院長ブログ – ページ 63

クリニック終了後急いで高速道路に乗って周南地区女性医部会講演会に参加しました。講師は東京大学医学部小児科の伊藤明子先生で、演題がDrs.Fitness K STUDIO を開設したばかりですので非常に興味を持てました。
アレルギーが経皮二重感染から生じる、コレステロールもやや高めの方が長生きする、カロリー重視の栄養管理の限界、BMIより除脂肪体重や筋肉量が最先端、ストレス管理、食べ物はエネルギー源か?、食生活改善でがん関連死が50パーセント回避できるなど新しいエビデンスを紹介されました。厚労省の食事バランスガイド(主食、副菜、主菜、牛乳・乳製品)は農林水産省と一緒に作っているということも教えていただきました。米国ではFDA 以外にハーバード大学が食事バランスガイドを出しており全粒粉、水、オイル、フルーツを勧めています。
抗酸化・抗糖化作用とビタミン、ミネラルの重要性を指摘されました。日本国民が不足しているビタミンはビタミンA、C、Dであり、不足しているミネラルはカリウム、リン、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛とのことでした。脳における銅と亜鉛のバランスは認知症の増悪を防ぐのに重要であり、先生のご専門でビタミンD欠乏性くる病が日本で2014年で10万人に12人と最近増加しており、原因として子供が1歳過ぎても母乳のみで行う方がいいと母親が思い込んでいるため、マクロビオティックや菜食主義などの食事療法を子供に提供したり、外遊びしないなどの理由があるそうです。ビタミンDが不足するとCaMgZnCuFeSeの吸収が低下することも述べられました。先生の考案されたミネラルリッチメニューとしてシジミと生姜の炊き込みごはん、ほうれん草のクルミ和え、鯨とキノコ、里芋の煮付け、にんじんとブロッコリスプラウトのマリネ、牡蠣のオリーブオイル漬け、豆腐と油揚げの味噌汁などを紹介されました。
炭水化物は水溶性、脂溶性食物繊維と糖質に分けて考えること、女性は蛋白質摂取量が少ないので十分な摂取が重要であること、タンパク量の紹介、米国の体重が40年で男女とも増加していますが日本は男性は増加していますが女性は痩せすぎ女性の増加が問題になっています。脳が痩せると突然死リスクが増加すること、女性の認容性の研究で日本では子供が欲しい人とママになりたくない人が多いというデータを紹介されました。Epigeneticsという言葉を紹介され、現在の食生活は将来の遺伝的変化に影響し次世代時々世代まで影響を与えるとのことでした。医食農同源については、地球のサステナビリティを考慮した食の重要性や地球の生命体にとってよい食材を提供することもお話しされました。栄養医学の重要性を再認識する講演でした。質問は小児科の先生方が多かったですが、会場には知り合いはほとんどいませんでしたが、帰りがけに徳山中央病院小児科の堀田先生がおられ、山口大学付属病院で勤務していた時に小児整形外科疾患(特に脊椎悪性腫瘍)で相談していたので久々にご挨拶ができてうれしかったです。
6/3朝早起きして家を出てKSTUDIOのウッドデッキテラスで朝食を食べました。アランクロアのコーヒーも飲みながら雄大な景色の中で気持ちもリフレッシュできました。
Drs.Fitness K STUDIOのスタッフ写真です。理学療法士、健康運動指導士や健康運動実践指導者、ダンス、ヨガ、ズンバインストラクターなど個性的なスタッフぞろいです。



 
6/1からDrs.Fitness K STUDIO併設の野菜レストランalain croix(アランクロア)のランチ開始しました。道場門前にあって野菜をふんだんに受かったパスタランチが好評でしたので、食事だけでも来館可能ですのでぜひご利用ください。その際はK STUDIO見学もぜひお願いします。私も6/2クリニック終了後にパスタランチ頂きましたがらっきょうもはいっており新鮮でした。
選手末左前胸部が痛く肋骨かな?と思っていましたが月曜日診察時にだんだん痛くなり火曜日朝痛みが増強したのでエコーで骨折を確認しました。(段差があることから診断できます)治療はバストバンド固定と鎮痛剤がよく効きます。約ー4週間の固定でよくなりますが運動ができずストレスがたまりそうです。
KSTUDIOの看板が平川の山口大学通りに設置されました。私の顔写真もあるので少々恥ずかしいのですが認知していただき来館していただくことを期待しています。
5/28入会受付開始したDrs.Fitness K STUDIOですが初日は来館者が多かったですが翌日は雨のせいもありゆったりとしていましたが、奥田先生、中嶋先生、小篠先生が来館していただきました。本当にありがとうございました。撮りためた写真があったので今流行(といっても以前から流行かもしれませんが・・・)インスタグラムに挑戦してみました。写真を組み合わせたり、いろんな加工ができるので楽しみながら魅せる写真ができた・・・と思います。恥ずかしながら写真をアップしておきます。またKSTUDIOも来館をお待ちしています。
まず工事のビフォーアフターです。

次いで館内の様子です
併設レストランのアランクロアと夜景です
5/28 9時からDrs.Fitness K STUDIOの受付開始初日を迎えました。朝5時から掃除してくれたスタッフもいてみな張り切っていました。私が7時に行って8時過ぎにはクリニックに行きましたが午後はスタジオに行きました。たくさんの方々お来館、入会をお待ちしています。



かかりつけ医の在宅医療・緩和医療
世界の医療の課題として専門領域の医療の偏重、機能分化に伴うケアの断片化、自由放任主義の医療体制のひずみが挙げられ、解決策として高度な検査機器や治療追求への警鐘、患者の個別性を重視したケア、包括的で統合された対応、ケアの継続性を維持、初期治療を担う医師が常に変わらず信頼される存在であることがあげられており、プライマリケアを担うかかりつけ医の強化が必要となるそうです。プライマリケアが発達すると総死亡率の低下に加えて若年死亡率の低下と慢性疾患の罹患率も低下するので、政府の政策である地域医療構想と地域包括ケアシステムの中でかかりつけ医の診療所は地域医療の中核を担う役割を期待されています。在宅医療は通院困難な患者さんで脳血管障害後遺症、認知症、老人性運動器疾患及び関節リウマチ、慢性呼吸不全、慢性心不全、腎不全、老衰、神経難病、悪性腫瘍末期などが対象となります。在宅患者のケアは多職種連携が重要で訪問看護や訪問リハビリ、訪問歯科、薬剤師、ケアマネージャーと連携することが必要となります。診療情報の共有、介護情報の共有を行い、在宅ケアカンファレンスを定期的に行う必要があります。在宅診療実践のための取り組みの工夫、外来と在宅の時間配分、24時間対応における日中の医学管理や夜間対応には看護師連携による24時間対応であったり、3人以上の医師の連携、急性期病院連携、介護施設との連携などが対策としてあげられました。また在宅緩和ケアについても多職種連携が重要であり、患者の意思決定支援には看護師が重要な役割を果たすとのことでした。
最後に症例検討があり考えさせられましたが、その中で家族思考型プライマリ・ケアという領域を紹介され、生物心理社会アプローチの中で理解され、ヘルスケアの主役は家族という背景をもった患者さんであり、家族への介入で情報の記録、さざ波効果、家族を通常診療に招く、家族会議、家族療法という5ステップを紹介されました。
10時から17時という長丁場でしたが非常に勉強になりました。
かかりつけ医の倫理に求められているものとして、患者の尊厳への配慮、地域住民から信頼される、倫理的に適切な意思決定プロセスを踏んだ在宅看取り、地域包括の視点から多職種協働が実践できることです。
医師と患者関係は医師は患者の最善の利益-幸福のために行動し、患者の尊厳に配慮しなければならない。歴史的に医師の考え方や価値観が強調されるパターナリズムモデルという考え方や患者の考え方や価値観が強調される情報提供型モデルではなく、医師と患者双方が意思決定に参加する、分担された意思決定から共有された意思決定を行う相互参加型モデルを目指すとしています。ヒポクラテスの時代から行われていた善意をもつ徳倫理から善行を前提とする倫理4原則が紹介されました。倫理4原則とは自立(自己決定)尊重原則、善行原則、無危害原則、公正原則からなります。意思能力がある場合、自己決定を優先し、意思能力が不十分な場合共有された意思決定を行い、意思能力がない場合、感情、最善の利益への配慮を行うことになります。
インフォームドコンセントは情報の開示、理解、自発性、意思能力、同意の5つの要素からなり、情報の開示については病名や病態、検査や治療の内容目的方法必要性有効性   その治療に伴う危険性と発生頻度  薦められた治療を拒否した場合に生じる結果の多岐にわたります。
守秘義務と個人情報保護については、守秘義務は相対的義務であり、第三者への潜在的危険が大きいなど正当な事由があれば解除でき、個人情報の保護の2つの柱は目的外使用の禁止と第三者への提供禁止とのことでした。
適切な看取りに入るために考えなければならない問題として医学的問題、倫理的問題、法的問題、社会的問題があり、それぞれのケースにふさわしい対応を考えなければならなりません。本人の意思能力が正常であればそれを尊重し、確認できない場合、代行判断となりますが、患者さんにとって最善の利益判断を行うことが重要であるとのことでした。家族による同意は家族に同意権を付与しているのではなく、あくまで本人の利益のためになされる場合にのみ正当化されます。終末期医療に関する倫理的問題はアドバンスケアプランニングが重要で在宅医療においてもDNAR(POLST)指示をを適切に作成することとのことでした。
次いで生活習慣病についての講演では平均寿命と健康寿命の差を縮めるか(健康寿命を延ばすか)が重要で介護の必要となる原因である脳心血管障害、血管性認知症、フレイル(高齢による脆弱)が関与しており、メタボリックシンドロームを基盤とする血管障害とロコモティブシンドロームをコントロールすることが重要であるとのことでした。
生活習慣病の患者数は高血圧症3970万人、脂質異常症4220万人、糖尿病820万人、喫煙2480万人存在し、高血圧と脂質異常症の両者の管理ができていない場合もあり、両者の厳格な治療群の有効性を示されました。最近では慢性腎臓病も脳血管障害の危険因子として注目されています。
脳・心血管病予防に関する包括的リスク管理チャートが日本医学会と日本医師会から2015年4月に発表されておりスタチンや降圧薬の治療エビデンスはコレステロールや血圧の低下は効果があり、動脈硬化性疾患予防のための生活習慣の改善として、禁煙、過食抑制し標準体重の維持、魚大豆の摂取増加、野菜果物未精性穀類海藻摂取増加、食塩多く含む食品の摂取控える、アルコール過剰摂取抑制、有酸素運動30分以上などを勧めています。