Bone &tooth seminar in 防府 顎骨壊死を再考する


3/2 防府市グランドホテルでBone &tooth seminar in 防府 顎骨壊死を再考するがあり参加しました。講師は松本歯科大学の田口教授でこの分野では第一人者です。骨粗鬆症治療薬に関連する顎骨壊死はビスフォスフオネート製剤で0.1%、デノスマブで0.13〜0.16%で薬剤関連顎骨壊死としてMRONJという名称で統一されるとのことでした。2023年に出されるポジションペーパーのポイントとして抜歯に伴う薬剤の休薬はしないことを弱く推奨するとのことですが、実際には推休薬しないということが明らかにされました。顎骨壊死の対処法は骨粗鬆症治療前に歯科に紹介することが望ましく、入れ歯(義歯)でも潰瘍を生じることがあるので数ヶ月おきに歯科受診が望ましいこと、根尖性歯周病では抜歯の早期適応があることなども教えて頂き、医科歯科連携には地域差が大きいことも教えて頂きました。医科歯科連携を密に心がけている当院としては山口県の連絡頻度について気になりましたが大変勉強になりました。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。