門出の季節に

こんにちは

もうすぐ卒業シーズンなので、今回はそれにちなんだ小説をご紹介☆

『カーテンコール!』

加納朋子(新潮文庫)

とはいえ、この作品に登場するのは、卒業し損ねてしまった女子大生たち(!!)

その年度を最後に閉校の女子大学につき、留年は不可能
そこで特別措置として、春から約半年間寮にカンヅメ状態で集中講義を受け、卒業をめざす…という物語です

彼女たちはそれぞれに難題や心身の不調を抱えていました
集団生活と理事長の見守り、時に校医の医療指導によって、問題点に根本から向きあっていきます

 

人生につまづいても体勢を立て直し、生きぬくためのヒントが散りばめられています

今どきの軽やかな語り口調で読みやすく、特に若い娘さんたち、そして保護者の方々にオススメな一冊です

また、元々ミステリ作家としての手腕が光る、伏線回収の鮮やかさよ…✩.*˚
ミステリ系作品がお好きな方も、ぜひぜひ!

リハビリ助手・北島でした