7/5山口市医師会女性医師部会総会講演会があり参加しました。講師はレインボー山口代表の鈴木朋絵弁護士の「医療者のためのLGBTQの基礎知識」を拝聴しました。鈴木先生は2005年に山口県弁護士会に所属され2007LGBT支援法律家ネットワークに加入されて本も何冊か書かれて2018年レインボー山口を設立されました。戸籍上の性は身体的特徴(主に外性器)を見て性別を判断し出生証明書を医師が作成して戸籍に性別が決められますが性の自認、性的指向により多様性があるので本人の話をしっかり聞くとのことでした。好きになる性を持たない人々をAセクシャル、性的指向や自分の性を決められないクエスチョニングなど多様な性があります。医療関係者にセクシャリティを安心して話せないLGBTの方が81%とのことで医療者側にもっと知識を持ってもらいたいとのことでした。LGBTはレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの略でQQueerQestioningで性的指向や自分の性を決められないセクシャルマイノリティです。カミングアウトはLGBT等の方が自ら他者に伝えることですが、逆に当事者の同意なく第三者が他人に知らせてしまうアウティングと言いパワハラにあたるとのことでした。同性パートナーを家族として扱うこと、医療スタッフ全体で問題意識を共有すること、偏見の目で見ないこと、などを教えていただきました。職場がLGBTへの理解を示し差別のない環境を作ることが必要とのことでした。パートナーシップ宣誓制度が20249月から山口県でも実施されているとのことでした。

https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/37/268878.html

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。