長州スポーツ整形塾

3/20小郡グランドホテルで長州スポーツ整形塾があり参加しました。帝京大学スポーツ医学センターの笹原先生のスポーツ損傷に対する超音波診療について講演されました。主として足関節捻挫、筋挫傷、アキレス腱付着部炎のお話しをされました。足関節捻挫の中に前距腓靱帯損傷と前脛腓靱帯損傷があること、足関節内側痛で屈筋支帯の損傷例、ショパール関節での異常(距舟関節)もあること、鼠蹊部痛症候群でのハイドロリリース、アキレス腱周囲炎でのプロロセラピー,超音波吸引器なども教えて頂きました。

次いで金沢星稜大学の人間科学部スポーツ学科の奥田先生がスポーツと腰痛について講演されました。腰痛の生涯有病率は疫学調査で38%と言われています。日本ではスポーツ選手の腰痛は34%で現在の腰痛は約10%とのことでした。水泳選手の腰痛は日本では多くバタ足による骨盤の動き、腰椎伸展、体幹の不安定性などが原因となるが18才以下のジュニアスイマーの腰痛には腰椎分離症が多いとのことでした。陸上選手の中に仙骨疲労骨折が比較的多く右に多い(トラック競技は左に多い)とのことでした。また腰椎分離症は10代に多いのですが20代以降にも発症するということも教えていただきました。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。