関節リウマチ診療における呼吸器疾患のチェックポイント

3/3クリニック終了後に関節リウマチ診療における呼吸器疾患のチェックポイントー感染症対策を中心にーという演題で山口赤十字病院呼吸器内科の国近先生の講演を拝聴しました。関節リウマチの気道肺病変では中枢気道肺病変と末梢病変があります。肺結核は日本では罹患率が16ぱーせで米国の6倍で山口県は中国地方で一番多いそうです。国内では年間2万人以上の患者さんが新たに登録されています。最近では非定型抗酸菌症の患者さんも増加しています。結核は空気感染であり同じ部屋で製剤でうつる病気ですが感染したとしても排出されることもありますが感染しても細胞性免疫によって封じ込められ生涯発症しないこともあります。ところが免疫抑制剤や生物学的製剤で発症することがあるので注意が必要です。生物学的製剤では肺外結核が多いそうです。2周以上続く咳嗽痰微熱倦怠感、高熱胸痛リンパ節腫脹が出るそうです。潜在性結核感染症の患者さんにはINHの単独投与で対応するそうです。職場で結核患者に接触した場合二ヶ月後にツベルクリン反応を行いますが最近ではクォンティフェロンやTスポットなどの検査を行います 非結核性抗酸菌症はMACとM kansasiiがあり前者は完治は難しいそうです。画像では空洞型と気管支拡張型があり生物学的製剤投与前に胸部CTで確認するとのことでした。他にニューモシスティス肺炎、細菌性肺炎、間質性肺炎についても解説して頂きました。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。