日本骨粗鬆症学会で参加、発表しました

10/22大阪で日本骨粗鬆症学会に参加、発表しました。発表は骨粗鬆症性脊椎骨折の高位診断に棘突起叩打痛は有効か?という内容でした。
帝京大学の岡崎先生の骨粗鬆症診療における25(OH)D測定の意義について拝聴しました。25(OH)D測定は骨軟化症、ビタミンD欠乏性くる病で保険適応が認められたそうです。25(OH)Dの正常値は9ー20ng/mlとされていますが実臨床では30ng/ml以上がビタミンD充足、30未満がビタミンD非充足と判定し、20ー30でビタミンD不足、20未満でビタミンD欠乏症と判定するそうです。
ビタミンDが不足すると二次的に副甲状腺機能が亢進して、骨密度が低下して骨吸収抑制剤の効果が減弱したり、転倒骨折リスクが増加します。ビタミンDは紫外線や食事でとれますが肝臓で代謝され、25(OH)Dになります。活性化ビタミンD(1、25(OH)2D)よりビタミンD充足や欠乏を反映することができます。抗痙攣薬でビタミンD欠乏症になるとのことでした。ビタミンD欠乏症では保険適応の活性型ビタミンD内服のみでなく、ビタミンDを補充する必要があるそうです。日本でのJPOSスタディでビタミンD欠乏症が多く、15年の骨折と関連したそうです。ビタミンD欠乏と副甲状腺機能亢進が合併すると骨折リスクがより増加します。二型糖尿病でも半数でビタミンD欠乏症であったことも紹介されました。ビスフォスネート製剤の反応が悪いグループの解析で有意にビタミンDが低いのでビタミンD欠乏の計測の意義を強調されました。日本人の栄養摂取ではビタミンD不足で一日480単位が必要であり、アジア人で紫外線を浴びていても1000単位必要で1ng上昇するのに100単位必要で食事ではあん肝シャケなどには多く含まれているそうです。直射日光を夏では20分浴びると1000単位補充されるそうです。
次いでよくわかるシリーズの鳥取大学保健学科教授の荻野先生の骨粗鬆症診療の実態ー人口の高齢化、骨折発生の推移などを見据えてーの講演を拝聴しました。脆弱性骨折とは手をつくなど軽微な外傷で生じる骨折であり骨粗鬆症が原因です。
日本人の骨粗鬆症の有病率は1280万人と推定され、この10年で骨密度はやや増加しているそうで、体重増加が原因とのことでした。骨粗鬆症を疑われ診断をする場合とは骨折した場合、検診で骨粗鬆症を指摘された、腰背部痛などです。FOSTA(体重ー年齢)×0、2、FRAXなどの骨折リスク評価ツールも紹介されました。骨折リスクは骨密度、骨折の既往、年齢が独立した要因です。
次いで近畿大学の三浦先生の骨粗鬆症診療における骨代謝マーカーの実践的活用方法を拝聴しました。骨代謝マーカーの利点は簡便な検査で全身のコツの状態がわかり2ー3ヶ月で変動を見ることができ、治療効果の指標となります。
骨代謝マーカーには骨形成マーカーではBAP、P1NP、骨吸収マーカーではTRACP5b、NTXなどがあります。尿中CTX高値で大腿骨頸部骨折のリスクが有意に上昇するとのことでした。ベースラインとしてCTXとP1NPを測定し、3ヶ月後に効果判定するそうです。ビタミンD(25(OH)D)についても重要な検査であることを説明されました。