島津製作所 第98回レントゲン祭 記念講演会

  こんにちは看護師、診療放射線技師です。島津製作所が開催した記念講演会の講演2「これからの診療放射線技術に必要とされるAIとは?」を2月28日(日)にオンデマンド配信で聴講しました。講師は公益社団法人日本放射線技術学会代表理事の白石順二先生(熊本大学医学部保健学科教授)が務めておられました。講演の中で先生は、放射線医学に応用されているAI研究は、病変の検出やX線、CT、MRI画像などの画質改善など診断に関する研究と実用化が中心となって進められてきたが、放射線技術学でカバーされている領域のAI研究は未開の部分が多く有るので、「AIによる医療被ばくの最適化」、「AIによる一般撮影技術精度の向上」、「AIによる安全性向上のための工夫」など、撮影現場で患者様に利益をもたらす事ができるようなAI研究の推進が放射線技術学として重要であると述べられていました。

    CT検査での位置合わせやMRIにおけるデータ収集時間の短縮などAIを利用して検査に実用されているものも有りますが、白石先生が言われるように、たしかにAI研究は診断部門での研究や実用化が先行してきたように思います。今後、診断部門での研究と同時に、AIを利用した検査技術の研究や実用化が進む事を期待します。