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第14回 心因性腰痛について

-その3ストレスと腰痛-

 私達は日常で様々な心理社会的なストレスにさらされており、過度なストレスが心身に影響を与え、精神的な病気のみでなく、内蔵の病気(胃・十二指腸潰瘍や自律神経失調症—交感神経と副交感神経のバランスが崩れ交感神経有意になること)も生じる一方で、身体の不調を来たします。ストレス解消として暴飲暴食、喫煙、生活習慣の乱れ,運動不足による肥満から生活習慣病を発症、増悪するといった悪循環を形成します。その中でも腰痛はストレスと密接な関係があり、急性腰痛が慢性化する原因としても注目されています。

 急性腰痛の恐怖体験も、腰痛が繰り返すのではないかという恐怖回避思考を生じ、不活動になることで運動不足を生じ、腰痛を長期化、重症化させます。腰痛の原因がはっきりせず、鎮痛薬の効果がなく、腰痛以外の症状(肩こり、不眠、動悸、気分不良など)も合併する場合、痛み部位や痛み方、痛みの程度が変化したり、痛む動作、姿勢の影響がない場合、痛みが長期化、慢性化している場合にはストレスの関与を疑います。腰痛のストレスには社会的な要因として、職場環境では職場の人間関係、労働時間、収入に対する不満、家庭環境では、家族内の人間関係(夫婦、嫁姑、子供)、子育て、受験、幼児期の虐待などがあります。このようなストレスは皆、抱えているとお思いでしょうが、実はその捉え方は性格が大いに関与し、完全主義,頑張りすぎや悲観的、自意識過剰、短気、頑固な性格,痛みに対するこだわり(痛みを完全にとりたいということに執着すること)は負の影響を及ぼします。

 また医療機関によって異なる説明、治療が行われたことに対する不信感、医療者が発した言葉が誘因となる場合もあり、私達医療者側も心して対応することを必要があります。ストレス性腰痛の診断には問診が最も重要で、通常よりも時間をかけ、腰痛の特長のみでなく、他の随伴症状や既往歴、家庭職場環境についても問診の回数を重ねながら原因を追及します。その中で医師と患者との信頼関係をいかに構築するかも重要で、患者さんと一緒に腰痛の原因を探り,ともに治療して行く姿勢で治療に臨んでいます。ストレスの原因が判明すれば,第3者(職場の同僚、上司、家族)と協力して問題を解決を探りますが、実際には解決困難なことも多いため、投薬(抗うつ薬、抗不安薬)を併用しながらストレスを解消する方法(運動、娯楽、休息、休眠、食事、旅行など)を探ります。精神神経専門医に紹介して一緒に治療する場合もあります。整形外科医としてはやはり運動には積極的に関与しますが、慢性腰痛におすすめの運動は、今のところはウォーキングなどの軽めの運動で体を動かすことを継続することが科学的にも勧められています。

 慢性腰痛に科学的根拠の高い治療で認知行動療法があり、痛みに対する間違った思い込みをしている場合にその考え方が間違っていることに気づかせ、行動を変えて行く方法ですが、現時点では整形外科、精神・神経科、理学療法士、看護師などのチーム医療が必要であり、専門の医療機関でしか行われていないのが現状です。