院長ブログ – ページ 67

3/31クリニック終了後にスタッフミーティングを行いました。私と受付、看護師、理学療法士、リハビリ助手のリーダーの5人で1か月に1回クリニック内の改善点や問題点を検討して、患者さんへのサービス、医療の提供に努めることを目的として行っています。今回から新しいリーダー2人が加わり、様々な気付きも指摘があり、非常に有意義なミーティングになったと思います。今後も定期的に開催していきます。写真はHP用のスタッフ集合写真です。
マッケンジー四肢アドバンスコースが3/25、26東京であり理学療法士三人と参加しました。講師はWatson先生で英語でスピーチされて国際マッケンジー協会日本支部長の岩貞先生が同時通訳されました。
普段の生活が屈曲位の姿勢 運動が多いので普段使わない方向(伸展)に反復運動をすることが多く、頚椎腰椎はderangementが7-8割位ですが、四肢の場合はderangementの割合が4割だそうです。
今回新たな発見は上肢下肢評価表に分かれたことです。
咳くしゃみで肩に放散 する場合には頚椎の関与を疑い、下肢に放散 する場合は 腰椎の関与を疑います。
評価表には詳細な問診項目があり、 職業、趣味(メカニカルな負荷がないか?)、支障動作、病歴で現在の症状、いつから、きっかけ、発症時症状、背椎脊髄病歴、持続的か間欠的か?悪化因子について前屈 振り向く   衣服着脱  リーチ動作  時間 同じ体勢か動作時増悪するかなど、改善因子についても同様に問診します
動作を続けると改善悪化不変、睡眠障害、安静時痛、既往歴や治療歴、健康状態、服薬有無、画像検査有無、手術、夜間痛、事故歴を聞き、まとめとして急性(一週間ーマッケンジー法では概ねこのように分類するそうです)、亜急性(1-7週間)、慢性(7-8週間以上)なのか?、きっかけ有無を記載し、理学検査の部位を決定します
理学検査では座位と立位の姿勢と姿勢矯正で症状改善するか?神経学的検査を調べて痛み機能のベースラインを記載します。可動域検査、overpressureを加えて運動時に痛みあるか?最終可動域に痛みあるか?抵抗運動で痛みあるか?をチェックした後、脊柱可動域制限や反復運動検査、姿勢保持検査を行って背椎の関与の有無を決定します。その後関節の反復運動検査を行い運動中運動後痛みがあるか?を評価して暫定分類を行います。
脊柱由来かどうかをしっかり評価後、四肢のderangementか否かを評価することを教えていただきました。
四肢の場合はderangement、postural,others 以外にarticulate dysfunction,contractile  dysfunctionを鑑別することが特徴です。
Watson先生から上肢の肩、肘、手関節、下肢の股関節、膝関節、足関節の運動方法の解説がありました。
グループに分かれて四肢の痛みがある参加者を対象に評価を行いましたが私が左母指付け根の関節痛があるので被験者になりました。初日の評価で頚椎の腹臥位での伸展運動で痛みの軽減があったので一晩そのエクササイズを継続しました。翌日朝痛みが移動してエクササイズを継続しましたが手をついた時の痛みが残り再評価で各セラピストに頚椎伸展を負荷を上げて最終可動域まで動かしても痛みが残存し臥位での上位胸椎の伸展運動を講義の間にも行い、痛みの軽減が得られました。当院の理学療法士の河野も積極的に発言してくれました。最後にWatson先生から今のエクササイズをもう数日継続して痛みが残存するなら四肢のエクササイズを行うようにアドバイスを頂きましたので当院のクリデンシャルの林に判断してもらうことになりました。自分では姿勢に気をつけているつもりでしたが胸椎から頚椎の姿勢や柔軟性が低下していることを認識しました。
他のグループで肩後方の痛みの方で肩の屈曲エクササイズでよくなったことを当院の理学療法士の中田が堂々と発表しました。最後に修了書を頂き東京から山口へ戻り明日からの診療に役立てたいと思います



 
3/24クリニック終了後にHP用写真撮影がありました。最初に全員の集合写真をクリニック前で撮像しましたが、天気は良かったのですが風が寒くて半袖スタッフもいて寒そうでした。その後各部署に分かれて写真撮影を行い、普段の仕事風景も撮像してもらいました。プロのカメラマンさんは流石だと、感心しました。スタッフ写真が終了して最後にわたしの診察風景、神経ブロック写真も撮影しましたので近日公開予定ですのでこうご期待ください。
3/20は山口市休日外科当番でした。
受付スタッフ2名、看護師スタッフ2名の5名体制でした。午前中は忙しく、二次救急当番の山口赤十字病院に2名紹介しました。午後は比較的少なくいつもよりやや少ない印象でした。
今回からアメブロからクリニックのHP内の院長ブログに移行して初めての投稿ですので張り切って報告します。 3/19クリニック終了後に、宇部で第五回スポーツ整形塾を受講しました。毎年スポーツをテーマに興味深い講演を楽しみにしていますが今回のテーマはランナーを診る、ということでミニレクチャーで山口大学整形外科の小笠博義先生のリオオリンピックの医科学サポート~卓球競技から~というご講演がありました。卓球はスポーツ外傷は少ないが障害は多く、シーズンオフがないことが特徴だそうです。2015年卓球のナショナルチームは93名でスポーツ医学とスポーツ科学が協同しており、スポーツ医科学委員会でのスポーツドクターとして選手のメディカルチェック、健康管理、アンチドーピングなど多岐にわたる内容を紹介されました。帯同ドクターに求められるものは自分から選手に話しかけてコンタクトを取り、特に女子選手の生理(内科、婦人科)の知識なども必要とのことでした。

次いで早稲田大学スポーツ科学学術院の鳥居先生が陸上競技、走種目の選手や市民ランナーのランニング障害について講演されました。全国調査の結果、男女とも第1位は膝の障害で第2位は男性はふくらはぎ、女性は腰とのことでした。最近の市民ランナーは週に2、3回1日一時間走行距離10km以上、一時間5-6kmのペースで走る人が多いそうです。疲労骨折の割合は一般ランナーでは4-5パーセントですがマラソン大会クラスは15パーセントになるそうです。腱障害では膝蓋腱、アキレス腱、腸脛靭帯が多いそうです。アキレス腱は腱周囲炎、腱実質損傷、腱付着部障害がに別れます。最近はジャンパー膝も市民ランナーに多いそうです。四頭筋の疲労、フォームの不良などが原因で生じます。腸脛靭帯炎は着地で膝内反不安定性で生じ、足底腱膜炎踵骨付着部に生じ、治療でストレッチ、足底板、最近では衝撃波も有用とのことでした。後脛骨筋機能不全症候群やハムストリング障害についても教えて頂きました

ミズノの研究開発部の古川先生はスポーツメーカーの立場からのランナーのサポートについてという講演されました。サッカーの本田選手のシューズ開発にも携わったそうです。ランニングにおいて地面からの衝撃力、関節の繰り返す捻れ、ランニングフォームの違いがあり、ミズノとしてシューズ、ウェアなどでサポートしていき、シューズで衝撃吸収安定させる機能、パフォーマンスを高める機能、快適性を高める機能を追求するそうです。ランニングシューズのWave Riderでミッドソールが衝撃吸収、アウトソールが地面とのグリップ、ウェッジが踵に特化して衝撃吸収、樹脂プレートが地面からの振動を抑制する役割を果たしており、各靴メーカーで異なる特徴があるそうです。一般的シューズ、レーストレーニング用や駅伝マラソン用シューズの順に最大加速度は大きく、踵の厚みが薄くなること、衝撃吸収性は走行距離と共に低下していくこと(耐久距離600km)などバイオメカニクス研究(実験,足底圧力計測、3Dモーションキャプチャーなど)に基づいて詳細な説明をされ 、繰り返す衝撃低下はミッドソールを見るとわかることは参考になりました。踵骨内反を抑制するためミッドソールの間に樹脂を入れており、様々な用途に対応した種類を紹介されました。シューズのチェックポイントとして靴紐を解いているか?踵を踏んでいないか?靴底の片減り、インソールの破損、ミッドソールの皺、靴の形が崩れていないか?などがあり、ランニングタイツで関節、筋肉、動きやすさをサポートすることを紹介してもらいました。

続いて順天堂大学の桜庭先生のランニング障害 女性アスリートの特徴、疲労骨折、骨代謝を中心にという講演がありました。スポーツ外傷障害は男性は骨折が多く、女性は捻挫が多いという性差があり、女性は膝周囲のガールズニーともいう病変を紹介されました。オリンピックでは女性の方が金メダルが多く、女性に配慮したスポーツ政策が日本に必要とのことでした。疲労骨折とは慢性的に微小な外力が繰り返すことで微小骨折が生じたもので人間以外では競馬の馬に生じるそうです。脛骨に多く疾走型と跳躍型があり、第五中足骨基部のジョーンズ骨折は難治性です。X線では陽性反応が出るのに二週を要し骨シンチ、MRIが有用で早期診断の重要性を強調されました。オリンピックマラソン選考では女性アスリートにとっては疲労骨折が非常に深刻な問題となることも紹介されました。MRIは脛骨中央から下1/3では検出率が落ちるとのことでしたが骨肉腫との鑑別には有用とのことでした。早期復帰にいい方法がないか?ということで骨代謝マーカーの検討では疲労骨折生じた初期は骨吸収マーカーが高く骨密度が低く、高回転型の骨粗鬆症を生じているようです。走行距離には有意差はなく、月経異常群では骨密度低下と骨吸収マーカー異常があり、疲労骨折では骨吸収マーカーが高いデータを示されました。長距離ランナーの月経異常による骨粗鬆症が重要で、長距離ランナーを代表とする女性アスリートの三兆候で無月経、摂食異常,骨粗鬆症を紹介されました。

最後は慶應大学スポーツ医学研究センターの橋本先生の足部足関節部スポーツ障害の診断と治療ーエコーと最新のウェラブルセンサーを用いてーという講演でした。エコーで疲労骨折は早期診断(0、5週)が可能であり、ランニングフォーム解析では前方引き出し(不安定性)は歩行周期の遊脚期に起きていたことからfoot strike時における足関節の動揺性が重要であること、JINSのメガネによるウェラブルセンサーの紹介をされ興味深く拝聴しました。