第82回 ロコモの新情報 ロコモ度3とは?

ロコモティブシンドロームはご存知でしょうか?2007年に日本整形外科学会が提唱した運動器の障害のため、移動機能が低下した状態のことで、ロコモが重症化すると要介護状態になります。2013年にロコモの判定にロコモ度テストを発表し、2015年に臨床判断値としてロコモ度1とロコモ度2を制定しました。疫学的にはロコモ度1以上の人は4,590万人、ロコモ度2の人は1,380万人いると推測されています。ロコモ度1はどちらか一方の脚で40cmの台から立ち上がれないが、両脚で20cmの台から立ち上がれる状態で移動機能低下の始まりです。ロコモ度2は両脚で20cmの台から立ち上がれないが、30cmの台から立ち上がれる状態で移動機能の低下が進行した状態です。今回新たに加わったロコモ度3は両脚で30cmの台から立ち上がれない状態で、移動機能の低下が進行し社会参加に支障をきたした状態が加わりました。もう一つのロコモ度測定法は歩幅からロコモ度を調べる2ステップテストがあり、最大の歩幅で歩いた2ステップ分を身長で割ったものです。ロコモ度1は2ステップ値が1.1-1,3未満で移動機能低下の始まりです。ロコモ度2は2ステップ値が0.9-1.1未満で移動機能の低下が進行した状態で,ロコモ度3は2ステップ値が0.9未満で、移動機能の低下が進行し社会参加に支障をきたした状態と定義されました。また「ロコモ25」という問診の得点が24点以上とされ、年齢に関わらずこれら3項目のうち、1つでも該当する場合を「ロコモ度3」と判定します。「ロコモ度3」では、自立した生活ができなくなるリスクが非常に高く、何らかの運動器疾患(特に腰部脊柱管狭窄症や変形性膝関節症)の治療が必要になっている可能性があるので、整形外科専門医による診療を勧めるとしていますので心当たりがある場合には整形外科へご相談ください。
参考 ロコモオンライン: https://locomo-joa.jp/