開業医としてのモチベーション

勤務医時代に開業してから一番心配だったことは毎日朝から夕方まで患者さんと診察室で一日中しゃべっていて疲れないか?ということでした。勤務医(特に外科医は)は診察だけでなく、手術もあり、病棟もあるのでそのあたりを心配しましたが、開業して4年たって自分の診察スタイルが確立されて感じることですが、今の私の日々の診療のモチベーションはというと、患者さんの愁訴や診察所見、画像所見(必要があればできるだけ早くMRI,CTを撮像してもらいます)から診断をつけることと、当院で治療できるか適切な二次施設にスムーズに紹介でき、それが患者さんの早期治療につながることであると確信しました。特に私の専門とする脊椎領域での診断では診察所見から考えた高位診断が画像所見で確認できたときや根ブロック治療で下肢痛が消失した時には何とも言えない達成感と無上の喜びを感じます。開業医としてできることと限界を見極めて今後も患者さん一人一人と真剣に向き合っていきたいと思います。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。