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第15回 骨粗鬆症性骨折に対する我が国の最近の取り組み

-骨粗鬆症リエゾサービス-

 高齢者の腰痛の原因として頻度の高い骨粗鬆症性脊椎骨折ですが、今回は骨粗鬆症性骨折の中で大腿骨近位部骨折の話をします。大腿骨近位部骨折は手術しないと寝たきりの原因になる最たる疾患ですが、わが国の大腿骨近位部骨折の患者数は1987年に年間約5万3,200人でしたが、2007年には約14万8,100人となり2.8倍に達しました。また一度大腿骨近位部を骨折した患者さんが再び同じ部位を骨折する危険性は平均で4倍にもなります。近年欧米では骨粗鬆症治療薬の普及により大腿骨近位部骨折が減少傾向にあるのですが、残念ながら先進国の中で日本だけは減少せず増加傾向にあります。これは骨折入院後の骨粗鬆症治療継続率が19%しかないということが原因といえます。年齢とともに骨粗鬆症性骨折が加速度的に増えて一度受傷すると再受傷をおこしやすいことを、骨折のドミノ倒しといいますが、これを防止するために考えられたのが医療連携によって防ぐ、という考え方で、骨粗鬆症リエゾンサービスといいます。これは1990年代後半に英国で生まれたシステムで大腿骨近位部骨折患者の包括的なケアを行う仕組みとしてスタートしました。病院の整形外科で入院治療になった場合でも、開業医による外来治療に移行した場合でも、病院医師や開業医と情報を交換・共有し、薬物治療、転倒リスクの評価、運動や生活習慣の改善プログラムの提示など、次の骨折を防ぐ対策につなげることに貢献しました。

 日本でも骨粗鬆症学会を中心に骨粗鬆症リエゾンサービスが昨年から始まり、 第1回のリエゾンマネージャーの試験が10月に開催されます。看護師、理学療法士、薬剤師などが受験対象になりますが、このような取り組みにより骨粗鬆症治療の継続につながり、大腿骨近位部骨折のみでなく脊椎骨折なども含めた骨折予防、腰痛発症の軽減につながると信じています。