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第45回 クラウン・デンス症候群

-急性頚部痛(急に首が回らない)の原因で注意すべき疾患-

 ぎっくり腰と同じように急に首が痛くて動かせない、という経験をお持ちの方は少なくない、と思います。多くはいわゆる寝違えで、朝起床後首が痛くて回らない(後方に伸展できない、左右に回旋できないことが多い)、慢性的な肩こりや姿勢不良や睡眠中の頚部の無理な姿勢などが原因である場合が多いのですが、その中でも私も最近経験したクラウン・デンス症候群について紹介します。この聞きなれない言葉は、1985年に報告され、第1頸椎と第2頸椎の環軸関節の十字靭帯に生じる偽痛風(ピロリン酸カルシウム結晶沈着症)です。CTで第2頸椎歯突起の後方を取り囲む半円状の石灰沈着がさながら王冠に似ていることから名付けられたものと考えられます。ちなみに痛風は尿酸ナトリウム結晶が関節内に沈着して生じます。高齢女性に多く、発熱も38度以上や白血球も高値になることも多く、疼痛の強さと血液検査からは化膿性脊椎炎ではないか?と疑うこともあります。X線写真では診断が難しいのでMRIやCT検査が必要ですが、通常MRI検査の方が有用なのですが、このクラウン・デンス症候群に限っては確定診断はCTが最も有用です。環軸関節に平行なCT画像で第2頸椎後方の十字靭帯に沿って淡い(あるいは明らかにはっきりした)石灰沈着が認められれば診断は確定です。治療は非ステロイド性消炎鎮痛剤がよく効きますが、腎臓が悪かったり、十二指腸潰瘍のある方にはステロイド剤を使用(あるいは併用)することもあります。通常は1週間以内に痛みも可動域制限も良くなります。頻度は少ないのですが同じような疾患で(急性)石灰沈着性頸長筋腱炎があり、こちらも急性の頚部痛、可動域制限に発熱、白血球増加があり、嚥下痛が加わるとこちらをより疑います。環軸関節前方に石灰地沈着を生じるのでMRIでの信号変化でも病変の部位は確認できます。