院長ブログ

3/22 かめ福で第2回山口市骨粗鬆症地域連携協議会講演会があり座長で参加しました。兵庫医大歯科口腔外科の岸本裕充教授の講演「骨粗鬆症治療中の歯科治療〜ポジションペーパ改定のポイント〜」を拝聴しました。岸本教授はポジションペーパ2023の総括をされており顎骨壊死の歴史的背景、顎骨壊死の原因は口腔内の炎症、感染が原因であること、ビスフォスフォネート製剤による顎骨壊死発生率が0.2%であること、抜歯が必要な際は速やかに施行することが望ましく、ビスフォスフォネート製剤の休薬の必要はないこと、骨粗鬆症治療をする全例が歯科紹介の対象にすることが望ましいこともお話しされ医師薬連携の強化の必要性について教えていただきました。

3/20小郡グランドホテルで長州スポーツ整形塾があり参加しました。帝京大学スポーツ医学センターの笹原先生のスポーツ損傷に対する超音波診療について講演されました。主として足関節捻挫、筋挫傷、アキレス腱付着部炎のお話しをされました。足関節捻挫の中に前距腓靱帯損傷と前脛腓靱帯損傷があること、足関節内側痛で屈筋支帯の損傷例、ショパール関節での異常(距舟関節)もあること、鼠蹊部痛症候群でのハイドロリリース、アキレス腱周囲炎でのプロロセラピー,超音波吸引器なども教えて頂きました。

次いで金沢星稜大学の人間科学部スポーツ学科の奥田先生がスポーツと腰痛について講演されました。腰痛の生涯有病率は疫学調査で38%と言われています。日本ではスポーツ選手の腰痛は34%で現在の腰痛は約10%とのことでした。水泳選手の腰痛は日本では多くバタ足による骨盤の動き、腰椎伸展、体幹の不安定性などが原因となるが18才以下のジュニアスイマーの腰痛には腰椎分離症が多いとのことでした。陸上選手の中に仙骨疲労骨折が比較的多く右に多い(トラック競技は左に多い)とのことでした。また腰椎分離症は10代に多いのですが20代以降にも発症するということも教えていただきました。

井筒屋の春の北海道展に行ってきました。海鮮丼や肉弁当など大人気でしたが、私の一番お気に入りは帯広ときいろファームのスムージーの店頭販売でハスカップスムージーは大変美味でした!冷凍でも売ってあるので行かれる方は是非体験してみてはいかがでしょうか。

3/16 午後きらら阿知須総合公園でワンダフル山口がありうちのわんこと出かけました。昨年より規模も大きくなり人も多かったですが敷地が広いためゆっくりできました。わんこ達もドッグランで走り回って満足して帰りました。

3/6済生会総合病院岸本先生定年のお祝いがあり参加しました。済生会病院の院長以下多数の方がお祝いの席に来られていました。今後も手術や診療もされるとのことで今後もお世話になります。

3/3令和5年度山口県医師会男女共同参画部会講演会がありウェブで拝聴しました。鈴木弁護士の「医療者のためのLGBTQの基礎知識」という講演でした。医療関係者にセクシャリティを安心して話せないLGBTの方が81%とのことで医療者側にもっと知識を持ってもらいたいとのことでした。LGBTはレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの略でQはQueerでセクシャルマイノリティの総称です。同性パートナーを家族として扱うこと、医療スタッフ全体で問題意識を共有すること、偏見の目で見ないこと、などを教えていただきました。

2/29 第10回運動器疾患を科学する会 in 山口がオンラインであり参加しました。秋田大学の宮腰教授の「骨粗鬆症治療におけるテリパラチドの役割ー基礎と臨床ー」の講演がありました。骨粗鬆症の基礎知識として副甲状腺ホルホン、ビタミンD.K、カルシウム代謝についてわかりやすく解説していただき、テリパラチドに関する秋田大学での研究結果を交えて骨形成促進剤であるテリパラチドが骨癒合促進にも有用であること、2022の論文で待機的脊椎再建術を受ける成人患者における骨粗鬆症の評価と管理のベストプラクティス・ガイドラインで65歳以上では骨粗鬆症評価をすべきであり、手術に際して骨形成促進薬であるテリパラチド、アバロパラチドを使用することを推奨されていることを紹介されました。

2/18 阿知須地域交流センターで日本ノルディックウォーキング協会指導者講習会があり参加しました。講師の山本先生からノルディックスキーから波及した運動ですがあくまでもウォーキングの一環であることを強調されました。コツとしては

肘を曲げずに腕を振り子のように振る

ポールが一直線

ポールを地面に着地した時点で手を離しストラップで押すようにする

腕振りをすると自然と歩幅が広がる

遠くを見てまっすぐ立って歩く

とのことで実技も行われました。参加者のウォーキングの動画を撮像して3年前の講習会の動画と比較して見せて頂きました。自分の反省点としてポールが地面についた時に肩に力が入りすぎて肘が曲がってしまうということがよくわかりました。呼吸も4歩吸って4歩止めて4歩で吐くと楽とのことでした。最近では高齢者向けのノルディックスローウォーキングを提唱されておりシニア世代の自立を促すことが目的とのことでした。運動中は15分に一回水分補給、高齢者ほど(洋式)トイレ休憩を促し安全配慮すること、セーフティトーク、リスクマネジメント、クライシスコントロール、事故発生対応マニュアルなども教えて頂きました。

2/17山口県総合保健会館で医師会主催の市民講座「みんなで守る救急医療 考えよう、守ろう救急医療〜山口市の救急医療の現状と未来〜」がありスタッフとして参加しました。山口赤十字病院消化器内科原田先生、小児科門屋先生、脳神経内科永田先生、山口済生会病院循環器内科金本先生、整形外科岸本先生、山口市救急本部杉山救急救命士が専門別に救急医療について講演されました。

まずは日中であればかかりつけ医に相談すること、救急車の適正利用、19:00-22:00まで開いている糸米の夜間急病センターを利用すること、小児科では小児科学会が作成したオンライン子供救急、15才未満は#8000番、15才以上は#7119番に電話して相談することをお勧めされました。

途中でスライドプロジェクターが留まるハプニングがありましたがなんとか無事終了しました。

 

令和5年度小児救急地域医師研修事業講演会があり参加しました。最初にかめやまクリニックの金谷院長が耳鼻咽喉科領域の小児救急医療の現状がありました。1999年の報告では小児救急外来において急性中耳炎が過半数で、外傷、異物、鼻出血、上気道炎の順に多かったそうですが最近では肺炎球菌ワクチンにより日本でも欧米でも減少しているとのことでした。。かめやまクリニックでの外耳道、鼻腔内、咽頭異物、鼻出血、急性中耳炎、咽頭外傷などの報告と症例提示を拝聴しました。鼻出血には鼻の下1/3を母指で強く圧迫することがコツとのことでした。

次いで山口赤十字病院小児科部長の門屋先生の昨今の小児感染症発生状況〜救急外来での経験も交えて〜を拝聴しました。コロナ流行下から現時点までの小児感染症の特徴について解説して頂きました。JPLS(小児診療初期対応コース:防ぎうる心停止から子供達を守る)の紹介や症例提示をして頂きながら小児救急における対応を教えて頂きました。

整形外科で経験することのない耳鼻科と小児科疾患について勉強になりました。