院長ブログ – ページ 26

新しい骨密度測定装置DEXAの第一号は実は私でした…入換前後の検査値の違いを見たかったのもありますし、テスト患者としての役割も兼ねて行いました。

元々骨密度がやや低かったのですがやはり測定時間は早かったです。

真ん中のデータは今回導入したTBS(海面骨構造指標)で骨質を数値化できますが、骨折しやすいかどうかの指標とすることができますのでこれから活用していきたいと思います

 

3/4 第33回腰痛シンポジウムがウェブであり拝聴しました。腰痛診療の現状と未来を語るという主題で10名の先生の講演がありました。

特に興味深く拝聴させていただいたのが、骨粗鬆症の現状と未来の中村先生の骨粗鬆症性椎体骨折の講演はMRIでの研究結果やAIを活用して早期に圧潰の進行する可能性の高い椎体骨折の手術的介入(BKPバルーンカイフォプラスティなど)のお話と宮城先生の骨粗鬆症患者さんの腰痛にサルコペニアが関与しており特に筋肉量低下のプレサルコペニアと筋力低下のダイナペニアが関与しており特に体幹筋力低下のダイナペニアを運動療法で改善していくことが腰痛予防に有用であることが印象的でした。

次の椎間板性腰痛に関して大鳥先生の疫学、メカニズムに関する講演と酒井先生の椎間板内治療で東海大学で現在研究開発進行中の椎間板内髄核移植についても大いに期待したいと思います。

3/5朝から新しいDEXA(骨密度測定装置)の設置工事があり夕方完了しました。本日から新機種での撮像開始しますが、以前の患者さんのデータはそのまま今の機種に引き継がれますので安心して今までのデータと比較していただけます。新機種は撮影時間が早くなっただけでなく、骨質(TBS)測定ソフト,非定型大腿骨骨折解析ソフトが入っていますのでより骨粗鬆症診断の質が上がることを期待しています。(詳細はHPにアップいたします)

 

3/4に当院の骨粗鬆症診断で活躍してくれた骨密度測定装置の入換工事に伴い撤去作業がありました。撤去後は以下の通りでなんとも寂しい限りです。10年以上頑張ってくれてお疲れ様と言いたいです。


3/2 防府市グランドホテルでBone &tooth seminar in 防府 顎骨壊死を再考するがあり参加しました。講師は松本歯科大学の田口教授でこの分野では第一人者です。骨粗鬆症治療薬に関連する顎骨壊死はビスフォスフオネート製剤で0.1%、デノスマブで0.13〜0.16%で薬剤関連顎骨壊死としてMRONJという名称で統一されるとのことでした。2023年に出されるポジションペーパーのポイントとして抜歯に伴う薬剤の休薬はしないことを弱く推奨するとのことですが、実際には推休薬しないということが明らかにされました。顎骨壊死の対処法は骨粗鬆症治療前に歯科に紹介することが望ましく、入れ歯(義歯)でも潰瘍を生じることがあるので数ヶ月おきに歯科受診が望ましいこと、根尖性歯周病では抜歯の早期適応があることなども教えて頂き、医科歯科連携には地域差が大きいことも教えて頂きました。医科歯科連携を密に心がけている当院としては山口県の連絡頻度について気になりましたが大変勉強になりました。

早いもので3月になりましたので3/1は朝早起きして恒例の山口大神宮に一日詣に行きました。まだまだ朝晩冷えますが春が近づいたと感じる季節になりましたが体調に気をつけて毎日をお過ごしください。 写真はうちのわんこ達です

2/26は山口市休日外科当番でした。骨折と脱臼の患者さんを二次救急の山口赤十字病院に紹介してお世話になりました。明日は気持ちを切り替えて通常通りの診療行います。

 

2/21午前の診療後に第5回院内スタッフ勉強会を行いました。雑誌「致知」の3つの記事(私が3つ選びます)を読んでその中で感想文を書いて小グループに分かれて発表会を行い代表者を決めて皆の前で発表しました。3つの記事の中で最も感想文が多かったのが人間国宝の桐竹勘十郎さんの「一日一日の積み重ねが我が文楽人生をひらいてきた」でした。私は「中江藤樹と石田梅岩ー二人の先哲が教えるもの」の感想文を発表しました。5回目となり水面なれてきて和気あいあいとした時間を過ごせました。感想文を聞くとスタッフの意外な一面を発見することもできますので今後も月1回継続していきたいと思います。

 

2/19 昼から先進整形外科エコー研究会SMAPセミナーがありました。テーマは腰痛をエコーで打ち破るというタイトルで興味深く拝聴しました。腰痛ガイドラインに基づいた腰痛の診療フローチャートがありますがこの中に硬膜外ブロックや神経根ブロックをエコーガイド下に行う手技を紹介されました。特に神経学的所見をしっかり取ることが重要とのことでした。

特別講演は北海道千歳リハビリテーション大学の鈴木先生の腰椎の比較解剖学の講演でした。生物の中で脊索の周辺が石灰化して脊索に入れ替わるかたちで脊椎が生まれてその残りが椎間板とのことでした。腰椎は直立二足歩行を行うようになって前弯が生じたそうです。又興味深いのはチンパンジーやゴリラなどの類人猿はヒトより腰椎が少ないそうで、そこから進化の過程が異なるのでは?ということが非常に興味深かったです。

仙腸関節痛の病態分類とブロックの方法のセッションでは仙腸関節痛は関節内より後仙腸関節靱帯内ブロックの効果が高いとのことで仙腸関節痛の診断の難しさを痛感しました。

2/19 朝から小月の貝汁で有名なみちしおで朝ごはんを食べました。何十年ぶり?かは思い出せませんが座席に座ってからタッチパネルで注文すると店員さんが持ってきてくれるシステムに変わっていましたがこれもコロナ対策の一環と思いました。朝定食は貝汁付きで美味しかったです。