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第46回 環軸関節回旋位固定

-子供の首が回らない時、急性斜頸の原因-

 前回高齢者での急性頚部痛を紹介しましたが、今回は小児の急性斜頸(首が屈曲、側屈、回旋した状態)についてお話しします。小児で首が回らない、という症状で受診されます。大人の場合は朝起きたら首が回らない、ということが多いのですが、小児は誘引なく生じたり、遊んでいる間に(縄跳びをしていて、というケースもありました)生じることが多いです。まず問診で風邪などで高熱が出ていたことがないか?(炎症性、感染性の疾患を疑います)、転落など外傷がないか?を聞いて、頚椎の前後面、側面、開口位のX線写真を撮影します。開口位とは口を大きく開けて正面から第1頸椎と第2頚椎の関節環軸関節を撮影して関節のすきまの左右差を確認します。この際に左右差があったものを環軸関節回旋位固定と診断します。第2頚椎(軸椎)の歯突起が第1頚椎の後方中央に位置せず回旋した状態で固定される状態で、原因は歯突起の周囲の靭帯(環椎横靭帯と翼状靭帯)が緊張して歯突起が亜脱臼して動かなくなってしまう現象が起こります。正確な診断はCTで行います。治療は一般的には消炎鎮痛剤を併用して、頚椎カラー固定を行い、仰向けでなるべく寝てもらうよう生活指導を行います。数日から1週間で良くなることがほとんどですが、痛くて仰向けで安静に寝れない場合や、改善傾向がない場合は脊椎専門医がいる総合病院に紹介して入院のうえ、頚椎持続牽引を行うこともあります。難治例や重症例ではハローベストというジャケット式の装具を装着し頭蓋骨に皮膚の上から特殊な スクリューで固定するケースや全身麻酔下に徒手整復、手術(固定術)を行う場合もあります(非常に稀です)。当院では、高熱を伴い感染性疾患を疑う場合や、転落などの明らかな外傷を疑うケース以外(これがほとんどですが)は徒手整復術を試みます。ベッドに仰向けて寝ることができ、頸がほぼまっすぐ向くことができる場合に限って徒手整復を行います。まず、ベッドから頭を出し、頚椎をしっかり把持して愛護的に牽引を加えながら顎を引いてから頸部を伸展させ、痛みを確認しながら回旋も軽度加えながらさらに伸展させ、これを数回繰り返します。その後座って斜頸が改善したことを確認しますが、座位になると徐々に斜頸に戻る場合がほとんどですので、座位で姿勢指導と自宅で自分でできるセルフエクササイズ(マッケンジー法)を指導します(理学療法士に指導してもらいます)。この方が頚椎カラーのみを処方するより早く改善することが多いです。最近特に問題になっているのが姿勢不良による肩こり(スマホやゲームなどが原因の可能性が指摘されています)が低年齢化していますので、この疾患も普段の姿勢と全く関連性がないわけではないと考えます。子供が急に頸が回らない、という場合にできるだけ整形外科専門医を受診することをお勧めします。