院長ブログ – ページ 47

11/13 山口グランドホテルで山口県臨床整形外科外科医会教育研修会があり参加しました。最初に島根整肢学園の星野先生の小児整形外科疾患と超音波検査を拝聴しました。

股関節脱臼におけるグラフ法について詳しく解説されました。又股関節液の貯留にもエコーは有用です。肘内障の診断も関節内血腫の有無、Jサインを確認できます。足関節捻挫も靭帯損傷だけなのか、X線でも特殊な撮像をしないと描出困難な薄い剥離骨折を合併しているかの診断も可能です。

次いで金沢医大の松下先生の関節リウマチ診療ガイドライン2020からみたRA治療戦略のウェブ講演を拝聴しました。日本で作成された関節リウマチガイドライン2020作成の流れと薬物療法、非薬物療法について講演されました。薬物治療についてはMTXを第一選択(使用困難な場合DMARDS)を使用し治療目標が達成されない場合にはバイオ製剤、JAK阻害剤を使用して治療目標を達成しないときには治療薬の種類を変えるという治療の流れを提示され、ステロイドや消炎鎮痛剤は補助的治療ということも示されました。バイオ後発品に関しては先発品とほぼ同等の効果を期待でき、JAK阻害剤は安全性の面で長期成績が出ていないとのことでした。非薬物治療では薬物治療は基本ですが関節内注射や運動療法の有用性、外科的治療では人工関節置換術が代表的な手術となりますが関節固定術なども患者さんの希望、進行時期に合わせて選択することも提示されているとのことでした。

11/11山口グランドホテルで山口県医師会自賠責保険研修会があり参加しました。自賠責損害調査事務所長の「自賠責保険のしくみ」についての講演の後に姫路赤十字病院麻酔科の石川先生の特別講演「外傷性脳脊髄液漏出症は存在するか?そのピットホールとマネジメント」を拝聴しました。交通事故による頚部痛でいわゆるむち打ち関連障害の中に脳脊髄液減少症という病態が1-2%と言われていますが診断が難しく治療も難治例が多いと言われています。治療として硬膜外自家血注入療法が行われますが成功率は64%(症状を4割程度に改善する)との報告があるそうです。起立性頭痛(3ヶ月以上持続)、頚部痛、耳鳴り、めまい、倦怠・易疲労感に加えて多彩な随伴症状があります。造影CTMRIミエログラフィー、RI脳槽シンチなどの検査で診断がつける必要があるとのことでした。

院内に貼られているロコモティブシンドロームのポスターからですが体育という漢字は以前體育と書かれていたそうです。これは正に骨を豊かにするという意味で言い得て妙ですね!

『山口NO1.ダンス決定戦!』 ~山口県のダンススターはだれだ!が11/7山口市ふれあい広場であり、Drs.Fitness K Studioのキッズダンスチームが出場したので応援に行きました。コロナの影響で中々出場機会がなかったキッズ達がダンスを披露した姿を見て2年前に見た時より上手になっている姿に元気をもらいました。

23回日本骨粗鬆症オンライン学会をウェブで拝聴しました。骨粗鬆症認定医として毎年参加となるべく発表しています。今回は参加だけでしたが骨粗鬆症とサルコペニア、フレイルのシンポジウムを拝聴しました。東京大学の吉村先生の講演では骨粗鬆症はサルコペニア、フレイルと密接な関係があり、骨粗鬆症の治療は骨折の予防だけでなくサルコペニア、フレイルの予防につながること、タンパク質摂取がサルコペニア予防に重要で加えて運動負荷による筋肥大が必要とのことで、印象に残りました。

キムタクが宣伝しているマックのカラダブチが気になり朝マックでダブルチーズマフィンを食べました。キムタクの影響力に改めて感動しましたが朝はご飯と納豆が最高と思うのはオジサンでしょうか?

日本臨床整形外科学会の参加記念品が送ってきました。新潟でシンポジウムに参加する予定でしたがコロナ真っ只中でしたのでオンラインになり終了しました。私の参加した骨粗鬆症のシンポジウムも一時間かけて収録されましたが手応えもなく、発表する側としては寂しい限りですが新潟県の名産の魚沼産コシヒカリが送ってきたので学会の関係者の方々の粋な計らいに感謝ですね!

10/31 あと1週間できましたので終了するエジプト展に遅ればせながら行ってきました。朝から整理券を取りに9時前に行きましたが既に100人以上並んでいましたが誘導はスムーズでした。12時前の整理券をもらって再度訪れじっくり鑑賞しました。紀元前のエジプト文化に思いを馳せながら特にミイラのCTスキャンの映像に特に興味がありました。

 

10/23 山口県医師会館で令和3年度主治医意見書記載のための主治医研修会で運動器疾患について講演しました。県の福祉部から介護保険制度についてので総論があり、65才以上の高齢者は2020年で3600万人(人口の29%)ですが2055年には3700万人(人口の38%)と増加して介護保険の利用も20年間で3.1倍に増加しています。山口県は令和元年で高齢化率が全国3位と上位です。市町村別では柳井の上関町では高齢化率56%となっています。認知症も山口県の有病率は2020年で約8万人であり介護職員の不足が懸念されます。介護度は要介護認定等基準時間で6段階(25分から110分まで)に分類され決定されます。介護保険審査は認定調査と主治医意見書を元に介護認定審査会で決定されますので主治医意見書は重要な書類となります。

次いで県の福祉部から介護施設等における感染防止対策への支援についての講演がありました。

次いで原田医院の原田院長の主治医意見書のエッセンス〜認知症編〜がありました。介護保険の審査員になることが主治医意見書のポイントがよくわかるとのことでした。読み手である認定審査委員会とケアマネジャーの気持ちになって記載する必要があるそうです。特化すべき事項については特によく見られるそうですので空欄にしないこと、介護の手間に結びつく情報を記載することを強調されました。

最後に私が主治医意見書に必要な運動器疾患についてー整形外科医の立場からーという演題で講演しました。

10/20ウェブで下関骨粗鬆症性椎体骨折セミナーがあり拝聴しました。下関市民病院の太田先生が椎体骨折における経皮的ステント形成術について講演されました。バルーンを膨らませて骨セメントを注入するVKPについては知っていましたがさらに進化した方法があることを知りました。