「関節リウマチの実践的治療戦略」を拝聴しました

2/22 令和8年山口県臨床整形外科医会研修会があり参加しました。鎌ヶ谷総合病院整形外科・リウマチ科の望月副院長の「関節リウマチの実践的治療戦略」を拝聴しました。関節リウマチの治療は臨床的寛解、構造的寛解、機能的寛解がありそれぞれDAS28TSS(シャープスコア)、HAQの点数を参考に治療を行ないます。リウマチ早期に治療反応がよい時期に適切な薬剤を使用することが重要とされます。T2T(treat to target)実践のゴールとして寛解を目指していますが治療の効果が不十分の時(D2T)の際に治療の変更、包括的アプローチを検討する必要があります。高齢者の場合は合併症(間質性肺炎、腎障害、肝炎があるので治療の選択肢が限定されます。標準治療はMTX(メトトレキサート)を使用しますが最近皮下注射があり有効性と安全性が高く副作用も比較的少ないとされます。MTXは初回週4-8mgで開始して症状見ながら早期に増量していく方が治療反応性がいいですが単剤では7割しか寛解しないそうです。MTX皮下注射製剤は有効性が高く副作用が少ないとのことで内服で副作用があっても皮下注射で3/4は継続できるとことでした。リウマチ治療の目標は関節破壊(特に急速関節破壊)の抑制が重要です。現在では生物学的製剤、JAK阻害薬があり、MTX効果不十分な場合に効果が期待出来ます。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。