先進運動器エコーフォーラム

9/2313:00-17:00まで先進運動器エコーフォーラムがウェブであり参加しました。

最初に秋田城東病院皆川先生のコロナワクチン接種後肩傷害について石灰沈着症が多く、頚椎疾患との鑑別が必要で画像所見は肩の滑液包内水腫が多く、組織の血流増加が関与していたとのことでした。ワクチン接種の適切な筋注方法を全国に普及された奈良県立医大の仲西先生の上腕三頭筋筋肉注射の神経障害について講演されました。腋窩神経障害は不全麻痺で全例回復したそうですが、橈骨神経障害は完全麻痺も報告され、エコーで神経の形態観察することが有用とのことでした。次いで宮武先生と笹原先生がスポーツ障害(野球肘、陸上部の疲労骨折、肉離れなど)の復帰時期について症状、エコー、MRIを用いて工夫されていることを報告されました。又橘田先生が子供の成長痛についてエコーを駆使して診療検査すること、西須先生は肘内障のエコー所見について豊富な経験をタイプ別にまとめて教えて頂きました。最後に動物のエコー、整形外科的手術をされている本阿彌先生、動物のハズバンダリートレーニングの取り組みをされている高橋先生の講演もあり興味深く拝聴しました。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。