2/1 第26回 山口・吉南地区地域ケア連絡会議、山口市介護サービス提供事業者連絡協議会 合同研修会があり山口市医師会長として参加しました。講師は鳥取県立厚生病院 精神保健福祉センター/国立病院機構 鳥取医療センター精神科 植田俊幸 先生で『精神疾患とケア~診断名や見かけの症状に惑わされない対応~』について講演していただきました。先生は「図解でわかる精神疾患とケア」の著書もあり専門は精神疾患と認知症です。統合失調症、パーソナリティ障害、神経発達症(発達障害、知的障害について解説してその対応について教えて頂きました。統合失調症は考えがまとまらない病気で思考障害と自我障害で思春期に起きやすいそうです。パーソナリティ障害は現実場面に不適応な行動パターンがあることを理解することが重要とのことでした。大人の社会体験が少ない、普通の社会体験をどう作るかが重要とのことでした。統合失調症や認知症での妄想は否定も肯定もしないことで発声や声のコントロールは難しいですが相手の言ったことを一旦受け止めて自分の価値判断はストップして「そうなんですね、お聞きできてよかったです。」という答え方がいいそうです。実際に何があったか確認したり気持ちに共感し、できていることを見つけ、できることを増やすこと(今の努力、過去の対処を聞いたりして、まずどうするか?)も必要とのことでした。又妄想の原因を聞いて解決策を考え、不安でたまらない人に不安の原因に囚われることは難しく、どうしてそう思うか?など質問したりして、相手の言ったことを傾聴することが重要です。発達障害(神経発達症)は自閉スペクトラム症、注意他動症や、限局的学習障害があります。注意集中、コミュニケーション、予期しないことへの対処、感覚過敏などに小さい成功体験を作って努力の価値を学ぶ事で具体的な支援ができるそうです。言っても聞かない場合に図表、絵を利用したり時間を区切り単純にわかりやすい言葉で怒らず、褒めたりして大人に相応しい常識的な行動を作ることを目指してください、とのことでした。精神疾患だけでなく整形外科で遭遇する慢性疼痛の患者さんに通じる対応もあり大変勉強になりました。


