脊椎外科医の職業被ばくと画像支援機器を考える Silent Damage を拝聴しました

5/28 ウェブで脊椎外科医の職業被ばくと画像支援機器を考える Silent Damage を拝聴しました。

福島県立医科大学 整形外科の二階堂准教授の講演でしたが脊椎外科医は整形外科医の中でも手術や神経根ブロックで放射線透視装置を使用することが多いので手技中の放射線被曝に注意する必要があり、特に利き手の母指の爪の線状の色素沈着、混濁、肥厚、変形、爪郭ささくれびらんなどがあると要注意とのことでした。

爪の色素沈着は爪甲色素沈着症メラノニキアと言われ日本人の20%に存在するそうですが放射線被曝の影響で出現した場合は注意が必要とのことでした。対策としてはプロテクター、手の直接被爆避けるよう照射野を絞ること、照射スイッチは術者が操作することなど教えていただきました。実は私も母指、中指に爪甲色素沈着があり以前調べたことがありました。神経根ブロックを行うときには放射線技師さんに照射野を絞ってもらい手指が入らないようにしていますので今後とも注意深く自分の爪を観察していきたくようにします。

 

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。