かかりつけ医研修会

8/25テレビ会議システムによるかかりつけ医研修会があり聴講しました。糖尿病、認知症

、脂質異常症、高血圧症、服薬管理、禁煙指導、健康相談、介護保険、在宅医療について講義がありました。糖尿病は血糖値が高い状態が持続することで様々な合併症を引き起こす疾患で男性で8年、女性で11年寿命を短縮します。糖尿病と予備軍は2000万人と言われ合併症として心血管障害だけでなく歯周病、ガン、うつ病、骨粗鬆症、非アルコール性脂肪肝、過活動性膀胱、関節疾患なども明らかになりました。糖尿病治療の目標は血糖、体重、血圧、脂質のコントロールのより合併症の防止することで日常生活動作、健康寿命の確保になります。2型糖尿病の原因は肥満、過食、運動不足、飲酒、喫煙などによるインスリン抵抗性と膵臓の疲弊や病気などによるインスリン分泌の低下があります。診断は空腹時血糖が126以上、HbA1c6.5パーセント以上、食後2時間値が200以上であり症状として口渇、多飲、体重減少、発汗異常などがあります。身体症状で眼科疾患、甲状腺機能亢進症、口腔内感染症、下肢症状、神経症状、ドュプイトレン拘縮などもチェックする必要があるそうです。糖尿病性多発神経障害は下肢のしびれ、異常感覚、両側アキレス腱反射低下、消失、足関節内果振動覚低下が特徴です。他に無痛性心筋梗塞、胃無力症、外眼筋麻痺、顔面神経麻痺などもあります。治療は進行抑制にエバルスタット(キネダック)、しびれ痛みにデュロキセチン、プレガバリン、足のつりにタウリン、芍薬甘草湯が効果があるそうです。糖尿病性腎症は10-15年で生じクレアチンが2以上であれば平均2年で腎透析になるそうです。腎不全でも両上肢挙上、踵落とし、ハーフスクワットなどの運動はしてよいとのことでした。尿蛋白が出て40才以上ではeGFR45未満、40才未満ではeGFR60未満では腎臓内科に紹介することとのことでした。1型糖尿病は7倍、2型糖尿病は1.7倍骨折リスクがあるので骨密度で若年成人値の80パーセント未満で治療開始することが推奨されています。糖尿病患者の約1割は非アルコール性脂肪肝(NASH)であるそうです。急性合併症でケトアシドーシス、高浸透高血糖症候群、感染症、シックデイ(治療中に発熱、下痢、嘔吐、食欲不振)などがあるそうです。又低血糖症状は交感神経刺激症状(発汗、不安、動悸、振戦など)、中枢神経症状(頭痛、眠気、意識レベル低下)、昏睡などがあるとのことでした。治療各論も教えていただきHbA1cを7未満にしたり内服薬からインスリン、高齢者では総合機能評価(CGA:身体機能、認知機能、心理状態、栄養状態、薬剤、社会経済状況)を包括的に評価してHbA1cも75才以上では8未満を目指すとのことでした。

認知症とは脳の後天的な器質性変性により生ずる症候群で現在530万人といわれ、2025年には700万人を超えると言われています。認知症の疑いは本人が最初にわかるそうですが身内は50パーセントしか気づかず、医療機関受診は10パーセントとのことです。老化に伴っておこる老年症候群と鑑別する必要があります。認知症施策推進大綱として共生と予防(認知症を遅らせ、進行を緩やかにする)を両輪とするとのことです。認知症の記憶障害は記銘障害(覚える)から次第に全記憶障害になっていくそうです。加齢に伴う物忘れと認知症の物忘れの違いはヒントがあっても思い出せない、物忘れの自覚に乏しい、見当識障害、作話症状、進行性、悪化することがあるそうです。認知症にはアルツハイマー型、脳血管障害型、レビー小体型、前頭側頭型の4つに分類されます。軽度認知症(MCI)は記憶障害があるが日常生活動作、認知機能は正常で認知症ではない約10パーセントが認知症に進展するそうです。認知症治療のアルゴリズムも紹介されました。又成年後見制度について判断能力が不十分になる前に任意後見制度があり、判断能力が低下したら法定後見人制度で家庭裁判所に申し立てを行います。判断能力が不十分な場合には補助人、判断能力が著しく不十分な場合には保佐人、判断能力がほとんど欠けている場合は成年後見人となり、成年後見人は財産管理や身上監護を行いますが、医療行為に同意すること、身元保証人になるのは家族であることを留意する必要があると教えていただきました。