第20回脊椎脊髄病医研修会

8/28(日)に第20回脊椎脊髄病医研修会がウェブであり朝から聴講しました。脊椎脊髄外科の専門医の先生方による30分の講義があり8:00-15:40の間に視聴して確認テストに回答して終了ですので真剣に聴講しました。同門の山口大学整形外科の今城先生の電気生理の講義もあり山口大学整形外科電気生理グループが積み上げてきた知見(経頭蓋磁気刺激による脊髄伝導路の解析など)を含めて解説されました。脊椎外科医として新しい知見として成人脊柱変形には変性側弯症にはde novo変性側弯症と二次性変性側弯症がありx線撮像で前後面での異常だけではなく、矢状面でのアライメント異常の評価が必要で最近問題になっている脊柱後弯変形では胃食道逆流症や腰背筋のコンパートメント症候群による腰痛性間欠跛行が問題になり30度以上の側弯や後弯で保存的治療に抵抗性の場合に手術を考慮しますが変形矯正に骨切り術を併用する場合には手術侵襲、合併症の頻度も大きくなるのでインフォームドコンセントをしっかり行い決定する必要があるとのことでした。そのほか診断から治療、リハビリ、リスク管理まで勉強できました。確認テストはおそらく満点?取れたと思います。

 

 

 

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。