第1回足の外科研究会

9/22小郡第一病院で第1回足の外科研究会があり参加しました。各地区の足の専門の先生方の報告を拝聴しました。小郡第一病院整形外科の山崎先生が脛骨関節面裂離骨折を伴った距骨陥没骨折の一例がありました。距骨軟骨損傷があり関節鏡視下に修復した症例を報告されました。次いで山口赤十字病院整形外科の城戸先生が陳旧性足関節外側靭帯損傷に距骨前方突起偽関節を合併した一例を報告されました。関節鏡視下靭帯修復と人工靭帯による修復され4ヶ月でスポーツ復帰したとのことでした。済生会下関総合病院整形外科の末富先生の外脛骨障害の手術的治療の報告がありました。tendonoscopyKidner法で再建した報告でした。長門総合病院整形外科の谷先生の足関節足部診療におけるエコーの魅力の報告がありました。長門ブルーエンジェルスのチームドクターもされているそうです。関節リウマチの関節エコーや足関節靭帯損傷、肩腱板損傷などにも有用で動的評価の重要性を教えていただきました。山口県立総合医療センター整形外科の山縣先生の変形性膝関節症に変形性足関節症の報告がありました。変形性膝関節症には人工膝関節を行い、そこで採取した移植骨を使用して足関節症固定術を同時に行い上腕骨ロッキングプレートを使用された報告をされました。周東総合病院整形外科の松木先生が距骨骨内嚢腫病変の治療の発表でした。手術で骨内ガングリオンだったそうで軟骨損傷がありモザイクプラスティーをされた報告でした。済生会山口病院整形外科の大野先生の第四中足骨疲労骨折の報告でしたが保存的治療1ヶ月で骨癒合していない症例と片側性骨端骨異形成症(hemimelica)の症例提示があり、活発な討論がありました。

特別講演で荻窪病院整形外科 足の診断・治療センターの早稲田先生の足関節外傷の治療ー骨折と靭帯損傷についてーを拝聴しました。足関節果部骨折の分類について教えていただき、手術適応は内果、外果、後果、脛腓靭帯の中で外果単独では保存的治療でいけるが内果骨折は手術適応が高いそうです。外果粉砕骨折でのブリッジプレート症例や内果骨折ではスクリューは骨折線を少し越える程度でいいそうです。三角靭帯断裂で縫合は必ずしも必要ない、脛腓間固定については三角靭帯損傷が脛腓靭帯損傷に合併すれば適応がある、手術中に徒手的に動かして不安定性を確認されるなど、手術でのピットフォールなども話をされました。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。