令和7年第2回JMATやまぐち災害医療研修会

11/29山口医師会館で令和7年第2回JMATやまぐち災害医療研修会があり参加しました。

山口県の災害医療体制について山口県健康福祉部山根氏からお話しがありました。山口県の災害時医療救護体制は災害対策基本法に基づき山口県地域防災計画に基づき各市町村が作成しています。県保健医療福祉調整本部(DMAT調整本部)を中心にして各地域の災害拠点病院(DMAT活動拠点本部)があります。山口市では山口赤十字病院が災害拠点病院になります。大規模災害時において都道府県災害対策本部の下に医療保健福祉支援の司令塔である保健医療福祉調整本部を設置して関係機関との連携、情報分析、保健医療活動チーム(DMAT,DPAT,JMAT,JDAT,DHEAT,DWAT,JRAT,JDA-DAT,DICT,日赤救護班、保健師チーム)の派遣調整等を一元的に実施します。山口県DMAT調整本部ではTeamsによるオンラインミーティング、ワンドライブ、ラインオープンチャットなどデジタルツールを利用して情報の共有化を図ります。そのほか電子処方箋の活用、災害時保健医療福祉活動支援システム(D24H)の活用による避難所支援、災害診療記録JSPEEDについても活用するとのことでした。

次いでWOTA株式会社国内防災事業部渡邉氏の能登半島地震の学びから安全安心を解決する取り組みを拝聴しました。

最後に日本トイレ研究所の加藤氏の災害時におけるトイレ問題は命と尊厳に関わるを拝聴しました。断水下避難所で一番必要なのもの、問題になるのが簡易トイレです。災害時に仮設トイレ設置できるのは1週間以内に50-60%とのことでこちらを改善するプロジェクトも紹介されました。携帯トイレも正しい使用法、簡易トイレ、マンホールトイレ、仮設トイレなどの解説、災害時トイレ衛生管理講習会、トイレからはじめる防災ハンドブックの紹介をしていただきました。

携帯トイレお勧めサイトです

https://www.toilet.or.jp/wp/wp-content/uploads/2025/10/00-01_tekigou_list.ver_.1.0_20251015.pdf

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。