083-929-3315

山口県山口市大内千坊4丁目15-23

山口県 山口市 整形外科 腰痛 マッケンジー法 椎間板ヘルニア 交通事故

山口経済レポート連載記事

患者さんの声
スタッフ募集
院長ブログバックナンバーはこちら845リハビリ劇場インスタグラムスタッフブログ山口経済レポート院長の院外活動
提携フィットネススタジオ Drs. Fitness K STUDIOFacebook とよた整形外科クリニックページFacebook 院長個人ページ

第49回 イップス(Yips)

 イップスという言葉を最近よく聞くことがありますが、ご存知でしょうか?子犬が吠える、という意味で集中すべき場面において、プレッシャーのために極度に緊張することが原因で震えや硬直を起こしてプレイのミスを誘発することです。1930年代に活躍したプロゴルファーがこの症状によって引退を余儀なくされたことで知られるようになりました。イップスはスポーツでは野球、ゴルフが多いのですが、そのほかのスポーツ全般と武道にも生じます。特に野球では正確なコントロールが求められる投手、内野手に多く、四球や暴投などのトラウマからイップスに陥ることが多いようです。武道では弓道、アーチェリーなど弓を引いて弦を離せなくなったり(もたれ)、弓を引いて矢をすぐに発射してしまう(早気)症状が有名です。イップスを生じやすいのは真面目で責任感が強く、心優しい選手ほど生じやすく、気を使うが、普段はあまり緊張しない人が多く、逆に緊張しやすい人はならないことが多いです。医師へのアンケート調査でスポーツで51%が経験したという報告もありますので決して稀な症状ではありません。治療としては失敗した場面を直視して、徐々に成功体験を積み重ねること、医学的には慢性腰痛でもエビデンスのある認知行動療法になります。症状のきっかけによって考え方が動かされ、感情や行動が出てくる(認知再構成)ので、その考え方を変化させることで結果として出ている症状(行動や感情)へ介入して、再発を予防します。イップスになって、今まで当然できていたことが出来なくなり、周りの理解が得られないことが一番辛いことでありますが、これには本人がイップスになったことを自覚して(あるいは周囲のコーチなどが把握して)周囲に打ち明けたり、周囲の理解と手助けが重要になります。スポーツの場面だけでなく、普段できていた仕事、手技が出来ない場合に一人で悩まずに、イップスではないか?という意識を持っていただければ幸いです。