浜田市で講演しました

10/18クリニック終了後浜田市で講演がありました。20年以上前に浜田医療センターの前身である国立浜田病院に三年勤務していたのがご縁で呼んで頂いたものと光栄と思いました。早めに到着したので浜田医療センターを見学に行きましたが濱田駅と直通でアクセスがよいのに感心しました。さて講演ですが最初に島根県立中央病院整形外科の松崎先生の骨粗鬆症性脊椎骨折の診断と治療の進歩という講演がありました。松崎先生も国立浜田病院の時に勤務され、以前から親しくさせていただきましたので感ひとしおでした。
腰曲がりの人の約6割に椎体骨折があるというデータを提示されました。椎体骨折の早期X線撮影での分類と予後不良例、MRIでの寒竹分類での予後不良例について教えていただきました。椎体骨折でのコルセットは硬性コルセットの方が軟性コルセットより成績が良いというデータが今後出る可能性を示唆されました。手術的治療の経皮的バルーン椎体形成術(BKP)、椎体骨切術の症例提示もされました。椎体骨折に対しては骨形成促進剤であるテリパラチドが適応が高く痛みの緩和と骨癒合に寄与します。骨粗鬆症リエゾンサービスのお話しがあり骨折の再発、最近ではヒップアタックと言われますがその予防の為にチーム医療で行うことの重要性についてお話しされました。私は慢性腰痛と変形性膝関節症におけるデュロキセチンの臨床経験ー慢性疼痛治療ガイドラインを含めてーという講演をしました。わかりやすいように努めました。
終わって座長の沖田整形外科院長、浜田医療センターの柿丸部長、演者二人を交えてお話しさせて頂き昔の懐かしい話から近況などが聞けて楽しかったです。


この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。