慢性腰痛ドゥロキセチンスピーカーズエクスパートカンファレンス2018に参加

1/20 クリニック終了後に東京に行き慢性腰痛ドゥロキセチンスピーカーズエクスパートカンファレンス2018に参加しました。山口大学整形外科寒竹准教授のご講演では慢性腰痛でNSAIDs効果不十分な例、下肢痛伴う腰痛、プレガバリンが無効な例にドゥロキセチンを使用することを推奨されました。次いで慢性腰痛滑川病院院長 南里先生のご講演があり、非がん性疼痛では鎮痛とADLの改善を治療目標に設定して、薬物療法、運動療法を行うこと、内因性疼痛抑制系は40才以上では減弱しており、内因性疼痛メカニズムが機能していないことをお話しされ、ドゥロキセチン自験例として慢性腰痛症57例で中止8例であったこと、RDQが改善しており、ADL改善が認められました。中枢感作がある人はあちこち痛いことも教えて頂き参考になりました。山口大学整形外科鈴木助教も来られていましたので山口大学整形外科のお二人からペインセンターの話など貴重なお話を聞かせて頂きました。

 

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。