ラグビードクターカンファレンス2021その一

2/13 17:30からオンラインでラグビードクターカンファレンスがあり拝聴しました。最初にラグビー競技における外傷・障害の特徴と治療を順天堂大学の高澤先生の基調講演があり、次にラグビーと感染症という3人の先生の貴重な講義がありました。慈恵医大の堀野先生が新型コロナウィルス感染症の現状について自件例を含めて、コロナワクチンの効果、変異株についても教えて頂きました。スポーツドクターとしては選手、関係者と接触する時も感染のリスクを常に考慮する必要があるとのことでした。次いで早稲田大学スポーツ化学技術院の赤間先生のオリンピック・パラリンピックと感染症の講演がありました。免疫機能は強い運動後や高強度の運動を持続すると急激に抑制される(open window)そうです。最近のオリンピックでも2010年バンクーバー新型インフルエンザ、2016年のリオではジカウィルス、平昌オリンピックではノロウィルスなど問題になったそうです。バンクーバーでは新型インフルエンザワクチンの選手への接種は間に合ったそうですが今回のコロナウィルスの場合はワクチンが間に合わない可能性があるところが違うそうです。オリンピックのコロナウィルス感染症対策として選手には定期的PCR検査を4日おきにされるとのことでした。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。