院長ブログ – ページ 52

12月からDrs.Fitness K STUDIOで始めたダイエットトレーニングを開始して1ヶ月がたち計測を行いました。結果は体重が-2.5kg,腹囲がなんと-8cmという嬉しい結果でした。このダイエットトレーニングを決心したのはコロナ自粛を理由にカロリーオーバーであり、運動もあまりできていないためもですが、久しぶりにスーツのパンツを着ようとしたらウエストがキツくて履けなかった悔しい経験から決心しました。毎日体組成計に乗って計測記録を始めて1ヶ月で効果があったことに素直に喜ぶと共に一層努力したいと思います。

 

次いで山口大学麻酔科の原田先生が慢性疼痛の薬物療法について講義されました。痛みの伝達路と薬剤がどこに効くか(どこに作用するか)、侵害受容性疼痛にはNSADS,アセトアミノフェン、神経障害性疼痛にはプレガバリン、デュロキセチンが推奨されるとのことでした。慢性疼痛の場合は疼痛をゼロにすることではなく、ADL,QOLの改善を目標にすることを患者さんにも説明しておくこと、痛みの原因によって薬物を使い分け、副作用に気をつけて過度のきたいを持たせないことなど最後に強調されました。最後に山口大学精神科の樋口先生の「痛みの心理療法を知ろう」という講義がありました。侵害受容を認知すると痛みの知覚を感じ、心理社会的因子が加わり苦悩を感じ、周囲への反応により痛み行動が生じるとされます。組織障害が生じて痛みが生じても不安や恐怖がなければ軽快・回復しますが、痛みの破局的思考や不安・恐怖が強いと痛みの悪循環が生じ、慢性化するとされます。精神心理的介入の目指すところは心の苦悩を減らすことで身体の苦痛を減らすことであり痛みを自己コントロールすることの手助けをすることです。医療者側と患者さんとの痛み治療の認識の溝を埋めるためにコミュニケーションスキルが重要とのことです。対話の準備として質問により何に困って来たか?良好な信頼関係づくりをして患者主体の治療を行うことを解説されました。信頼関係のコツとして①傾聴、共感、認証②患者家族の痛みの苦悩をねぎらう③痛みのメカニズムについて患者さんへの説明、診断する④良くなった患者さんの話、治り方、今後のビジョンを伝えることであるとのことでした。認知行動療法の目標として痛みに固執せずセルフコントロールできることを患者さんに理解してもらい、痛みの悪循環の中の認知、行動の部分を介入すること、自己治療(セルフマネジメント)を目指すことを医療者、患者が共同で行います。治療はマラソンに例えて走るのは患者さんで医療者はコーチで家族は心から応援するというスタンスで望むことだそうです。お勧めの本は笠原先生の「しつこい痛みは日記で治る」名越先生の「精神科医が慢性疼痛を診ると」だそうです。最後に症例検討をグループディスカッションして終了しました。

1/10()日本いたみ財団主催の第二回中国ブロック慢性疼痛診療研修会にオンラインで参加しました。山口大学整形外科鈴木先生から慢性疼痛のICD11の新しい分類を紹介され、整形外科的な疾患として慢性一次性、二次性筋性骨格痛、慢性術後疼痛・外傷後、疼痛、慢性(中枢性・末梢性)神経障害性疼痛、複合性局所疼痛症候群(CRPS)に細分化されることを解説していただきました。又慢性疼痛を生じる整形外科的な代表疾患(変形性膝・股関節症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折など診断、治療についても教えて頂きました。次いで山口大学の田原先生の痛みの多面的評価についての講義がありました。痛みの性状をメタファー(刺すようななど比喩表現)、オノマトペ(ズキズキ、ジンジンなどの表現)で評価する方法、痛みの定量評価でstatic QST(PPT圧痛閾値)、dynamicQST(反復侵害刺激で痛み増強しwind up現象が起こる)、PCS(痛みの破局化スケール)HADS(不安抑うつ評価)、疼痛特異的評価法(PDAS,PBI,SF36,RDQ,EQ-5D),身体機能評価・パフォーマンステスト(ファンクショナルリーチ、TUG)など教えて頂きました。女性の方が痛みの閾値が低く、上行性伝導路が伝わり易く下降性抑制が弱いとのことでした。

1/9も雪が少し残っていましたがスタッフが朝から雪かきをしてくれました。まだまだ寒い日が続きますが転倒による骨折、捻挫も増えていますのでご注意下さい。 

1/8予想通り山口市では積雪がありました。私も早めに家を出ましたが少し渋滞して8:00過ぎにはクリニックに到着しましたが既に早めにスタッフが来てくれて雪かきをしてくれていました。出てくれたスタッフには感謝感謝です。

1/6夜雪が降りましたが1/7はそれほど積もっていませんでしたが積雪情報がありましたので1/8は結構積もることを考えて塩化ナトリウムを急遽買い出しに行き夕方事務長と散布しました。1/8は積雪が予想されるので受診される場合には気をつけてお越し下さい。

1/6通常診療開始しました。当院では正月明けに2回目のスタッフ全員の唾液PCR検査を行い全員の陰性を確認しました。患者さんに安心して受診して頂くよう、感染対策も注意して行っていますので本年もよろしくお願いいたします。

1/3は朝7時に山口大神宮で一日参りを行い、8:30から17:30まで休日外科当番でした。急性腰痛や熱傷、骨折の患者さんなど来られましたがバタバタしない日でした。その後19時から山口市夜間診療所で22時まで当直業務をこなして帰宅しました。長い一日でしたがクリニックは明日明後日お休みですので少しゆっくりしたいと思います。

元旦に一息ついてから夫婦で近くの小さい山(往復1.5時間)に登りました。初日の出には全然間に合いませんでしたが山から眺める景色を見て爽やかな気持ちになりました。1/1の歩行距離は14000歩で結構な運動量になりました。