院長ブログ – ページ 55

私の大好きキングダムの焼酎をある方からプレゼントして頂きました。私の大好きな王騎将軍とその弟子の謄がプリントされており空けるのが勿体ない感じです。しばらくは鑑賞用にキープしておきます。

日本骨粗鬆症学会オンライン学会が開催されていますが、11/15骨粗鬆症のメンターとして私が尊敬している呉市の沖本先生の講演を拝聴しました。呉市で内科、婦人科、歯科との病診連携に尽力された立役者で市のレセプトデータから椎体骨折や大腿骨近位部骨折の頻度、顎骨壊死の頻度を出され、呉市で現在取り組まれている治療中断した患者さんへの呼びかけなど紹介されました。特にデノスマブという半年に一回投与の注射薬は中断したままであるとオーバーシュートという多発骨折を生じるリスクが高いので1ヶ月以上遅らせない注意が必要とのことでした。デノスマブから年一回のゾレドロン酸静脈注射に切り替えた臨床研究では骨密度減少を防止し、多発骨折の予防ができたとのことでした。

日本腰痛学会をオンラインで拝聴しました。教育研修講演で日赤医療センターの久野木先生の講演を拝聴しました。久野木先生とは山口大学整形外科在籍中に脊椎学会でお世話になりましたので先生の業績の歴史である椎管孔狭窄や神経根性膝痛(第4腰神経根)、透析患者などの骨脆弱性椎体における後方固定スクリューの工夫(dynamization PLIF)など勉強させて頂きました。講演の中でマッケンジー法のことを取り上げられた時に私の発表論文を紹介して頂いたことに感激しました!日本骨粗鬆症学会もオンラインで拝聴中ですが日本腰痛学会の講演も目が離せません。

11/13コニカミノルタの運動器エコーフォーラムナイトセミナー2020謎多き腰殿部の痛みを拝聴しました。20:00-22:00の長丁場でしたが4人の講師の講演とエコーでの腰殿部の描出の仕方や治療戦略は参考になりました。まだまだ勉強することが多いと感じました。

理学療法士スタッフがレッドコード講習を受けました。講師の三戸先生は小野田から来て頂きオリエンテーションを行われました。

明日からの患者さんへのリハビリに活かしてもらうことや期待しています。

クリニック終了後に初めての出張インフルエンザ予防接種を行いました。看護師スタッフ二人、受付スタッフ一人と私で依頼のあった会社に伺いインフルエンザ予防接種を行いました。好評だったようですので御依頼があれば検討したいと思います。

 

最近読んだ本で仙台医療センターウィルス研究所長の西村秀一氏の「コロナウィルス正しく恐れる」というタイトルに惹かれました。ウィルスの専門家でコロナは空気感染であること、飛沫は冬になると増加するのは、寒くなって湿度が下がると飛沫が小さくなり感染しやすくなるとのことで、非常にわかりやすく解説してありますのでお勧めの本です。

11/8 日本いたみ財団主催で中国地区の慢性疼痛研修会がzoomであり参加しました。

まず山口大学麻酔科原田先生の講演から痛みの多元性で痛みには複数の原因がある、痛みには主観的意識的なこころの要素がある、身体器質的疼痛(侵害受容性と神経障害性)と心因的疼痛はオーバーラップする、侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、nociplastic(侵害可塑性?)な疼痛とは痛みの知覚異常、痛覚過敏が生じた状態である、半年以上続く運動器慢性疼痛は厚労省の調査で15%で働き盛りの青壮年に多いとのことでした。

次いで山口大学整形外科鈴木先生からICD-11 における慢性疼痛の分類について解説があり慢性一次性疼痛と慢性二次筋性疼痛という分類、慢性術後疼痛 脊椎手術の10-15%、人工膝関節手術後は軽度を含めて50%に及ぶ報告もある、複合性局所疼痛症候群は判定指標があるが診断や重症度判定には用いない、事故に起因する慢性疼痛は外力の程度、身体所見に比べて痛みが重篤化、遷延化するとのことでした。

次いで山口大学リハビリ科の田原先生の講義があり、痛みの評価法についてマクギル評価票、定量的知覚試験(スタティクとダイナミック)の紹介で反復侵害刺激で痛みの増幅を可視化する方法とコンディショニング刺激の前後に他の部位の侵害刺激の減弱をみる方法、神経機能評価、痛みの破局化の評価(PCS)、自己効力感の評価(PSEQ)、不安・抑うつの評価(HADS)、疼痛生活尺度評価(PDAS)QOL評価など紹介されました。

山口大学麻酔科森先生の講義で慢性疼痛の薬物療法についてで、NNT 一人に治療効果を得るために何人を治療する必要があるか、NNH 何人治療したら副作用が出るか?など勉強になりました。最期に山口大学精神神経系の樋口先生の講義で慢性疼痛治療の心理療法でチームでの治療、運動療法が重要、情動が痛みを変化させる、コミュニケーションスキルとして何に困っているか?共感と支持、問題点の共有、患者さんと協働で問題解決する(患者主体)、傾聴、共感、認証、認知行動療法について具体例、支持的精神療法(傾聴・受容・共感)との違い、治療はマラソンで走るのは患者本人で(まず土台作り)、医療者はコーチ(ペーシング)、家族は心から応援(コーチにならない)、自己治療を目指すことを教えて頂きました。

最後に症例検討ワークショップがあり、具体例な慢性疼痛の症例に対しグループディスカッションしたのち発表があり様々な意見が出て勉強になりました。

当院で手洗いにスタッフ全員が愛用しているキレイキレイですがアスクルでも品不足が続いていますが、本日補充ができました。これで当分もつと思いますがそれだけ皆が利用しているということでしょうね(^^)

10/27にスタッフ全員新型コロナ唾液PCR検査を行い10/29に結果判明し、全員陰性でした。当院では感染予防に最大限の注意をしていますが、定期的に検査を行い患者さんに安心して来院して頂くよう取り組んでいきます。