「友だち幻想」を読んで

ちぐまプリマー新書の「友だち幻想」(菅野仁)を読みました。タイトルにも惹かれましたが世界一受けたい授業で又吉直樹氏が紹介した本ということで話題になったそうです。社会学者である著者が人間関係でつまづきを感じる中学生・高校生向けに書いたそうですが老若問わず共感されているとのことでした。人と人とのつながりについてわかりやすい言葉で語りかけてくれます。人は自己充実と他者との交流(承認など)を幸福と感じますが他者には脅威の源泉であったり生のあじわい(歓び)といった二重の側面があるそうです。いない人の悪口を言う「スケープゴート理論」や「メール即レス」のような同調圧力などを紹介し、同質性共同性にこだわらず、やり過ごすといった対応も必要とのことでした。倫理的なルールを共有して気に入らない相手とも併存する作法を身につける、教育することが重要とあります。教育の現場では先生は生徒の記憶に残らない方がいい、家族間で子供に可能性があることは必要であるが限界があることも教える必要がある、と述べています。傷つきやすい私との付き合い方として信頼できる他者を見つけることが必要であるが自分を100パーセント理解する他者は存在しないということを認識する(人席できていないことを友だち幻想)ことで、コミュニケーションを妨げる阻害語としてウザい、ムカつく、ヤバイなどをあげ読書をすることが他者との対話能力を鍛えることになると述べてあり、老若問わず共感することが実感できました。

https://www.chikumashobo.co.jp/special/friend_illusion/

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。