第五回九州沖縄山口骨OLS研究会ウェブリセミナー

第五回九州沖縄山口骨OLS研究会ウェブリセミナーがあり最初の座長をしました。山口県立総合医療センターの理学療法士の山田先生が当院における骨粗鬆症リエゾンサービスの取り組みについて発表されました。
ついで特別講演があり、九州大学歯学研究院の柏崎教授が薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)の動向と対策について講演されました。2003年にビスフォスフォネート関連顎骨関連壊死(BRONJ)と言われていましたが最近は薬剤関連顎骨(MRONJ)と言われています。主として抜歯の後に2ー4週で上皮化して治癒しますがMRONJは骨露出があり難治性で進行性の壊死が生じるものをいいます。歯周病を放置しても生じることがあります。進行すると皮膚瘻孔を作ったりQOLを障害します。何故顎骨に発生するかはビスフォスフォネートが骨に付着して破骨細胞の機能を障害するといわれています。感染経路は歯周ポケットや根尖などがあり、stages0ー3に分類されます。高圧酸素療法を併用することもある有効だそうです。発生率は癌の骨転移抑制薬剤による場合は1パーセント、経口薬では0、01パーセントですが抜歯をすると100倍になるそうです。予防としては関連薬剤前に歯科受診することであります。ビスフォスフォネート投与前に歯科紹介した場合発生率がゼロになったという報告もあります。休薬についてはMRONJ投与前予防的にするか、発生後の休薬などについても投与後4年以上で歯科と話し合い骨折リスクが高くなければ継続するとされています。発生後の休薬も数ヶ月と言われていますが休薬期間についてはエビデンスがなく、意見が別れるところです。デノスマブでもプラリアでの発生率は0、04パーセントと低いそうですが、中止すると腐骨が分離して治癒にいたるそうです、骨代謝マーカーでCTX増加で顎骨リスク増加するそうです。自己血を使用する工夫も予防になることも聞きました。一時修復の工夫や抜歯前に抗生剤を使用することも聴くことができました。歯科側から欲しい情報としては既往歴、投薬種類、投与期間などは必ず教えて欲しいそうです。
九州大学歯学研究院の 先生の骨吸収抑薬関連顎骨壊死に関する非侵襲的治療という講演を聴きました。CTで骨硬化部の範囲を確認して顎骨壊死周囲の歯肉切除し、露出壊死骨の削除を行い、局所洗浄、うがいをすること腐骨分離を促し、腐骨除去を行う方法を提示され、80パーセント以上の治癒率が得られたそうです。経口ビス薬では一年で67パーセントが治癒したそうですが静注剤は治癒率が低下するそうです。グルコン酸クロルヘキシジンで洗浄も有用だそうです。