ブログ – ページ 210

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かかりつけ医の倫理に求められているものとして、患者の尊厳への配慮、地域住民から信頼される、倫理的に適切な意思決定プロセスを踏んだ在宅看取り、地域包括の視点から多職種協働が実践できることです。
医師と患者関係は医師は患者の最善の利益-幸福のために行動し、患者の尊厳に配慮しなければならない。歴史的に医師の考え方や価値観が強調されるパターナリズムモデルという考え方や患者の考え方や価値観が強調される情報提供型モデルではなく、医師と患者双方が意思決定に参加する、分担された意思決定から共有された意思決定を行う相互参加型モデルを目指すとしています。ヒポクラテスの時代から行われていた善意をもつ徳倫理から善行を前提とする倫理4原則が紹介されました。倫理4原則とは自立(自己決定)尊重原則、善行原則、無危害原則、公正原則からなります。意思能力がある場合、自己決定を優先し、意思能力が不十分な場合共有された意思決定を行い、意思能力がない場合、感情、最善の利益への配慮を行うことになります。
インフォームドコンセントは情報の開示、理解、自発性、意思能力、同意の5つの要素からなり、情報の開示については病名や病態、検査や治療の内容目的方法必要性有効性   その治療に伴う危険性と発生頻度  薦められた治療を拒否した場合に生じる結果の多岐にわたります。
守秘義務と個人情報保護については、守秘義務は相対的義務であり、第三者への潜在的危険が大きいなど正当な事由があれば解除でき、個人情報の保護の2つの柱は目的外使用の禁止と第三者への提供禁止とのことでした。
適切な看取りに入るために考えなければならない問題として医学的問題、倫理的問題、法的問題、社会的問題があり、それぞれのケースにふさわしい対応を考えなければならなりません。本人の意思能力が正常であればそれを尊重し、確認できない場合、代行判断となりますが、患者さんにとって最善の利益判断を行うことが重要であるとのことでした。家族による同意は家族に同意権を付与しているのではなく、あくまで本人の利益のためになされる場合にのみ正当化されます。終末期医療に関する倫理的問題はアドバンスケアプランニングが重要で在宅医療においてもDNAR(POLST)指示をを適切に作成することとのことでした。
次いで生活習慣病についての講演では平均寿命と健康寿命の差を縮めるか(健康寿命を延ばすか)が重要で介護の必要となる原因である脳心血管障害、血管性認知症、フレイル(高齢による脆弱)が関与しており、メタボリックシンドロームを基盤とする血管障害とロコモティブシンドロームをコントロールすることが重要であるとのことでした。
生活習慣病の患者数は高血圧症3970万人、脂質異常症4220万人、糖尿病820万人、喫煙2480万人存在し、高血圧と脂質異常症の両者の管理ができていない場合もあり、両者の厳格な治療群の有効性を示されました。最近では慢性腎臓病も脳血管障害の危険因子として注目されています。
脳・心血管病予防に関する包括的リスク管理チャートが日本医学会と日本医師会から2015年4月に発表されておりスタチンや降圧薬の治療エビデンスはコレステロールや血圧の低下は効果があり、動脈硬化性疾患予防のための生活習慣の改善として、禁煙、過食抑制し標準体重の維持、魚大豆の摂取増加、野菜果物未精性穀類海藻摂取増加、食塩多く含む食品の摂取控える、アルコール過剰摂取抑制、有酸素運動30分以上などを勧めています。
日医かかりつけ医機能研修制度の研修会が5/22山口市医師会で開催されたので参加しました。東京である研修会をウェブで受講できましたが駐車場がいっぱいで遠くに止めなければなりませんでした。
特に印象的だったのがフレイル予防、高齢者総合的機能(CGA)老年症候群の講演で、男性の19パーセント女性の12パーセントが60才以上に急速に自立度が低下する直下型フローと男性の70パーセント女性の88パーセントが75才を境に自立度が低下する廃用フローが存在します。フレイルは虚弱のことで心身機能の著明な低下のことであり、身体の虚弱、精神心理、認知性の虚弱、社会性の虚弱があり必ずしも身体の虚弱のみではありません。フレイル概念における4つのフェーズからみた一連のアプローチ施策とは、剛健から健弱(メタボ予防:たっぷり運動、適正なダイエット)、前脆弱(プレフレイル:フレイル予防、しっかり歩く、しっかり噛んで食べる、社会性を保つ:早期予防重視型)、フレイル(要支援から要介護1-2:しっかりリハビリ、口腔ケア、栄養管理、少しでも外へ出る:自立支援ケア型)、要介護3-5(医療介護住まいを含めたトータルケアシステム)があり健康からプレフレイルまでにいかに予防するかを自助互助共助の精神下に意識することが重要となります。BMIパラドックスという高齢者では肥満より痩せの方が生命予後が悪いというデータがあり、高齢者の体重減少低栄養の原因として疾病、社会的要因、加齢、精神心理的要因などがあります。サルコペニアとは筋肉減少症でフレイルの最大の要因となります。ヒトの筋肉量は40代より低下が始まり、年0、5パーセント減少し65才以上減少率が増加して80才までに30-40パーセント低下します。診断基準は四肢の低筋肉量減少を必須とし、低筋力(握力)又は低身体能力を有するものです。一次性は加齢によるもの、二次性は活動、疾患、栄養に関連するものがあり、フレイルやサルコペニア対策として必須アミノ酸(特にロイシン)と運動を同時に行うことが重要であり、低栄養評価に体重減少率やアルブミン値などがあり、主観的包括的栄養評価(SGA)、MNAという評価法も紹介されました。
フレイルドミノにならないためには社会性をしっかり高く保つことが最も重要であり、健康長寿のための3つの柱として栄養、身体活動、社会参加がありしっかり噛んでしっかり食べしっかり動き社会性を高く保つことを高齢者のサルコペニア、フレイル予防として伝えていくべきであるとのことでした。
高齢者総合的機能評価(CGA)の紹介をされ、老年症候群とは治療と同時に介護ケアが重要である一連の症状所見のことであり、急性疾患関連、慢性疾患関連、要介護関連があり、簡易型CGAもスクリーニングとして紹介されました。

 
5/21九州沖縄山口地区OLS研究会ウェブ講演会があり、世話人の私が講演を担当しました。骨粗鬆症性脊椎骨折の早期診断のための当院の取り組みと工夫と題して講演を行いました。当院から看護師スタッフ4名、理学療法士3名だけでなく、リハビリ助手2名、受付スタッフ3名が講演を聴きに来てくれたので非常に嬉しかったです。無事終了後新人スタッフの歓迎会を行い皆で大いに盛り上がりました。
皆さんいかがお過ごしですか?

今回のブログ担当は受付事務・福田です(^^)/
早速ですが我が家の癒し系を紹介したいと思います☆
 


ん?癒し系・・・??(笑)

3種類の鳥モチーフ箸置きです☆
初めて行った有田焼での一目惚れから始まり、今では毎回箸置きを探しています。
ちょっとした小物があるだけで食事も楽しくなりますよね☆
皆さんも、自分だけの癒し系?探してみてはいかがですか?(^^)/

 
サンデー西京さんの裏面にDrs.Fitness KSTUDIOの案内が掲載されましたが、クリニック終了後現場に行くとメインスタジオとサブスタジオの床張りが完成し、全面のガラスも装着されスタジオらしくなってきました。特にメインの床のクッション性にはこだわっており膝に負担の少ない素材を使用しています。


以前スタッフ写真をプロのカメラマンさんに撮影してもらったHPのスタッフ紹介コーナーがアップされました。医院案内のところから入っていただくとご覧いただけます・皆和気あいあいと移っており自己紹介もありますので親しみやすいと思います。最近入職したスタッフ3人の自己紹介がまだですが近々アップします。待合室のアイチケットのスタッフ紹介も更新作成中ですので侯ご期待ください。
日曜日の朝は1時間以上ノルディックウォーキングをして9000歩以上と中強度40分以上運動しました。その後Drs.Fitness K STUDIO工事進行状況を確認しましたがメインスタジオの壁紙を貼りつけが進行中で、サブスタジオ、受付も順次行う予定です。マシンルームにマシンも設置され、2週間後のプレオープンに向けて急ピッチで準備中です。画像が90度回転していてお見苦しいと思いますが私のiPhoneからPCに画像を送ると時々なるのでご容赦ください。


 
連休明けで忙しい1週間があっという間にすぎました。12日の夕方山口市保健センターで6/5に開催されるドクターカフェの打ち合わせがありました。すこやか育ち隊の女性パワーに圧倒されつつ、その趣旨に賛同できました。医師との垣根を取り払おうという目的で当日のシミュレーションがありましたが、やはり医学的なことですのでできるだけ正確にわかりやすく伝えるように心がけました。今日のある方は事前申し込みが必要ですので是非ご参加ください。
勤務医時代に開業してから一番心配だったことは毎日朝から夕方まで患者さんと診察室で一日中しゃべっていて疲れないか?ということでした。勤務医(特に外科医は)は診察だけでなく、手術もあり、病棟もあるのでそのあたりを心配しましたが、開業して4年たって自分の診察スタイルが確立されて感じることですが、今の私の日々の診療のモチベーションはというと、患者さんの愁訴や診察所見、画像所見(必要があればできるだけ早くMRI,CTを撮像してもらいます)から診断をつけることと、当院で治療できるか適切な二次施設にスムーズに紹介でき、それが患者さんの早期治療につながることであると確信しました。特に私の専門とする脊椎領域での診断では診察所見から考えた高位診断が画像所見で確認できたときや根ブロック治療で下肢痛が消失した時には何とも言えない達成感と無上の喜びを感じます。開業医としてできることと限界を見極めて今後も患者さん一人一人と真剣に向き合っていきたいと思います。