リウマチ病診連携の会で-医療安全について-

11/10 クリニック終了後にホテルニュータナカで第4回リウマチ病診連携の会に参加しました。医療安全について山口赤十字病院副院長の的場先生、加茂先生が講演されました。インシデントアクシデントレポートの提出についてや、手術場での針刺し事故が起こりやすいこと、手術安全チェックリストの導入で合併症や感染率が減ったそうです。5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)ラウンドをされ、医療事故防止、業務効率の向上を図ることを紹介されました。医療安全の今後ではシステムエラーが強調されすぎ、医師の安全に対する意識が低いなど問題があり、笑顔のない組織に未来はないなどのことを教えて頂きました。
ついで山口赤十字病院整形外科の加茂先生が関節リウマチに関する医療安全について講演されました。医師の説明義務について医療関係者が考える見解と一般社会が抱く疑問との乖離があること、リウマトレックスとステロイドの副作用の説明と同意書の紹介をされました。ヒューマンエラー対策として戦術的エラー対策も紹介され、理にかなったエラー防止策としてやめるという選択肢があること、エラー自体を減らすことなど教えていただきました。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。