ちぐまプリマー新書の「友だち幻想」(菅野仁)を読みました。タイトルにも惹かれましたが世界一受けたい授業で又吉直樹氏が紹介した本ということで話題になったそうです。社会学者である著者が人間関係でつまづきを感じる中学生・高校生向けに書いたそうですが老若問わず共感されているとのことでした。人と人とのつながりについてわかりやすい言葉で語りかけてくれます。人は自己充実と他者との交流(承認など)を幸福と感じますが他者には脅威の源泉であったり生のあじわい(歓び)といった二重の側面があるそうです。いない人の悪口を言う「スケープゴート理論」や「メール即レス」のような同調圧力などを紹介し、同質性共同性にこだわらず、やり過ごすといった対応も必要とのことでした。倫理的なルールを共有して気に入らない相手とも併存する作法を身につける、教育することが重要とあります。教育の現場では先生は生徒の記憶に残らない方がいい、家族間で子供に可能性があることは必要であるが限界があることも教える必要がある、と述べています。傷つきやすい私との付き合い方として信頼できる他者を見つけることが必要であるが自分を100パーセント理解する他者は存在しないということを認識する(人席できていないことを友だち幻想)ことで、コミュニケーションを妨げる阻害語としてウザい、ムカつく、ヤバイなどをあげ読書をすることが他者との対話能力を鍛えることになると述べてあり、老若問わず共感することが実感できました。

