『整形・脊椎外科診療における被ばくの7つの疑問を解き明かす』をウェブで拝聴

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京都大学院 地域医療システム学 臨床疫学グループの土方 保和 先生の

脊椎外科医の職業被ばくと画像支援機器を考える 『整形・脊椎外科診療における被ばくの7つの疑問を解き明かす』をウェブで拝聴しました。近年脊椎外科医の放射線被曝が問題視されており興味深く拝聴しました。脊椎外科医は放射線透視下に脊髄造影(最近は大学以外はほとんどされないようですが)、神経根ブロックを行うことが多いので透視の中に手指が入ることがあり手指の爪の線状変化(黒色線状)などが生じやすく、皮膚がんのリスクも高くなります。先生の研究では水晶体の被曝もあるので白内障のリスクも高くなるとのことでした。対策としてはできるだけ照射する範囲を絞って手指が入らないようにすることを改めて意識させられました。透視野に手を入れるのに鉛グローブをしていたら安全か?というのは直接線による被曝は増加する可能性があるとのことでやはり手をかざさないに越した方がよい、鉛ゴーグルは放射線を60%カットしてくれるので有用とのことでした。神経根ブロックでは透視野に手指を入れないことは私もかなり意識してやっていますが今後も十分気をつけたいと思います。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。