実践できることです。
医師と患者関係は医師は患者の最善の利益-幸福のために行動し、患者の尊厳に配慮しなければならない。歴史的に医師の考え方や価値観が強調されるパターナリズムモデルという考え方や患者の考え方や価値観が強調される情報提供型モデルではなく、医師と患者双方が意思決定に参加する、分担された意思決定から共有された意思決定を行う相互参加型モデルを目指すとしています。ヒポクラテスの時代から行われていた善意をもつ徳倫理から善行を前提とする倫理4原則が紹介されました。倫理4原則とは自立(自己決定)尊重原則、善行原則、無危害原則、公正原則からなります。意思能力がある場合、自己決定を優先し、意思能力が不十分な場合共有された意思決定を行い、意思能力がない場合、感情、最善の利益への配慮を行うことになります。
インフォームドコンセントは情報の開示、理解、自発性、意思能力、同意の5つの要素からなり、情報の開示については病名や病態、検査や治療の内容目的方法必要性有効性   その治療に伴う危険性と発生頻度  薦められた治療を拒否した場合に生じる結果の多岐にわたります。
守秘義務と個人情報保護については、守秘義務は相対的義務であり、第三者への潜在的危険が大きいなど正当な事由があれば解除でき、個人情報の保護の2つの柱は目的外使用の禁止と第三者への提供禁止とのことでした。
適切な看取りに入るために考えなければならない問題として医学的問題、倫理的問題、法的問題、社会的問題があり、それぞれのケースにふさわしい対応を考えなければならなりません。本人の意思能力が正常であればそれを尊重し、確認できない場合、代行判断となりますが、患者さんにとって最善の利益判断を行うことが重要であるとのことでした。家族による同意は家族に同意権を付与しているのではなく、あくまで本人の利益のためになされる場合にのみ正当化されます。終末期医療に関する倫理的問題はアドバンスケアプランニングが重要で在宅医療においてもDNAR(POLST)指示をを適切に作成することとのことでした。
次いで生活習慣病についての講演では平均寿命と健康寿命の差を縮めるか(健康寿命を延ばすか)が重要で介護の必要となる原因である脳心血管障害、血管性認知症、フレイル(高齢による脆弱)が関与しており、メタボリックシンドロームを基盤とする血管障害とロコモティブシンドロームをコントロールすることが重要であるとのことでした。
生活習慣病の患者数は高血圧症3970万人、脂質異常症4220万人、糖尿病820万人、喫煙2480万人存在し、高血圧と脂質異常症の両者の管理ができていない場合もあり、両者の厳格な治療群の有効性を示されました。最近では慢性腎臓病も脳血管障害の危険因子として注目されています。
脳・心血管病予防に関する包括的リスク管理チャートが日本医学会と日本医師会から2015年4月に発表されておりスタチンや降圧薬の治療エビデンスはコレステロールや血圧の低下は効果があり、動脈硬化性疾患予防のための生活習慣の改善として、禁煙、過食抑制し標準体重の維持、魚大豆の摂取増加、野菜果物未精性穀類海藻摂取増加、食塩多く含む食品の摂取控える、アルコール過剰摂取抑制、有酸素運動30分以上などを勧めています。
日医かかりつけ医機能研修制度の研修会が5/22山口市医師会で開催されたので参加しました。東京である研修会をウェブで受講できましたが駐車場がいっぱいで遠くに止めなければなりませんでした。
特に印象的だったのがフレイル予防、高齢者総合的機能(CGA)老年症候群の講演で、男性の19パーセント女性の12パーセントが60才以上に急速に自立度が低下する直下型フローと男性の70パーセント女性の88パーセントが75才を境に自立度が低下する廃用フローが存在します。フレイルは虚弱のことで心身機能の著明な低下のことであり、身体の虚弱、精神心理、認知性の虚弱、社会性の虚弱があり必ずしも身体の虚弱のみではありません。フレイル概念における4つのフェーズからみた一連のアプローチ施策とは、剛健から健弱(メタボ予防:たっぷり運動、適正なダイエット)、前脆弱(プレフレイル:フレイル予防、しっかり歩く、しっかり噛んで食べる、社会性を保つ:早期予防重視型)、フレイル(要支援から要介護1-2:しっかりリハビリ、口腔ケア、栄養管理、少しでも外へ出る:自立支援ケア型)、要介護3-5(医療介護住まいを含めたトータルケアシステム)があり健康からプレフレイルまでにいかに予防するかを自助互助共助の精神下に意識することが重要となります。BMIパラドックスという高齢者では肥満より痩せの方が生命予後が悪いというデータがあり、高齢者の体重減少低栄養の原因として疾病、社会的要因、加齢、精神心理的要因などがあります。サルコペニアとは筋肉減少症でフレイルの最大の要因となります。ヒトの筋肉量は40代より低下が始まり、年0、5パーセント減少し65才以上減少率が増加して80才までに30-40パーセント低下します。診断基準は四肢の低筋肉量減少を必須とし、低筋力(握力)又は低身体能力を有するものです。一次性は加齢によるもの、二次性は活動、疾患、栄養に関連するものがあり、フレイルやサルコペニア対策として必須アミノ酸(特にロイシン)と運動を同時に行うことが重要であり、低栄養評価に体重減少率やアルブミン値などがあり、主観的包括的栄養評価(SGA)、MNAという評価法も紹介されました。
フレイルドミノにならないためには社会性をしっかり高く保つことが最も重要であり、健康長寿のための3つの柱として栄養、身体活動、社会参加がありしっかり噛んでしっかり食べしっかり動き社会性を高く保つことを高齢者のサルコペニア、フレイル予防として伝えていくべきであるとのことでした。
高齢者総合的機能評価(CGA)の紹介をされ、老年症候群とは治療と同時に介護ケアが重要である一連の症状所見のことであり、急性疾患関連、慢性疾患関連、要介護関連があり、簡易型CGAもスクリーニングとして紹介されました。

 
5/21九州沖縄山口地区OLS研究会ウェブ講演会があり、世話人の私が講演を担当しました。骨粗鬆症性脊椎骨折の早期診断のための当院の取り組みと工夫と題して講演を行いました。当院から看護師スタッフ4名、理学療法士3名だけでなく、リハビリ助手2名、受付スタッフ3名が講演を聴きに来てくれたので非常に嬉しかったです。無事終了後新人スタッフの歓迎会を行い皆で大いに盛り上がりました。