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ロコモティブ・シンドロームと運動器不安定症

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ロコモティブ・シンドロームと運動器不安定症

  1. 1. ロコモティブシンドロームとは

    「ロコモティブシンドローム」は、日本語では運動器症候群のことで、略して「ロコモ」といいます。ロコモとは、骨、関節、筋肉、動きの信号を伝える神経などが衰えて、「立つ」「歩く」といった動作が困難になり、要介護や寝たきりになってしまうリスクが高い状態のことです。

  2. 2. 運動器とは

    骨・関節・筋肉・腱・靭帯・神経など、運動に関わる器官や組織の総称です。すべてが連携しているので、どのひとつが悪くても体はうまく動きません。

  3. 3. ロコモの原因

    ロコモの原因は、

    1. 「バランス能力の低下」
    2. 「筋力の低下」
    3. 「骨や関節の病気」

    の主に3つあります。

    1、2は転倒のリスクを高めます。3の代表的な疾患は骨がスカスカになる「骨粗鬆症」、膝の関節軟骨がすり減る「変形性膝関節症」、腰の神経が圧迫される「脊柱管狭窄症」です。

  4. 4. ロコモの症状と代表的疾患

    腰が痛い、ひざが痛い」といった運動器の不調を訴える人や、骨がもろくなる人は、50歳を過ぎると急増します。要介護・要支援認定の30%以上は、「関節の病気」や「転倒による骨折」が原因です。

  5. 5. ロコモチェック

    1. 片足立ちで靴下がはけない
    2. 家の中でつまずいたり滑ったりする
    3. 階段を上るとき、手すりが必要だ
    4. 横断歩道を青信号の間に渡れない
    5. 15分続けて歩けない
    6. 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である
    7. 布団の上げ下ろしや掃除機かけなど、やや重い家事が困難である

    一つでも該当すればロコモの心配ありとされます。

  6. 6. ロコモの予防 -ロコトレ-

    ロコモの予防には専門医と相談して自分に合った安全な方法で行います

  7. 7. ロコモの予防-食事-

    骨の材料になる栄養素としておなじみの「カルシウム」。乳製品、小魚、緑黄色野菜・海藻類、大豆製品に豊富に含まれています。1日に2つ以上とるように心がけてみましょう。
    きのこ類や魚類に多いカルシウムの吸収を助けるために「ビタミンD」、納豆や青菜類に多い「ビタミンK」、緑黄色野菜や果物に多い「ビタミンC」、レバーやうなぎの肝に多い「葉酸」(ビタミンB群の一種)など意識してとりましょう。

  8. 8. 最後に

    ロコモはメタボリックシンドロームと並ぶ深刻な社会問題として、最近注目されている新しい考え方です。
    メタボの原因が内臓脂肪の蓄積であるのに対し、ロコモは運動機能の低下が原因でおこります。どちらも高齢化社会の中で注意すべき国民病といってよいでしょう。
    メタボやロコモを克服することが、現代人の健康寿命を延ばすカギです。歳を重ねても生活機能が低下しないよう、今から予防と対策を心がけましょう

    • 「運動器不安定症」とは

    「運動器不安定症」は、例えば「歩行時にふらついて転倒しやすい、関節に痛みがあって思わずよろける、骨に脆弱性があって軽微な外傷で骨折してしまう」などの病態を疾患としてとらえ、それに対する運動療法などの治療を行うことによって重篤な運動器障害を防ぐことを目的にこの病態を認識していただくために命名された疾患概念です。「運動器不安定症」の英文名はMADS(Musculoskeletal Ambulation Disorder Symptom Complex)です。重症化を防ぐために運動器リハビリテーションなどの介入が大切です。

「ロコモ」と「運動器不安定症」の違い

「運動器不安定症」は保険収載された疾患概念で、運動機能低下をきたす疾患(またはその既往)が存在すること、日常生活自立度判定がランクJまたはAであること、運動機能評価テストの項目を満たすこと、が条件となります。
一方、「ロコモ」はより広い概念で、運動器の障害による要介護の状態および、要介護リスクの高い状態を言います。運動器障害は徐々に進行することから、自分で気付くことが重要です。

定義:
高齢化により、バランス能力および移動歩行能力の低下が生じ、閉じこもり、転倒リスクが高まった状態。
診断基準:
下記の運動機能低下をきたす11の疾患の既往があるか、罹患している者で、日常生活自立度あるいは運動機能が以下の機能評価基準1または2に該当する者。
運動機能低下をきたす疾患:
  1. 脊椎圧迫骨折および各種脊柱変形(亀背、高度脊柱後弯・側弯など)
  2. 下肢の骨折(大腿骨頚部骨折など)
  3. 骨粗鬆症
  4. 下肢の変形性関節症股関節膝関節など)
  5. 腰部脊柱管狭窄症
  6. 脊髄障害
  7. 神経・筋疾患
  8. 関節リウマチおよび各種関節炎
  9. 下肢切断
  10. 長期臥床後の運動器廃用
  11. 高頻度転倒者